2024.11.27
「より堅牢に」「より活用しやすく」「サステナブル」。3つのキーワードでご紹介するHPのGIGA端末(https://jp.ext.hp.com/techdevice/education/edix2024_report05/)」 で紹介した記事の舞台となったのは日本最大級の教育総合展「EDIX東京2024」。その関西版といえるのが、「EDIX関西2024」だ。10月2日~4日までの3日間、インテックス大阪を会場として開催されたイベントで、HPは特大トピックスを発表。会場の注目を集めていた。後編では前編に引き続き、HPブース内セミナーを中心に、その模様をダイジェストでお伝えしたいと思う。
前編はこちら
HPブースで行われた全セッションの概要を紹介しておく。それぞれ満席で、行き交う人も足を止めて見入るなど注目度の高い内容だった。これらのセッションを見る機会があれば、ぜひご自身で内容をご確認いただきたい。
さつき株式会社 ITソリューション事業部 ITスペシャリスト 糸永 直人 氏
さつき株式会社からは、自社のChromeOS搭載の電子黒板「ミライタッチ」と、HPの遠隔授業カメラ、プリンターのコラボレーションによって生まれる様々な活用方法を説明。HPコラボレーションパッケージの価格を発表し実際のデモを交えつつ、未来の教室のイメージとしてAI OCRを活用した自動採点や提出物の管理などの活用について提言した。
鹿児島県肝付町デジタル推進課 課長補佐(総務省 地域情報化アドバイザー) 中窪 悟 氏
全国でもいち早くゼロトラスト環境を構築した鹿児島県肝付町。現在では、教職員全員が
ChromeOSもしくはChromeOS Flexを使用している。そんな肝付町にある義務教育学校10校での、現在のGIGAスクール運用状況と、クラウドネイティブ・ゼロトラスト環境を選択した理由を解説した。
合同会社かんがえる 代表 五十嵐 晶子 氏
株式会社SENTAN 代表取締役 松田 利夫 氏
人材が不足しているICT支援員の状況を改善するため、五十嵐氏は自らが持っているノウハウを生成AIに覚えさせる取り組みを開始。最終的に実際の現場に即した柔軟な解答が得られる独自の言語を持つシステムを実現させるための開発環境を松田氏と共に発表した。
株式会社インプレス「こどもとIT」編集長 神谷 加代氏
「こどもとIT」編集長の神谷氏は今回のイベントに合わせてアンケートを実施。GIGA端末にまつわる質問を、保護者、教育者の双方に投げかけ、回答から導かれる現状を公表した。結論から見えてきた課題に対して、神谷氏独自の提言も交えて解決策を提示した。
チエル株式会社 小中プロダクト営業部 部長 柳谷 研 氏
授業むけICT製品を数多くリリースしているチエル。ここでは注目の「InterCLASS® Console
Support」を紹介した。Google管理コンソールの機能を拡張するこのツールは、1stGIGAの課題を解決する機能を提供する。本セミナーではChromebookのバッテリー劣化状態をチェックできる機能を新しく追加することが発表された。なお、この製品はHPのGIGA端末には無料でプリインストールされている。
一般社団法人教育ICT政策支援機構 代表理事(文部科学省 学校DX戦略アドバイザー) 谷 正友 氏
谷氏自らが関わり、評価が特に高かった奈良県の1stGIGAでの事例を紹介しつつ、2ndGIGAを根付かせるためのポイントを解説。一見難解な文科省のガイドラインなども丁寧に説明しつつ、理想の実現のためのメソッドや構築すべきシステムなどについて分かりやすく語った。
鹿児島市教育委員会 教育DX担当部長(文部科学省 学校DX戦略アドバイザー) 木田 博 氏
鹿児島市の小中高の学校における現状分析や、2ndGIGA向けの端末更新計画を説明。最終的に教育DXの促進まで見据えたプロセスについて語った。その中で自律的な学習を根付かせるための方法や単元内自由進度学習の解説など、鹿児島市が実施している授業への取り組みも紹介。そのために必要な端末の要件やネットワークの重要性を語った。
2ndGIGAはもちろん、教育DXを含め、時代を切り開くためのソリューションやテクノロジーが詰まった一大イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。HPの製品群やソリューション、さらにはセッションを彩った講師陣に興味を持ち、足を止めていた多くの来場者にとって、かけがえのない時間となったはずだ。この分野におけるHPの役割はますます大きくなっていることを感じつつ、日本の教育がどのように変わっていくのか見守っていきたいと思う。
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