AIが『会話を行動に変える』Zoomプラットフォームの進化
~HP Polyデバイスが支える『ラスト1m』の価値~「Zoom Experience Day 2026」出展レポート
2026-06-19
曇り空の過ごしやすい陽気に包まれた2026年4月14日、高輪ゲートウェイ駅目の前のTAKANAWA GATEWAY Convention CenterにてZVC JAPANによる年による年次カンファレンス「Zoom Experience Day 2026」が開催されました。人と人とのつながりを強化する AIファーストのコミュニケーションプラットフォームとして進化を続けるZoom最新ソリューションをはじめ、Zoomプラットフォームによるリアルな活用事例含めた多彩なセッション、パートナーが提供するZoomに付加価値を与えるさまざまな展示など、Zoom関連ソリューションが一堂に会したイベントでした。そんなイベントの詳細についてみていきます。
会話を行動に変える!Zoomがたどる進化
冒頭のキーノートでは、ZVC JAPAN代表取締役会長兼社長の下垣典弘氏が登壇し、想定の2倍超となる事前申し込みによるイベントに対する注目度や24のセッション数を誇るイベント全体の概要を紹介したうえで、“人と人とのつながりを強化するAIファーストコミュニケーションプラットフォーム”というZoomのビジョンを紹介。「Zoomに内包化されたAIによって、意思決定やロイヤリティ及び収益向上、そして顧客満足度の向上など、会話を行動に変えて業務を自動で完結させる「System of Action」が可能なシステムへと変貌を遂げています」と下垣氏は力説します。電話やメールと同様にZoomは、何かを決める、相談する、解決するといった目的を達成するための手段であり、Zoomは目的を効率化するプラットフォームとしてその真価を説明ました。
下垣氏に続いて壇上に登場したのが、NTTドコモビジネス株式会社(旧NTTコミュニケーションズ)の本髙祥一常務執行役員です。「次世代の音声コミュニケーション」と題して、現在顧客から支持されている中堅・中小向けのソリューションパッケージである“ドコモビジネスパッケージ”について紹介。このパッケージの音声領域においてZoomとのコラボレーションを進めており、なかでも「Zoom Phone/Zoom Contact Center」とドコモの公衆回線サービス「Arcstar IP Voice Connect」を連携させたパッケージ展開について触れました。「従来拠点ごとに設置していたPBXやビジネスフォンですが、今ではクラウドに展開するというニーズが非常に高い。Zoomと我々のソリューションを組み合わせて提供することで、ランニングコストだけで低廉に使っていただけます」と本髙氏は説明します。
また、コンタクトセンターに特化したソリューション「docomo business ANCAR」とZoom Contact Centerとマッチングさせ、さらなる顧客体験の向上を提供していける環境づくりを進めていきたいと締めくくりました。
続いては、自治体として革新的な取り組みを進める奈良市長の仲川げん氏が登壇し、Zoom Contact Centerの導入によって市役所における電話対応業務の変革、そして働き手不足が想定される30年後を見据えた自治体業務のあり方について語りました。
日本全体が掲げる課題の1つである人口減に伴う働き手の不足は、人口35万人の奈良市もご多分に漏れず課題となっており、将来的には基礎自治体として人手不足は存続不可能な状況になってくると指摘。「2000名超の職員数を30年後には500名で回していく計画を立てており、そのためにはデジタル技術の活用が不可欠」と仲川市長は力説します。なかでも電話対応に多くの職員の労力を割いていることから、PBXのクラウド化とコールセンターの抜本的なAI化を進めており、Zoomをベースにした仕組みに変革することで、年間約10億円かかっている電話対応業務の多くを削減していく計画です。
将来的にはZoom Virtual Agentを活用して人手による電話応対の省力化を進めるなど、奈良市の取り組みをベースに全国のスケールに拡張していくことで、日本のOSを再起動できると言及。「お電話から寄せられた声は日常生活の生の声で、吸い上げた声を速やかに政策に展開していく、そんな市役所を目指していきたい。膨大な時間がかかっていた情報の収集と分析、そして政策へのフィードバックにこそ、AIを活用することが重要」と仲川市長は力説しました。
キーノート最後のゲストスピーカーとして登壇したのは、トヨタ自動車の男子バスケットボール部が母体となって10年前に誕生したアルバクル東京を運営するトヨタアルバルク東京株式会社 代表取締役社長 林 邦彦氏。Zoomとアルバルク東京が描く新しい観戦体験の取り組みについて紹介しました。
オーバル型の形状やオープンかつ開放的な空間づくりなど、活動の主体となるトヨタアリーナ東京が持つ4つの強みを紹介しながら、アリーナで開催したホームゲームにおけるAIアバターを使ったプレゼンテーションや多言語での同時翻訳によるファンへの新たな観戦体験など、Zoomのテクノロジーを生かした取り組みを動画にて紹介。「インバウンドの来場者を取り込みながら、アジアをはじめ世界に進出するグローバルなクラブになることを目標にしています。 AI テクノロジーを使った新しい観戦体験を提供して、この目標に向けて非常に重要なチャレンジを Zoomと一緒に進めていきたい」と締めくくりました。
Zoomを最強にするデバイスを取り揃えたHP Poly
会場内では、デバイスパートナーとして日本HPがブース出展しました。Zoomは、会議室に据え置きタイプのZoom Roomsや電話ソリューションとしてのZoom Phoneなど、AIを内包したさまざまなソリューションを展開していますが、Zoomを中心としたコミュニケーション環境のエッジとなるデバイスを日本HPで取り揃えています。
