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【HP POSシステム導入事例】
日向利久庵

日向利久庵
日向利久庵

地域の素材を大切にする
和菓子店の販路拡大に貢献する
HP Engage One Essential

地域の想いを商品に乗せ、全国の人々へ伝えたい。
宮崎県に本店を持つ日向利久庵はそんなコンセプトのもと、販路拡大の道筋を歩んでいる和菓子店だ。そんな日向利久庵は5店舗目となる拠点を東京銀座に出店、そこではHPのPOSシステムが使われているという。どのように活用されているのか伺ってきたので紹介しよう。

地元宮崎県のすばらしさを伝えたい

日向利久庵は地元である宮崎県の特産品でもある「栗」を素材にしたお菓子を作り、人々に届けている和菓子店だ。2015年8月に代表取締役 弓削 龍生氏(以降、弓削氏)により創業。以降、地域の発展のため、こだわりを持ったお菓子で貢献しようと活動を続けている。

「もともと、全国フランチャイズチェーンの本部勤めをしていた人間です。その後、経営コンサルタントもやっていたこともあり、以前からレジには触れてきました。今回は東京進出が決まったので、同じ地元のSIer、株式会社クリエート(以降、クリエート)さんにPOSレジシステムの導入をお願いしました」と語る弓削氏。同氏が経営する日向利久庵はすでに一般消費者からも注目が高く、銀座へ出店した際には多くのマスコミが押し寄せたほどだ。

「多店舗展開は宮崎の良さをみなさんに知っていただくためのひとつのカギになると思っています。経営には売り上げデータの一元管理が欠かせませんから、システム化がしやすい端末であることはもちろん、少ない敷地にあってもパフォーマンスが発揮できる製品が欲しかったのです」と弓削氏は言葉を続ける。そんな同氏とクリエートが選んだ端末が「HP Engage One Essential」だったのだ。

同郷で活躍する企業とのコラボレーション

クリエートは宮崎県に拠点を構え、農業生産者向けの直売所システムなどを中心に、ITによる課題解決を提供する事業者である。「農業者が多い地方なので、その特性を活かしたITシステムを提供して、みなさんのお役に立つのがわたしたちの仕事です」と語るのはクリエートで日向利久庵の導入サポートを担当した福島氏。地元からの信頼も厚く、POSシステムの開発も以前から続けており、豊富なノウハウを所有している。今回の日向利久庵の東京出店の際もそのノウハウを活かしたシステムを構築している。

「HPさんから、HP Engage One Essentialが発売になると伺ったのが2022年の1月。その後、すぐに日向利久庵さんから東京出店についてご相談を受け、まさにぴったりの製品だと思い、ご提案することにしました。テナント店舗に最適なサイズであることと、エントリーモデルでありながら、パフォーマンスも十分ですし、ポート類も豊富で拡張性も十分あります。何よりデザインが良いので店頭にディスプレイするには最適な製品だと思います。」と福島氏は語る。

日向利久庵が出店する銀座EXITMELSAの敷地は約2坪。1Fに設けられたスイーツ店を集めた「GINZA SWEET MARCH」内が拠点となる。「人通りが良く、足を止めてもらいやすい好立地ですが、スタッフが2名入るといっぱいになってしまうほどのスペースです。ですから、なるべく省スペースで設置できる製品が最適だと思いました」と福島氏。

右手前は値段だけでなく画像も表示するカスタマディスプレイ

一般的なPOSレジは15.6インチディスプレイを採用するが、HP Engage One Essentialは14インチディスプレイと一回り小型の筐体となる。「サイズ感が小さくなるということで、当初は誤操作を心配していました。しかし、実際の製品を見てみると、有効画面面積が大きく、画質も高いので視認性も良かったのです。スタッフと一緒に触ってみたところ、レスポンスもよくて打ちやすい。これなら業務効率化に繋がるなとうれしくなりましたね」と導入の手応えを語る弓削氏。

