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【HP Wolf Pro Security 導入事例】株式会社TOPCREW

株式会社TOPCREW

高まるセキュリティ要件への対応と管理負荷低減の両立へ向け、HPのビジネスPCとHP Wolf Pro Securityを採用

  • 株式会社TOPCREW
  • HP Wolf Pro Security Service

中小企業の中には情報システム部を持たず、いずれかの部署の社員が兼務するケースが多い。兼任者への負担は大きく、特にセキュリティの領域では年々要求が高くなっていく傾向があるため、負荷軽減につながるソリューションが求められている。株式会社TOPCREWは受託業務に関するセキュリティ要件の高度化への対策と、管理者への負荷軽減をHP Wolf Pro Securityの導入によって実現した企業だ。今回、担当者に直接お話を伺う機会を得たので、そのストーリーを紹介したいと思う。

事例紹介PDF
  • 目的
    セキュリティシステムの階層化に対応するソリューションの導入
  • アプローチ
    HPビジネスPCおよびHP Wolf Pro Securityの導入
  • システムの効果
    • PC上で受け取ってしまった脅威を仮想空間に隔離
    • セキュアブラウザによるインターネット運用でさらに安全
  • ビジネスへの効果
    • セキュリティ担当者の負担を大幅に軽減
    • サーバを必要とするシステム構築と比較し、圧倒的なコストパフォーマンス

高いセキュリティ要件に対応するために

株式会社TOPCREW(以降、TOPCREW)は、北海道札幌市に拠点を構え、コンタクトセンター、インサイドセールス事業をメインに、オペレーター/FileMaker技術者派遣、事業システム開発事業、ホームページ制作事業、キッティング事業などを展開している企業だ。顧客創出、顧客管理、顧客満足から成る、CRMの最大化を実現し、クライアントの要望を叶える柔軟性の高いサービスを提供していることから、多くの顧客企業から厚い信頼を得ている。

「私が所属している企画部では複数の業務を兼務しており、クライアント様との商談や、新規業務の立ち上げ、広告といったところまで幅広く携わっています。社内的には情報システム部としての機能もあり、私はその担当者でもあります」と語るのはTOPCREWの南氏だ。

メイン業務がコールセンター事業ということもあり、保有しているクライアントPCのほとんどがオペレーター用となっている。ただし、コールセンターでは業務の性質上、それぞれのPCはオペレーター個人ではなく、デスクと紐づいており、複数人で共有されることが前提となる。

「コールセンターでは、個人情報も多く取り扱うなど、セキュリティ要件が非常に高いのが特長です。不特定のスタッフが利用するPCということで、リテラシーのレベル差もあり、業務委託をされている企業様に見合ったセキュリティ要件を設定することに苦労していました。ここ数年の傾向としてセキュリティ要件がハイレベルになっており、あるお客様のケースでは、インターネットにつながる端末と、業務委託でお預かりする情報を取り扱う端末を分けて運用して欲しいという要件に対応する必要があったのです」と説明する南氏。

株式会社TOPCREW 企画部
部長 南 善貴氏

セキュリティの確実性を高めるため、ネットワーク分離の考え方を導入する組織や企業が増えていることは確かだ。しかし、システム構築が複雑になり、初期投資も多く、人材育成や高度な運用など、これまでの運用と比較して、多くの課題を乗り越えなければならなかったのだ。「そこで、取り引きのあったKDDIまとめてオフィス東日本株式会社様に相談させていただきました」と南氏。新たなセキュリティ要件をクリアすべく、TOPCREWのソリューション探しが始まった。

仮想空間に脅威を隔離するHP Sure Click

「個人情報を多く取り扱う企業様にとって、セキュリティ機能を持ったPCを採用することはもちろん、そもそもネットワーク上にある脅威を遮断するという考え方もあります。そこで、PC上で展開される前に仮想空間の中でデータやファイルを隔離して運用できるHP Sure Clickに注目しました」と語るのはKDDIまとめてオフィス東日本株式会社(以降、KDDIまとめてオフィス東日本)の下村氏だ。

TOPCREWでは、すでにHP Sure Clickの存在は知っており無料トライアル版による試行をした経験はあったのだという。「KDDIまとめてオフィス東日本様とのご相談の中で、仮想空間上に脅威を隔離するというこのソリューションは、論理的なインターネット分離として認められるのではないかという話が出ました。実際にクライアント企業様にその旨をお話させていただいたところ『HP Sure Clickを導入するのであれば、セキュリティ要件として問題ない』というご確認もいただき、社内パソコン90台全てをHPビジネスPCに入れ替える決断をしました」と南氏は語る。

HP Sure Clickによる運用は始まったが、有効活用したいセキュアブラウザ「HP Sure Click Secure Browser」がデフォルトになっていない、あるいは設定しても一般的なブラウザに戻されるといったケースや、シグネチャ型のウイルス対策ソフトをすり抜ける脅威の増加など、次々と新たな課題がでてきたのだという。