特にミーティングや電話、それらをクラウドで有機的に接続している環境を持つZoomでは、ハードウェアを販売していません。本来であれば、ミーティングの際には専用デバイスのほうが利便性向上に繋がり、通話時にはヘッドセットを使うことで周囲の音を拾わずに快適なコミュニケーションが実現できるようになります。「最適なExperienceを得るためのハードウェアによって、“Zoomを最強にする”ソリューションをHP Polyとして展開しています。お客さまの利便性を最大化させることを目指しています」と日本HP エバンジェリストの是枝日登志は語りました。
具体的には、Zoom Roomsソリューションとともに、システムマイクとして「HP Poly Studio A2 ソリューション」を新たに展示しました。シンプルなオーディオ接続を実現するHP Poly Studio A2 オーディオブリッジと Hp Poly Studio A2 卓上マイクを組み合わせることで、あらゆる会議室の広さやレイアウトに対応できる環境づくりに役立つソリューションです。
また、Zoom Phoneに対するデバイスとしては、物理的なボタンを配置したデスクトップ電話機「Poly Edge Eシリーズ」とともに、タッチパネル式のデスクトップIP電話機「Poly CCXシリーズ」を展示。拡張モジュールを接続することで内線電話や社内転送時に操作しやすい環境をPoly Edge Eシリーズでも可能になることを紹介しました。
そしてヘッドセットの最新版として「Poly Misson シリーズ」を展示。Web会議やPCに適したBlackwireシリーズやコンタクトセンター向けのEncoreProシリーズの双方の利便性を取り入れたソリューションが、新たに発表した「HP Poly Missionシリーズ」です。「接続インターフェースがUSB Type-AおよびType-Cに対応しており、使い勝手がよくなっています。また、付け心地についても、耳の当たる部分を楕円形にしてフィット感を高め、1日中つけていても疲れないような軽さを実現させています」と是枝は説明。実際には、ブースに足を止めてヘッドセットを装着し、その付け心地を体験する人も多くみられました。周囲の音を拾わないBlackwireシリーズの技術を継承しながら、ワイドバンドオーディオとして、従来よりも低音域や高音域まで音を拾うことが可能となっており、子音まで含めて聞き取りやすくなっていることが特長となっています。
「もともと強みのあるWeb会議のZoom Meetingから、今ではZoom Phoneをはじめとした電話の領域にZoom社は注力してきています。その戦略に合わせて、電話機やヘッドセットのラインナップを強化しており、うまく協業できる環境づくりを進めています。また、AIに注力しているZoomだけに、AIに学習させる情報にノイズが入らないような入力品質を我々のデバイスで担保できるという視点でも、デバイス面で貢献できる場面は少なくありません」と是枝は語りました。
ZVC JAPAN株式会社にて日本事業戦略部長を務める坂井 悠樹氏からも「HP Polyとの協業分野としては会議用のソリューションであるZoom Roomsから始まり、今ではZoom Phone/Zoom Contact Centerに力を注いでいます。より高品質な音声通話や同時に多くのコールを受けるといった多機能な処理が求められる案件など、 Zoom Phoneネイティブだけでは解決できないケースも増えており、HP Polyのソリューションが多くのお客さまの課題解決に貢献してくれます。今後も継続してHP Polyと一緒に日本のお客さまに対応していきたいと考えています」とコメントをいただきました。
他にも、ブースではカメラによる顔認証の誤作動を防ぐべく、エリアを指定することで範囲内の顔だけを認識できる機能を新たに追加したデモンストレーションも紹介しており、興味を持って話を聞く人が多数見受けられました。
ラスト1mがAIの勝敗を分ける!HP Polyデバイス
パートナーブースの横に設置されたミニステージでは、ハイブリッドワークソリューション技術部の吉田 隆浩が登壇し、「ラスト1mでAIの勝負が決まる!HP Polyのスゴデバイス!」と題してセッションを披露。Plantronicsからのコミュニケーション専門メーカーとしてのDNAを受け継ぐ日本HPの歴史を紹介しながら、Zoomのビジネス変遷を振り返った吉田。Zoom Phone アプライアンスからヘッドセット、Zoom Roomsといったハードウェアデバイスから、デジタルサイネージやバーチャル受付含めたZoom SpacesソリューションとしてZoomが展開するさまざまなコミュニケーションサービスを支える認定デバイスを一貫して提供できることが大きな強みだと力説しました。
そして、AI時代の今だからこそ、音声や映像などの入力情報の品質が大きなカギになってくると指摘します。「データ分析が進化すればするほど、音声映像の入力情報の品質が価値を左右します。老舗コミュニケーションデバイスメーカーのDNAを色濃く受け継ぐHPの高性能なデバイスが、皆さまの聞く、映すという“ラスト1m”をサポートします。つまり、優れたAIを生かすも殺すも、マイクと音声処理の性能が明暗を分けるのです」とAIにおけるデバイスの重要性を語りました。
実際のデモ動画では、空港や会議室でヘッドセットのHP Poly Misson シリーズや1つのマイクポッドで半径4.3mの音声をクリアにカバーするHP Poly Studio A2 卓上マイクの性能を紹介し、ノイズの除去性能をアピール。会場からも拍手が沸き起こっていました。
※このコンテンツには日本HPの公式見解を示さないものが一部含まれます。また、日本HPのサポート範囲に含まれない内容や、日本HPが推奨する使い方ではないケースが含まれている可能性があります。また、コンテンツ中の固有名詞は、一般に各社の商標または登録商標ですが、必ずしも「™」や「®」といった商標表示が付記されていません。









