ローカル生成AI活用を推進する「ラクラグ」のパッケージデバイスに選ばれたHPワークステーション

株式会社フツパー

2026-08-18

株式会社フツパー

企業が保有している膨大なデータは貴重な資産だ。うまく活用することができれば業務効率化や新たなビジネスの発掘など、様々な用途に使うことができる。しかし、データのほとんどがAI活用を前提としていなかったことにより、いわゆる非構造化データばかりになっているという例もあるだろう。株式会社フツパーは、そのようなデータも構造化し、ローカル環境で生成AI活用ができる「ラクラグ」を提供している。さらにラクラグを快適に運用するため、HPのワークステーションとパッケージ販売することによる充実のサポート体制でも評価されている。今回は株式会社フツパーの担当者に話を伺うことができたので紹介しよう。

集合写真
集合写真

目的

  • ローカルLLM / RAGサービスの運用に最適なコンピューターの選定

アプローチ

  • 可用性とサポート力に定評のあるHPワークステーションを選択

システムの効果

  • 生成AIからの回答が早く十分なレスポンス
  • ピーク時にもストレスのないアクセス環境
  • 従来の検索と比較し、精度が大きく向上

ビジネスの効果

  • 顧客ごとに最適なスペックで提案可能
  • 可用性が高く、ビジネスを止めない
  • HPとの協業によるサポート力の強化

取材:中山 一弘

株式会社フツパー(以降、フツパー)は、徹底した現場主義を標榜し、第一線で働く社員らにとって必要な最新テクノロジーを提供する企業だ。特に製造業の現場で実際に使えるAIの実装を得意とし、それぞれの企業に最適なソリューションを提案している。

「弊社は2020年創業の若い会社なのですが、最初に手がけたのは画像認識AIを使った外観検査の自動化という課題でした」と語るのはフツパーの岡澤氏だ。当初はAIのアルゴリズムソリューションを提供していたフツパーだが、精度の高い画像認識モデルを開発しても、判定するのに利用する画像の品質が当時のカメラでは再現できなかったという課題があったのだという。

株式会社フツパー エンタープライズAI事業部 営業部 部長 / 関東支社長 岡澤 友広 氏
株式会社フツパー エンタープライズAI事業部 営業部 部長 / 関東支社長 岡澤 友広 氏
株式会社フツパー エンタープライズAI事業部 営業部 部長 / 関東支社長 岡澤 友広 氏

「現場へ行ってみるとそれぞれ異なる事情によりカメラが設置しづらい環境であることや、水を使う工程であり、そもそも設置してもすぐに壊れてしまうという状況もありました。私たちはそのような経験から実際の現場の環境に合わせていかないと、結局うまく使えるAIにはならないということを学びました」と岡澤氏。フツパーが現場の声をよく聞き、環境に合わせたサービスの提供を心掛けているのにはそうした経験があったからだったのだ。

「私たちは画像認識AIを活用した外観検査、異常検知、作業分析など、現場に近い領域でのAI実装を強みとしています。それに加えて、生成AIやローカルLLM / RAGを活用した業務効率化ソリューションにも力を入れています。主力製品としては、外観検査AIの『メキキバイト』、研究開発支援の『リアラボAI』、そしてローカルLLM / RAGソリューションの『ラクラグ』があります」と続けて語る岡澤氏。同氏が説明したサービス「ラクラグ」を実装するコンピューターに採用されたのがHPワークステーションとなる。

「ラクラグは、企業内の文書、帳票、現場記録などを活用して、自然言語で質問・検索・分析ができるローカルLLM / RAGソリューションです。大きな特徴は、クラウド上の生成AIサービスに機密情報を送ることなく、お客様の環境内で生成AIを活用できる点です」と説明する岡澤氏。

例えば、設備保全の記録、品質トラブルの報告書、社内マニュアル、業務手順書などを取り込み、「過去に似た不具合はあったか」「この設備でよく起きている異常は何か」「次回点検で注意すべきポイントは何か」といった質問に対して、社内データをもとに回答が得られる。単なる文書検索ではなく、蓄積された情報を「相談できるAI」として活用できるのだ。

