掲載日:2022/02/21

グループ企業のシンクライアント廃止に伴うメールセキュリティ向上に HP Sure Click Enterpriseが貢献

HP Sure Click Enterprise 導入支援事例:田中電機工業株式会社

グループ企業の場合、個別に既存システムを持っているケースが多く、統合運用には一定の難しさがある例が多い。シンクライアントの廃止を決定した企業に対し、グループ企業のメールセキュリティ見直しを依頼された田中電機工業株式会社は、クライアント企業のセキュリティ不安を一掃するためHPと協働でこれに対応。セキュアで利便性の高いメール利用環境を構築した。実際にどのような取り組みだったのかをご紹介しよう。

 

目的
・シンクライアント廃止に伴うメールセキュリティの向上
アプローチ
・SCE導入によるエンドポイントセキュリティの強化
システムの効果
・メールプロバイダのセキュリティに依存せずに、グループ全体のセキュリティレベルを担保
・既存のセキュリティ製品の廃止による利便性の向上
ビジネスへの効果
・シンクライアント、他セキュリティ製品の廃止による維持コスト削減

 

 

メールセキュリティに課題が発生

田中電機工業株式会社(以降、田中電機工業)は、広島市に拠点を置く企業だ。電気電子制御盤等の設計・製作・販売をはじめ、ITソリューションの提供業務も行なっており、地域のビジネス基盤を支えるサービス提供業者として、多種多様な企業から厚い信頼を得ている。特にITソリューションに関しては、企業が抱える様々な課題にワンストップで対応。システム構築から導入後の保守、運用支援に至るまで、トータルでサポートできることから、すでに多くの導入実績を持っている。

そんな田中電機工業が生活インフラ提供事業者のA社より相談を持ち掛けられたのが、2021年4月のことだった。「もともとお取引のあった企業様で、シンクライアントシステムの更新時期に合わせてこれを廃止、それに伴い特にメールセキュリティへの懸念があるというご相談でした」と語るのは田中電機工業 皮籠石氏。グループ企業を持つA社では、シンクライアントによるクライアント端末管理を実施していたが、システム維持コスト費の増加、ユーザビリティの低下などの諸問題の発生によってシンクライアントシステムの廃止を決定したのだ。それに伴い、ITシステム全体が見直されることになったが、特にメールシステムに関しては個々のグループ企業が契約していたメールプロバイダをメールプロキシによる統合を目指していたが、一部プロバイダのセキュリティレベルが不明瞭である点や、それぞれが持っている機能などの違いによって現在の基幹ネットワークに統合することが難しい状況だった。

「シンクライアント環境ではインターネット分離が実現できていましたから、セキュアな運用が可能でした。しかし、これを廃止してメールシステムを安全に運用するには、メールプロキシやメールプロバイダに依存するセキュリティシステムの構築ではなく、エンドポイントセキュリティの強化を目指す、新たなソリューションが必要だと考えました」と田中電機工業 中野氏。

すでにA社のシンクライアント廃止は、最終段階に入っており、難しいメールシステムの統合を考えるより、新たな視点でセキュリティへの不安を一掃したほうが利便性も向上するという田中電機工業の判断だったのだ。

「中野も述べたように、まずはエンドポイントセキュリティ、メールセキュリティの強化を実現することが最適であり、その条件にあてはまるソリューションとして『HP Sure Click Enterprise(以降、SCE)』があることはすでに認識していましたので、HPさんに相談してみたのです」と田中電機工業 畝田氏は語る。

左から、田中電機工業株式会社 IT事業部 技術統括部 第3グループ 課長 皮籠石 篤範氏、

同、主任 中野 稜悟氏、

IT事業部 営業統括部 第2グループ 主任 畝田 佳奈子氏

 

エンドポイントセキュリティの強化がカギに

2021年5月、相談を受けたHPは田中電機工業と協働でA社に対して初回説明を実施することとなった。「ソフトウェアインストール型のSCEはエンドポイントセキュリティを迅速かつ強力にサポートします。課題をお持ちのA社様にとってはシンプルに課題を解決できるソリューションになると考えました。まずはSCEの仕組みをご理解いただき、段階的なPoCで安定性を確認しつつ実運用していけるようなスケジュールをご提案しました」とHP 三浦氏は語る。

