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【HP Sure Click Enterprise 導入事例】石垣市役所

石垣市役所

日本最南端の自治体がインターネット活用のために採用したHP Sure Click Enterprise

  • 石垣市役所
  • HP Wolf Pro Security Service

インターネットで活用される様々なクラウドサービスは、今やすべての日本国民にとってなくてはならないものになっている。自治体においても同様で、多様化する住民からのニーズに応えるために積極的な利活用が求められる存在だ。しかし、従来の自治体ネットワークの場合、インターネットを経由する際に多重のセキュリティを通過しなければならず、その使い勝手はお世辞にも良いものとはいえない。沖縄県石垣市では、自治体が持つべき強固な基幹システムと、レスポンスよくインターネット活用ができる柔軟でセキュアなシステムの両立に、HP Sure Click Enterpriseが役立っているという。話を伺ってきたので紹介しよう。

事例紹介PDF
  • 目的
    インターネットのさらなる活用のためセキュリティを強化
  • アプローチ
    エンドポイントのセキュリティ強化の実現にHP Sure Click Enterpriseを採用
  • システムの効果
    • 職員に負担をかけずにセキュリティを強化
    • インターネット活用を促進
    • 利便性が高くなり生産性が向上
  • ビジネスへの効果
    • システムへの影響が少なくコストパフォーマンスが大きい
    • レクチャーや問い合わせが少なく管理負荷を軽減

成長を続ける石垣市

沖縄地方にある八重山諸島の中心として機能している石垣市は、台湾からわずか約270kmの位置にある石垣島に拠点を構える日本最南端の自然文化都市だ。周囲を環礁で囲まれた環境にあり、農業、畜産業、漁業などが盛んなほか、遠方からも多くの人々が訪れる世界屈指の人気の観光地でもある。

「2023年の10月、石垣市の人口は5万人を超えました。現在でも人口は増えており、みなさんに興味を持っていただいているのだと思います」と石垣市の近況を語るのは石垣市で企画部DX課に所属する波照間氏だ。そんな石垣市は、老朽化が進んでいた旧庁舎から、2021年に完成した新庁舎への拠点移動も完了している。新庁舎の設計は隈研吾建築都市設計事務所が担当しており、石垣島が誇る自然との調和とランドマークとしての機能とを両立している素晴らしい施設だ。人口が増え続けている石垣市のシンボルとしてふさわしい市役所といえる。

「石垣市では、αモデルのいわゆる三層分離システムを採用していました。ここ数年、インターネット活用へのニーズが高まっており、接続する際には別のサーバに接続をしてから使っていましたが、やはりそれでは動きが鈍く、使いづらいという意見が多くありました」と石垣市の波照間氏。それに加え、無害化ソリューションを利用する際に、データを保存してからまた取り出すといった工程を経る必要があり、職員からは手間がかかるという意見が多かったのだという。

左から、石垣市 企画部 DX課 DX係
主事 波照間 照史氏、
同主事 村山 信幹氏

「そんな中、インターネットの活用やファイルのやり取りをもっとスムーズに行えないか検討してみることにしたのです。まずは新しいソリューションにどのようなものがあるのか、調べてみることにしました」と村山氏はいう。こうして石垣市の新たなセキュリティソリューションのリサーチが始まった。

機能と実績でHP Sure Click Enterpriseを選択

以前から石垣市へのIT環境を中心とした提案・支援を行っていた株式会社興洋電子(以降、興洋電子)は、石垣市が抱えている課題感を受け取り、ある提案をする。「今回、石垣市様で課題になっていたのはインターネット活用時におけるレスポンスです。そういった意味ではセキュリティの高さと、業務を妨げない軽さも必要です。さらに生産性向上まで考えていくと、それほど多くのソリューションは残りません。そんな中で最終的に候補として残ったのがHP Sure Click Enterprise(以降、HP SCE)でした」と興洋電子 新垣氏は語る。

「当初は仮想デスクトップや画面転送に関して様々なアイデアでコスト削減を図りましたが、全国の自治体と同じくどのような機軸で既存のαモデルのシステムの中で対応していけばよいのか非常に悩まれました。ちょうど同じタイミングで興洋電子様が別の自治体でHP SCEの導入によって課題解決をされていたので、石垣市においても活用できるのではないかという結論に至りました」と、補足するのは石垣市最高情報責任者補佐員を務める株式会社シンクライアント総合研究所 取締役 シニアコンサルタント 奥野 克仁氏(以降、奥野氏)だ。

興洋電子はすでに自治体へのHP SCE導入を成功させた実績を持ち、そのノウハウが石垣市でも活かせると考えてのことだった。「実際に私もその自治体様へ訪問し、実際にHP SCEの効果とクライアントPC上での動作を確認させていただくことができました。業務で使っていても普段通りのスムーズさで、アプリケーションのレスポンスもよく、改めて魅力を感じました」と波照間氏は語る。

石垣市にはもうひとつ、既存のファイル無害化ソリューションとの連携も懸念事項であったが、これについても興洋電子が担当をしていたため、導入を考えるにあたり不安は消えていったという。「石垣市様にはHP SCEの動作も確認いただき、とても気に入っていただけました。さらに実際の運用においてファイル無害化ソリューションとの連携に対して課題にされるケースがあるのですが、こちらに関しても弊社では実績があったので、特に問題にはならないと考えて、正式にご提案することになりました」と新垣氏は語る。

