高いセキュリティ要件に対応するために
株式会社TOPCREW(以降、TOPCREW)は、北海道札幌市に拠点を構え、コンタクトセンター、インサイドセールス事業をメインに、オペレーター/FileMaker技術者派遣、事業システム開発事業、ホームページ制作事業、キッティング事業などを展開している企業だ。顧客創出、顧客管理、顧客満足から成る、CRMの最大化を実現し、クライアントの要望を叶える柔軟性の高いサービスを提供していることから、多くの顧客企業から厚い信頼を得ている。
「私が所属している企画部では複数の業務を兼務しており、クライアント様との商談や、新規業務の立ち上げ、広告といったところまで幅広く携わっています。社内的には情報システム部としての機能もあり、私はその担当者でもあります」と語るのはTOPCREWの南氏だ。
メイン業務がコールセンター事業ということもあり、保有しているクライアントPCのほとんどがオペレーター用となっている。ただし、コールセンターでは業務の性質上、それぞれのPCはオペレーター個人ではなく、デスクと紐づいており、複数人で共有されることが前提となる。
「コールセンターでは、個人情報も多く取り扱うなど、セキュリティ要件が非常に高いのが特長です。不特定のスタッフが利用するPCということで、リテラシーのレベル差もあり、業務委託をされている企業様に見合ったセキュリティ要件を設定することに苦労していました。ここ数年の傾向としてセキュリティ要件がハイレベルになっており、あるお客様のケースでは、インターネットにつながる端末と、業務委託でお預かりする情報を取り扱う端末を分けて運用して欲しいという要件に対応する必要があったのです」と説明する南氏。
株式会社TOPCREW 企画部
部長 南 善貴氏
セキュリティの確実性を高めるため、ネットワーク分離の考え方を導入する組織や企業が増えていることは確かだ。しかし、システム構築が複雑になり、初期投資も多く、人材育成や高度な運用など、これまでの運用と比較して、多くの課題を乗り越えなければならなかったのだ。「そこで、取り引きのあったKDDIまとめてオフィス東日本株式会社様に相談させていただきました」と南氏。新たなセキュリティ要件をクリアすべく、TOPCREWのソリューション探しが始まった。