市民の安心・安全を守る拠点のセキュリティ
上越地域消防局は、新潟県上越市および妙高市を管轄する。2020年には、さらなる消防力や災害対応力の向上を目指し、新たな防災拠点である新庁舎を建設して市民の生命や財産を守っている。
そんな上越地域消防局では、IT運用に関してある課題が浮上していたのだという。「Emotetをはじめとするランサムウェアが流行する中、これまで以上のセキュリティが必要になると考えました。従来のセキュリティをかいくぐってくる脅威に対して、適切な対応ができるソリューションの検討が急務だと思い行動を開始しました」と語るのは同局の永井氏。
上越地域消防局が課題解決に向けて動き始めたのが、2021年秋。当初から最新の脅威に対応するにはエンドポイント強化がカギになることを想定し、自治体などが実践している分離型ソリューションによる対策を検討していたのだという。「とはいえ、新潟県が運用している自治体クラウドの利用はできませんでした。そこで独自にソリューションの選定と調達を行わなければならず、最適解を見つけるために様々なSIerに話を伺い、調査を進めていきました」と同局の山下氏は語る。
左から、上越地域消防局 指令統制課施設管理係主任 山下 陽介氏、
総務課長 猪俣 浩之氏 指令統制課施設管理係主任 永井 隆博氏