インターネット閲覧環境をもっと便利に
那覇市役所は、沖縄の県都でもある那覇市に住む約32万人の市民に対してサービスを行う行政機関だ。古くは琉球王朝の時代から海外貿易の窓口として発展してきた独自の文化を感じさせてくれる街並みと南国特有の美しい海が織りなす景観は、日本人はもちろん外国人からも人気のある一大観光地にもなっている。そんな那覇市役所において、IT活用時にある課題が生まれていた。
多くの自治体において、インターネット経由でのサービス利用や情報収集など、外部サイトを活用したいシーンは数多い。しかし、多くの自治体が採用しているαモデルは強固なセキュリティが構築できる反面、インターネット接続への柔軟性が乏しく、外部サイトへのアクセスが容易には行えないという共通の課題があるのが実情だ。
「那覇市でも、インターネット系端末は各課に共用端末を数台ずつ設置していますが、同様の課題を抱えており、調べ物や調査への回答等の業務が効率的に行えていませんでした。そこでインターネット閲覧環境を仮想化し、職員が効率的な業務を行うことができるようなソリューションを探していました」と語るのは那覇市役所の屋良氏だ。
那覇市役所はそのような現状を改善しようと方法を模索、ソリューションを調査していくうちにHP Sure Click Enterprise(以降、HP SCE)の情報を得ることになる。
右から、那覇市役所 企画財務部 情報政策課 情報化推進グループ
主幹 屋良 朝久氏、同主事 宮國 大吾氏