具体的なPoCの手順として、まずはA社のIT部門内で検証をはじめ、グループ企業へ段階的に展開、約2か月を掛けて課題をつぶしながら本番環境を構築していくスケジュールが承認された。「7月より開始されたPoCは8月末まで実施されました。その間、いくつかの課題は出ましたが、最終段階でポリシーチューニングを含めた検証も完了し、本格移行が開始されたのが10月。12月中旬にはSCEの導入も終わり、年末にかけて新環境での運用が可能となりました」とHP 澤田氏は導入過程を振り返る。

今回のA社、グループ会社は、環境によっていくつかの異なるメーラーを利用していることもあり、SCEの機能差分が発生する、という技術的には難易度の高いPoCとなった。「ケースによっては差分だけではなく、更なるカスタマイズが必要なこともありました。もちろん、期間と工数は必要でしたが、いずれもPoC期間中に方針を決定し、機能差分を調整することができ、本番への移行時にはスムーズに運用できる状態で引き渡すことができました」とHP 内田氏は語る。課題解決には田中電機工業およびA社IT推進部も加わり、3者が一丸となって事態に対応。これによって問題が発生しても迅速かつ適切に解決されていったという。

こうして、最後に残ったグループ企業でのシンクライアントが廃止される2021年12月、グループ企業のPCは、SCEによって高いメールセキュリティを確保した状態で基幹ネットワークでのメール利用を実現することになった。

左から、株式会社日本HP サービス・ソリューション事業本部 技術本部 クライアント技術部 ソリューションアーキテクト 澤田 亮太氏、

パートナー営業統括 第一営業本部 西日本営業部 部長 内田 敦司氏、

サービス・ソリューション事業本部 クライアントソリューション本部ソリューション営業部 三浦 郁也氏

 

PoCの効果を最大限に

SCE引き渡しの直前の段階では、PoCでクラウド上に構築したSCE管理サーバはそのまま本番環境にも転用可能だったため、かなり工数が削減でき、運用開始まで実にスムーズに進んだという。「本番を迎えるにあたり、PoCを実施したことによる効果が大きく反映されました。シンクライアント環境のメールシステムから基幹系PCのメールシステムへの移行となりましたが、スムーズに新しい環境へ移行できたと思います。SCEによる効果も大きく、A社様にもご満足いただけています」と、今回の開発・導入を振り返る田中電機工業 皮籠石氏。

以前は、振る舞い検知型のセキュリティ製品を使っていたA社だが、インターネット系システムから基幹系システムへのファイルの受け渡し時に、どうしても手間が掛かってしまうため、エンドユーザーや管理者がやや不便を感じる部分もあったのだという。「SCEではエンドユーザーが意識することなく、すべてのファイルを開いて確認することができます。万が一、脅威を含むファイルを開いてしまっても、ファイルクローズで消滅するということを聞いて、エンドユーザーや管理者はとても喜んだそうです。逆に日常業務でメールやファイルの受け渡しをする際の安心の度合いが大きくなり、生産性向上や業務効率化が進んだと良い評価が聞かれているそうです」と田中電機工業 中野氏は新システムへの手応えを語る。

 

シンクライアント廃止によるメールセキュリティの不安が解消され、今後は安全・安心なメール運用ができるようになったA社と、それを実現させた田中電機工業。「今回はメールセキュリティという部分にフォーカスしたシステム構築でしたが、今後はA社様のグループ全体のシステムをより強固なものにするため、HPさんとご一緒にさらなるご提案をしていきたいと考えています」と田中電機工業 畝田氏は最後に語ってくれた。

社会的な環境変化により、ITシステムの移行を余儀なくされているケースは多い。A社のITシステムの充実はもちろん、多くの企業が抱えている課題を早期に解決すべく、田中電機工業とHPはこれからもパートナーとして歩んでいく。

 

グループ企業のシンクライアント廃止に伴う メールセキュリティ向上に HP Sure Click Enterpriseが貢献

ファイル名
sce_tanakadenki_220126.pdf
サイズ
927 KB
フォーマット
application/pdf

 

Author : 日本HP

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