「KDDIまとめてオフィス東日本様より、TOPCREW様の状況をご説明いただき、課題解決のためには、バンドル版のHP Sure Clickよりもさらに管理性などが強化された『HP Sure Click Pro』や、NGAV(次世代型アンチウイルスソフト)として、未登録の亜種にも対応できる『HP Sure Sense Pro』が同梱される、『HP Wolf Pro Security』をご提案するのがベストだろうと判断しました」と語るのはHP 増田氏だ。

HP Wolf Pro Security は多機能なうえに、クラウド経由でブラウザ上のUIによってユーザー管理がおこなえるなど、運用面のメリットもあるため、TOPCREWの環境にはベストマッチといえるソリューションだ。

「KDDIまとめてオフィス東日本様、HP様より、新たにご提案をいただき、導入メリットや機能についても十分なご説明を頂戴できたのでその内容も理解できました。弊社の課題解決にも有効であると感じたので、HP Wolf Pro Security(以降、HP WPS)の導入を決めました」と南氏は語る。

KDDIまとめてオフィス東日本株式会社 北海道支社
法人営業部 営業1グループ 下村 竜太氏

株式会社 日本HP パートナー営業統括 第三営業本部
リセラー営業部 増田 正秀氏

統合ソリューション「HP Wolf Pro Security」の導入へ

TOPCREWは、2023年10月にHP WPSを導入。約90台のクライアントPCに適用され、適切な運用が継続されている。「HP WPSの導入はエージェントによる一括適用だったので、特に問題は起きませんでした。導入後、特にトラブルもなく動作しています」と笑顔で語る南氏。今回はTOPCREWのクライアントPCがすべてHP製品ということもあるが、HP WPSはマルチベンダー対応なので、他社製のPCへもインストールが可能だ。

「HP WPSへ切り替えて、セキュリティ運用が大きく変わりました。ブラウザベースによる一元管理は非常にわかりやすく、普段使用しているMDMと併せて使うことで、リモートからのアプリインストールなども可能になりました」と南氏。同氏は続けて「また、一番懸念していたセキュアブラウザへの移行も、HP WPSの管理機能で指定することができるため、無理なく優先的に使わせることができるようになりました。この機能について、KDDIまとめてオフィス東日本様とHP様には特に細かく教えていただいたので、導入を決めたポイントにもなっています」と語る。これはセキュアブラウザ利用の常態化に困っていたTOPCREWにとって、まさに最善の管理機能といえる。

それだけでなく、他にも副次的な効果があったのだという。「ブラウザを利用する際に必ずセキュアブラウザが起動するようになりました。そのため、『この会社の端末にはこういうセキュリティ機能が入っているんだ』といった意識をもっていただくことができるようになったと思います。例えば短期のアルバイトの方でもセキュリティに気を遣わなければいけないと感じてもらえたことも実際にありました。セキュアブラウザを使ってもらうだけという単純なことですが、セキュリティ意識を向上させる効果は確かにあるのだと思います」と南氏は導入の手応えを語る。

進化する脅威とさらなるインターネット活用のために

「インターネット上の脅威は進化を続けており、日本企業もランサムウェアなどに狙われるようになっています。あらゆる侵入経路で攻撃してくる悪意でも、PC上で展開されずに隔離してくれるHP Sure Click Proや、未登録のマルウェアでも先読み検知してくれるHP Sure Sense Proは実に心強いソリューションです。弊社でも今後はクラウド型の生成AIサービスの活用を考えています。インターネット活用を広げるためにも、HP WPSのような安心できる総合セキュリティサービスがあると安心できますね」と南氏は語る。

TOPCREWは、オペレーターが話した内容の要約を作るなどの用途で生成AIの活用をはじめようという試みがあるそうだ。「その場合、情報漏洩対策、情報の出口のセキュリティ向上なども今後の検討課題になると思います。弊社の場合、情シス関連業務は私が兼任していますが、同じような体制をとっている企業はとても多いと伺っています。今回はHP様のPCとHP WPSを導入することで、とてもセキュアな環境構築ができました。ほかに類をみない際立った特徴を持つソリューションなので、上長への予算計上の説明に明快な理由を付けて話をすることができましたし、サーバをいくつも立てる必要がある複雑なセキュリティシステムと比較してコストパフォーマンスも高いです。今後もKDDIまとめてオフィス東日本様やHP様には、人手不足の中小企業のセキュリティ担当をサポートしてくれるようなソリューションをご提案していただけるとうれしいですね」と最後に南氏は語ってくれた。KDDIまとめてオフィス東日本とHPは、今後もTOPCREWのサポートを続けていく。

“HP WPSを導入することで、とてもセキュアな環境構築ができました。
サーバをいくつも立てる必要がある複雑なセキュリティシステムと
比較してコストパフォーマンスも高いです。”

株式会社TOPCREW 企画部
部長 南 善貴氏

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