ラクラグ内での検索例スクリーンショット
ラクラグ内での検索例スクリーンショット
ラクラグ内での検索例スクリーンショット

「ラクラグの導入効果は大きく3つあると考えています。まず情報探索時間の削減で、これまで担当者がファイルサーバの中から探し出していた作業を、自然言語で質問するだけで必要な情報にたどり着きやすくなります。次に過去知見の活用ですが、いままではベテランの方が経験的に把握していた過去事例や対応履歴を、組織全体で再利用しやすくなることが挙げられます。もうひとつはセキュリティを担保したローカル環境での生成AI活用ができるという点で、これまで生成AI導入に慎重だったお客様でも検討しやすくなります」と岡澤氏は説明する。

また、ラクラグを運用するには社内で保管しているデータが重要になるが、すべてがAI活用しやすい形に構造化されているわけではない。「同じ製造現場でも、部署によって扱うデータが異なっていて、構造化データにしにくいようなこともあります。そういった場合でも、弊社で培ってきたノウハウを用いることで、非構造化データといわれるような画像系の情報でも高精度で情報を抽出することが可能です。このような独自技術を持っていることも私たちの強みになっています」と岡澤氏は補足する。

『ラクラグ』も当然AIモデルを採用しているが、日進月歩で進化しているため、次々と新しいモデルが登場している。フツパーではこれらを常に検証しながら保守サポートとしてアップデートに対応しており、導入した企業は常に最新のAIモデルによる運用が可能となるのも特長といえる。

企業が保有する膨大なデータを読み込ませてAI処理していくためには、それなりのハードウェアも必要となってくる。「AIが情報検索して、それを実務で使えるレベルのレスポンスで返せるようにするとなると、当然それなりのパフォーマンスが求められます。そのため、導入先の企業のデータ量や活用人数などを考慮し、最適なハードウェアにラクラグをプリインストールする形でご提供しています。そのハードウェアがHPワークステーションとなっています」と岡澤氏は語る。

ワークステーションを選ぶ際にも、フツパーは現場目線で選定していったのだという。「工場などの過酷な環境でも長時間安定して稼働できることや、熱や高負荷がかかる作業を行っても止まらずに使い続けられることなど、お客様がいかに快適に利用でき、メンテナンスの頻度も少なく抑えられるかということも非常に大切になってきます。もちろん、保守やサポート面もしっかりしていることも重要です」と岡澤氏は要件を語る。

ラクラグとのパッケージにはHPのフラッグシップモデルとなる「HP Z8 G5 Workstation」が選ばれることが多いのだという。「基本スペックの高さと拡張性に関しても優れていると認識しています。生成AIの進化も見越して、現時点では余力があるくらいの最新かつ強力なモデルを選定しています。高性能なNVIDIAのGPU構成に対応できるだけでなく、ワークステーションとしての信頼性や筐体設計、サポート体制の面でも安心感がありました。ラクラグは、ソフトウェアだけを渡して終わりではなく、お客様がすぐに使い始められるAI基盤として提供する必要があります。そのため、ハードウェアも含めて信頼できる構成にすることが重要でした。HP Z8 G5 Workstationは、その要件に合う選択肢だったと考えています」と説明する岡澤氏。最終的なスペックについては、企業ごとに相談しながら決めていくのだという。

スペックを決めるひとつの指針として回答までのレスポンスがあるのだという。「プロンプトを与えてから回答するまでを10秒~数十秒と設定しており、これがピークタイムでも落ちないように調整しています。生成AIに期待感を持てるよう、素早いレスポンスにこだわっています」と岡澤氏は語る。

「製造業のみなさまがメインとなると、情報量も多く、かなりのスペックが必要だと思います。その環境で生成AIモデルをストレスなく稼働させるとなると、GPUの性能が重要になってきます。HP Z8 G5 WorkstationはNVIDIA RTX PRO シリーズの最大で96GBモデルのGPUを4基まで拡張できるのが特徴です。これだけのリソースがあれば、GPUサーバクラスと同等のパフォーマンスが期待できます。またこのモデルは100Vの電源で動作するので、一般的なオフィス環境で追加工事などをすることなくご利用いただけるのも強みになると思います」と語るのはHPの若宮氏だ。