こうして様々なソリューションの候補が集まった段階で石垣市は入札を実施。最終的に選ばれたのはHP SCEだった。

石垣市 最高情報責任者補佐員
奥野 克仁氏

株式会社 興洋電子
情報通信事業本部 情報通信システム部
新垣 亮平氏

エンドポイントの強化に最適なソリューション

「石垣市様は ”DX課” という部署に代表されるように、組織としてデジタル活用を進めようとしている先進的な自治体様だと思います。αモデルの三層分離の中でもセキュアかつ自由度のあるインターネット活用を目指していると伺い、そのコンセプトに応えられるHP SCEを選んでいただき大変うれしく感じました。自治体様においてインターネット活用をする際にはエンドポイントの強化が必須ですが、HP SCEはまさにその期待に応えられるソリューションです」と語るのはHPの大津山氏だ。

「HP SCEは米国政府などにも導入実績のあるソリューションであり、ゼロトラストの概念のもと、エンドポイントのセキュリティ強化において、より機密性の高い情報を扱う組織に採用されているという実績もあります。いわゆるゼロトラストという概念をエンドポイントで実践できるということもあり、そういった高レベルな調達を検討しました」と奥野氏も導入背景を語る。

「HP SCEは、マイクロVMのテクノロジーを使い、仮想空間の中でアプリケーションごとファイルを開きます。万が一、悪意が入っていても仮想空間の中の出来事なので、普段通りアプリケーションを閉じれば、その挙動は外へは伝わりません。さらにHP SCEが提供するセキュアブラウザを使えば、Webサイトも仮想空間上で開くので、より強固なセキュリティが実現できます。エンドポイントのセキュリティ強化により、インターネット活用をどんどん取り入れ、業務効率化と生産性向上を実現し、その先にある市民サービスの充実を目指す石垣市様にはまさに最適なソリューションだと思います」とHP 澤田氏は語る。

左から、株式会社 日本HP
エンタープライズ営業統括 営業戦略部
プログラムマネージャ 大津山 隆氏、
グローバルサービス・ソリューション本部
技術部 ソリューションアーキテクト 澤田 亮太氏

石垣市では、情報系の端末にHP SCEを導入し、仮想環境にてインターネット閲覧が可能となった。2022年10月より始まり、2023年1月から運用が開始されている。導入に際して大きなトラブルはなく、スムーズにセキュリティ強化が実現できたという。「当初、いくつかのWebサイトにアクセスできないといったトラブルはありましたが、興洋電子様にすぐに対応いただき、現在では問題なく運用できています」と波照間氏は語る。

“HP SCE導入後、インターネット活用がとてもスムーズかつセキュアになりました。これまでの職員たちからの不満もなくなり、安心して様々なサービスを使えているようです。”

石垣市 企画部 DX課 DX係
主事 波照間 照史氏

日々の公務に負担を掛けないセキュリティシステム

現在、石垣市はHP SCEをはじめとしたエンドポイントセキュリティを強化するソリューション群を運用することで、セキュアな環境で安心してインターネットサービスを活用できているという。

「以前は、Webサービスを使おうとしても、カクついてしまい、うまく表示できないサイトや、そもそも何も表示できないサイトが存在するなど、かなり問題がありました。しかし、HP SCE導入以降はそういった現場からの苦情は上がってこなくなり、職員たちが安心して活用できている状況が伺えます」と波照間氏。

「HP SCEが提供するセキュアブラウザで運用をしていますが、初期の段階でこそ、ごく少数の質問はありましたが、それ以降は普通に使えているようです。HP SCEの導入に際して特にレクチャーなどはしていませんが、ほとんどの職員は意識せずに使えているようです。生産性の維持という点でもHP SCEは優れていると感じました」と村山氏も導入の手応えを語る。

セキュリティシステムは、実際に最前線で業務を遂行する職員に負担を与えるようでは存在意義が危うくなる。その点、HP SCEは負担を感じさせず、特にセキュリティを意識せずとも、バックグラウンドで効果的に動き続けているといえる。

「石垣市全体でDX宣言をされていて、地域全体でこれに取り組んでいこうという姿勢が明確になっています。市役所としてもSNSを活用して市民との連携を強化する試みを始めるなど、沖縄県の中でも注目される施策を次々と実行しています。HP SCEが入ったことにより、インターネット活用はこれからもっと盛んになるでしょうから、今後が楽しみですね」と奥野氏は笑顔で語る。

HP SCEによって大きなシステム変更なしにセキュアなインターネット活用環境を実現した石垣市。「今回のHP SCE導入にはとても納得しています。また何かの形で新しいソリューションが必要になった際、やはり職員だけで収集できる情報の幅はそれほど広くないと感じています。その点、興洋電子様のように広い視野に立って、私たちのニーズをくみ取っていただける方のご提案は非常にありがたいと思っています。今後も何かありましたらご相談に乗っていただけるとうれしいですね。また、石垣島は地勢な問題もあり、ネットワークのトラフィックが少ないことが悩みとなっています。これを太くするというのは難しいので、通信量が少なくて済む、あるいはデータを高圧縮することで、少ない帯域でも扱える通信関連のソリューションの開発に期待したいですね」と最後に波照間氏は今後への期待を語ってくれた。興洋電子とHPはこれからも石垣市をサポートしていく。

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