巧妙さを増す脅威から個人情報を守る
株式会社GCリンフォテック(以降、GCリンフォテック)は、独自の優れた培養技術を活かした、「活性化自己リンパ球療法“関根法”」を通じて、がん患者の健やかな日々の実現と、人々の健康に貢献することを使命とする企業だ。市場へバイオテック・ソリューションを提供し、すでに数多くの医療関連組織を通じて広く国民の健康を見守り続けていることで、多くの信頼を得ている。
「培養受託事業会社として、現在は主としてがん患者様における免疫療法の選択肢のひとつとして関わらせていただいています。社会貢献という観点からも、今後も注力していきたいですね」と語るのは、GCリンフォテック管理部部長高橋清和氏(以降、高橋氏)だ。
そんな同社は医療関連組織を取引先に持つ関係もあり、セキュリティシステムの構築には常に気を配っていた。「迷惑メールが増加してきたことをきっかけとして、対策を立てたいと考えるようになりました。迷惑メールについては各従業員に注意喚起や周知などを行っていましたが、近年増え続けるランサムウェアのニュースをみる中で危機感があったことも事実です」と高橋氏は当時の心境を語る。
また、コロナ禍を経て、PCを社外へ持ち出す機会も増えてきたことも、セキュリティの見直しを図るきっかけになったのだという高橋氏。「これらの理由から、弊社のセキュリティ対策を強化するタイミングと捉え、新しいソリューションを探すことにしたのです」(高橋氏)。
こうしてGCリンフォテックは、より確実なセキュリティを構築すべく、新たなソリューションの発掘に動き出すことになった。
エンドポイントセキュリティの強化を実践
GCリンフォテックがセキュリティ強化へと乗り出した際、最初に相談を受けたのは以前から取引のあった株式会社 アイ・ティー・ワン(以降、アイ・ティー・ワン)だった。「お話を伺い、GCリンフォテック様が懸念されている迷惑メール対策や外出先でのセキュリティ対策には、統合型のセキュリティソリューションが必要だと考え、HP Wolf Pro Security(以降、HP WPS)が最適だと考え、ご説明をさせていただくことになりました」と語るのはアイ・ティー・ワンの松尾氏。
「HP WPSは、OS上に仮想空間を作り、その中でアプリケーションを展開することで、ファイルに悪意が含まれていてもそこから外へ出ることができず、ファイルを閉じてしまえば無かったことにできる『HP Sure Click』や、シグネチャタイプのアンチウイルス機能に加え、AIによる振る舞い分析によって、最新の亜種にも対応できるNGAV『HP Sure Sense』といったセキュリティ機能がひとつになった統合型のセキュリティソリューションです。GCリンフォテック様が懸念されている迷惑メール経由での悪意や、拠点のシステム内のような強固なセキュリティに守られていない外部においても、高い防御能力を発揮します。そのため、ユーザーの方はセキュリティを特に意識しなくても、安全な環境で業務に集中していただけるのが特長です」と説明するのはHP三浦氏だ。
株式会社GCリンフォテック
管理部 部長 高橋 清和氏
株式会社 アイ・ティー・ワン
ソリューション事業本部
ソリューション営業部 松尾 大史氏
「ご説明をいただく中で、アメリカ国防総省での採用実績や、コストパフォーマンスが高いことなどが分かり、これなら弊社でも取り入れられるのではないかと考えました。
私たちが最も守りたいと考えている患者様の個人情報に関しては、万が一にも漏えいなどの事故があってはならないので、その点でも信頼性の高いHP WPSは役に立ってくれるのではないかと考えました」と語る高橋氏。
GCリンフォテックは数ある候補の中から最終的にHP WPSを選択。2024年春に導入を開始することになった。