株式会社 日本HP エンタープライズ営業統括 ソリューション営業本部 ワークステーション・ビジネス開発部 部長 若宮 明日香 氏
株式会社 日本HP エンタープライズ営業統括 ソリューション営業本部 ワークステーション・ビジネス開発部 部長 若宮 明日香 氏
株式会社 日本HP
エンタープライズ営業統括 ソリューション営業本部 ワークステーション・ビジネス開発部 部長 若宮 明日香 氏

「フツパー様のお客様のことを考えると長時間安定した状態で運用できる必要があると思います。私たちのワークステーションは製造業、映像制作、医療機器などの幅広いお客様の現場で数多くお使いいただいており、日常的にハードな環境で稼働しているところがほとんどです。業種的な特性も含めて十分なサポートができる体制が整っていますので、マシン自体の可用性はもちろん、保守に関しても安心していただけると思います」とHP 新井氏も言葉を続ける。

株式会社 日本HP エンタープライズ営業統括 ソリューション営業本部 ワークステーション・ビジネス開発部 担当部長 新井 信勝 氏
株式会社 日本HP エンタープライズ営業統括 ソリューション営業本部 ワークステーション・ビジネス開発部 担当部長 新井 信勝 氏
株式会社 日本HP
エンタープライズ営業統括 ソリューション営業本部 ワークステーション・ビジネス開発部 担当部長 新井 信勝 氏

「お客様がラクラグの導入によって得られたメリットとして、業務効率化と属人化解消を大きく感じていただいているお客様が多いです。例えば新しい社員が何か調べたいと思った場合でも、情報がすぐに引き出せるようになっている、あるいは設備トラブルが起きたような場合でも、過去の対応事例を参照しやすくするなど、これまで多くの手間やベテランの勘が必要だった場面でラクラグは的確な回答を与えられます。そのような評価からみても現状では多くのお客様からご満足いただいていると考えます」とユーザーの声を伝える岡澤氏。

「今後は、ラクラグを単なる社内文書検索やQ&Aにとどめず、より業務に入り込んだAIエージェントへと発展させていきたいと考えています。テキストや図表だけでなく、画像や図面といったものも構造化していくマルチモーダルな環境にも対応するためには、より高性能で安定したローカルの実行環境が必要になります。HPのワークステーションには、今後もその基盤として期待しています。これからはAIソフトウェアと信頼できるハードウェアを組み合わせることで、生成AIを「試す」段階から「現場で使う」段階へ進めていきたいと思っています」と最後に岡澤氏は語ってくれた。

また、HPとフツパーは、AI活用を推進していくために設立した「HP ハイブリッドAI推進コミッティ」でも共創することが決定している。日本のビジネスシーンにおいて生成AIの実装と定着を支援するため、HPが持つAI PC、AI Workstationの豊富なポートフォリオと、フツパーをはじめとする様々なAI関連企業がお互いの得意分野を持ち寄り、業界全体を盛り上げるための活動を始めている。HPはこれからもフツパーをサポートし、両者でより良いAIソリューションの提供を目指していく。

HP ハイブリッドAI推進コミッティ

会話風景
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組織において Windows 11 を導入することで、セキュリティが強化され、生産性とコラボレーションが向上し、より直感的でパーソナライズされた体験が可能になります。セキュリティインシデントの削減、ワークフローとコラボレーションの加速、セキュリティチームとITチームの生産性向上などが期待できる Windows 11 へのアップグレードは、長期的に経済的な選択です。旧 Windows OSをご利用の場合は、AIの力を活用しビジネスをさらに前進させるために、Windows 11 の導入をご検討ください。

※このコンテンツには日本HPの公式見解を示さないものが一部含まれます。また、日本HPのサポート範囲に含まれない内容や、日本HPが推奨する使い方ではないケースが含まれている可能性があります。また、コンテンツ中の固有名詞は、一般に各社の商標または登録商標ですが、必ずしも「™」や「®」といった商標表示が付記されていません。

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