一般的なPOSレジのタッチパネルが感圧式であるのに対し、HP Engage One Essentialは静電式のタッチパネルを採用している。この違いにより、操作感が数段アップしている。さらに、4:3のディスプレイが多い中、HP Engage One Essentialは16:9を採用しているため、一回り小さなサイズ感でありながら視認性を高めることができているのだ。

導入成功の裏に新たな課題も

株式会社 日向利久庵
代表取締役 弓削 劉生氏

日向利久庵 銀座EXITMELSA店はすでに運営が始まっており、毎日多くの消費者が訪れている。
「店長は宮崎から派遣しましたが、HP Engage One Essentialをとても気に入っているようです。他店舗では別のPOSレジを使っていますが、全部HP Engage One Essentialに入れ替えて欲しいと言われています」と笑顔で語る弓削氏。

日向利久庵では、クリエートが運営するクラウドサービスを利用し、それぞれの店舗の売り上げデータなどを一元管理している。「それらのデータは経営管理全般に活用しています。必要なデータについてはクリエートさんにお願いして、すべて集められるようにしてあります」と語る弓削氏。

同氏は、東京進出を経て新たな課題も感じているのだという。
「POSレジのケーブルです。このケーブルがあるために、レジはその場から動かせず、移動するには工事が必要になるケースも出てきます。実は移動販売車も持っていて、そこでは簡易タブレットでレジをおこなっていますが、これを一店舗とみなすのであれば、一元管理しやすいようにやはり同じシステムが使いたいですからね」と弓削氏はいう。

クリエートにもひとつの思いがあるのだという。
「それは決済システムです。今では電子決済サービスがどんどん増えており、これまで主流だったバーコードやクレジットカード決済の他にQR決済もあればICカード決済もある。これだけ決済の種類が増えてればそれだけ処理用のデバイスが必要になってしまいます。これはHPさんのテクノロジーだけでは解決できませんが、決済サービス業者も含めて、なにかしらの連携システムのようなものが構築できないか考えているところです」と福島氏は語る。

実はこの決済方法の違いにより、レジへの入力が複数回発生し、ヒューマンエラーに繋がっているのが実情なのだという。
「クリエートさんが言うことはまさに現在の小売業の大きな課題です。もしそれらがすべて連携できてひとつのシステムでまかなえるのであればまさに革命的だといえます。HPさんもぜひその際にはノウハウを提供していただき、本当の意味でのオールインワンの実現をしていただきたいと思います」と弓削氏は語る。

株式会社クリエート カスタマーサービス部
課長 福島 拓史氏

更なる販路拡大を目指して

今後も多店舗経営を続けていく予定だという弓削氏。「まだ先の話になりますが、海外にも拠点を構え、世界の人々に宮崎県の良さを知ってもらいたいと思っています。その時にはHPの製品を使わせていただき、グローバルベンダーらしいサポートが受けられるとうれしいですね」と展望を語る。

しかし、海外ともなると商品である菓子の生産などはどのようにするのだろう。
「実は私たちの商品はすべて本店で作り上げたものを保存可能な処理をして出荷しています。解凍したところで一番おいしくなるよう計算して開発しているので、例え海外であってもすべてが同じ味で提供できるのです」と答える弓削氏。そこまで予測した上での多店舗経営であれば、海外でも最高品質の和菓子が食べられるというわけだ。

そのほかにも日向利久庵ではECサイトも運営しており、それにはクリエートのサービスが活用されているのだという。
「全国に宮崎の良さを知ってもらいたいという思いは私たちも同じです。これからもよいお付き合いを続けさせていただき、日向利久庵さんの発展に貢献したいですね」と福島氏。

「日向利久庵 銀座EXITMELSA店ではHP Engage One Essentialのおかげで良いオペレーションができていると思います。POSレジのシステムもHP Engage One Essentialを中心としたもので今後の店舗展開が実現できれば、同じ教育で社員を育てられるのでそういった意味でも業務効率化ができそうです。HPさんの製品と一緒にまずは全国展開を目指していきたいですね」と弓削氏は最後に語ってくれた。HPは今後もクリエートと協業しながら、日向利久庵をサポートしてゆく。

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