Copilot+ PC が切り拓くAI活用の新たな可能性

集合写真
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生成AIを業務で活用する企業は増えているが、その真価を発揮するには、AIに最適化されたPC環境も欠かせない。そのプラットフォームとして、AI PCが注目されている。中でも Copilot+ PC は従来のAIアシスタントとしての業務支援に加え、PC自体に実装されたAI機能を活用することで、日々の業務効率化につながる可能性がある。一方で、本格的な導入はまだ始まったばかりであり、実際の業務でどのような価値を発揮するのかは、多くの企業が見極めようとしている段階といえよう。株式会社KISでは、Microsoft 365 Copilot の全社展開と並行して、HP EliteBook X G1i 14 AI PCを試験導入し、その実用性を検証している。Copilot+ PC は仕事をどう変え、企業の生産性向上にどのようなインパクトをもたらそうとしているのか。その手応えと今後の展望を聞いた。

KISのAIへの取り組みについて教えてください。

森岡氏
トップダウンで、積極的に取り組んでいこうということで、2025年に生成AIタスクフォースを立ち上げ、全社に展開していくための活動を始めました。具体的には、社内で使っていいAIを決め、利用のためのルールやガイドラインを策定しています。また、すでに積極的に活用している人とそうでない人の差が大きくなってきていますので、社員全員が等しく使いこなせるようにポータルサイトを立ち上げて啓蒙するなどの活動を実施しています。
日迫氏
森岡をオーナーに、情報収集やAIの評価をするテクニカルチームと、実際の業務面でどのように活用していけるのかを探る業務展開チームの2チームで活動しています。
森岡氏

タスクフォース自体は7名くらいの規模感でしたが、地ならし的な部分はかなり整ってきたので、各部門からメンバーを増やして、実際に業務で使っていこうというフェーズに入りつつあるところです。システム開発部門はもちろんですが、営業部門やスタッフ部門での活用を進めていくための材料を作っていこうとしています。

株式会社KIS 常務取締役 森岡 剛 氏
株式会社KIS 常務取締役 森岡 剛 氏
株式会社KIS 常務取締役 森岡 剛 氏

社内で利用を許可している生成AIには何を採用されましたか。

日迫氏
元々、社内標準の業務用アプリとして Microsoft 365 を利用していたので、その流れで、Microsoft 365 Copilot(以下、Copilot)を標準AIとしています。Copilot も当初は、単に質問に答えてくれるAIアシスタント的な存在だったのが、どんどん進化して新たな機能が追加されていますから、私たちもキャッチアップするのが大変です。

Microsoft 365 Copilot の進化=機能強化の経緯

2023年3月に発表され、同年11月に一般提供が開始された Microsoft 365 Copilot。日迫氏のコメントのように、当初は Office アプリの画面内に「チャット窓」などの形で組み込まれ、ドキュメントの下書きや要約を生成するアシスタント的な位置づけだった。

2024年9月に「Wave 2」と呼ばれる大規模アップデートが行われ、社内の SharePoint データやWebの情報を横断して参照できるようになったことで、Office アプリに付随するAI機能という枠を超えたといえる。

近年の Copilot は、従来のアシスタント的な役割から、人の指示に基づいて業務を実行するAIエージェントへと進化しつつある。

なお、「Copilot+ PC」は Microsoft 社が定義する、AI処理に特化した Windows PC のブランドを指すもので、Copilot のバージョンやアプリではない。オンデバイスAI機能を標準搭載するPCで、なおかつ後述するNPU性能やメモリ容量などの要件を満たす製品だけに冠される称号のようなものと捉えればいいだろう。

導入されているHP EliteBook X G1i 14 AI PCは、最新のCopilot+ PCですが、実装されているAI機能は活用されていますか。

森岡氏
まだ導入から日が浅く、タスクフォースを中心に検証を進めている最中なので、私たちが個人的に使った感想にはなってしまいますが、これまでのCopilotとは次元が異なると感じています。
日迫氏
私が便利だなと感じたのは「Click to Do」というAI機能です。これは画像や画像内のテキストを対象に、検索やコピーなど、状況に応じた適切なアクションを提案してくれる機能です。

画像からでも文字を抽出できるClick to Do

Click to Do は、Copilot+ PC で利用できる画面解析AI機能。

  • 画像内の文字抽出・検索

    PNGやJPEGなどの画像内の文字をテキストとして認識し、コピーやBing検索が可能。

  • 画像のクイック編集

    選択した画像の背景ぼかしや、オブジェクトの消去など、実行できるアクションを提案。

日迫氏

使う前は、コピーできないのなら手で入力すればいいと考えていましたが、実際に使ってみると非常に便利ですね。Windows キーを押しながら文字列を選択してクリックするだけなので、余計な手間もありません。日常業務の効率化、ひいては生産性向上に貢献する機能だと思います。

株式会社KIS執行役員/経営管理本部 本部長 日迫 健 氏
株式会社KIS執行役員/経営管理本部 本部長 日迫 健 氏
株式会社KIS執行役員/経営管理本部 本部長 日迫 健 氏
森岡氏
注意しなければならないのは、これらの機能はHP EliteBook X G1i 14 AI PCのような Copilot+ PC でないと利用できないということですね。AI PCであればなんでもよいわけではないことは、今後、導入を拡大する際に弊社の調達担当者にも注意喚起が必要だと考えています。

Copilot+ PCとしてのHP EliteBook X G2i 14 AI PC

KISが導入したHP EliteBook X G1i 14 AI PCをはじめ、最新モデルであるHP EliteBook X G2i 14 AI PCはインテル® Core™ Ultra プロセッサーを搭載している。これは従来のCPU、GPUに加え、AIの計算処理に特化したNPUと呼ばれる第3のプロセッシングユニットを搭載していることが最大の特徴だが、その計算能力が40TOPS(Tera Operations Per Second=1秒間に40兆回)以上、かつメモリ16GB以上、ストレージ容量256GB以上が Copilot+ PC の要件となっている。

HP EliteBook X G2i 14 AI PCはこのハードウェア要件を満たしているため、リコールや Click to Do など Copilot+ PC 向け機能を利用できる。また、たとえNPUを搭載していても、上記要件を満たさないPCは、Copilot+ PC ではないことに注意されたい。

こうした高度なAI機能をすべての社員の方々が活用するようになったら、仕事、会社はどのように変わるとお考えですか。

森岡氏
それは全社的に生産性が大幅にアップすると思います。一人ひとりの作業量の削減はそれほど多くはないかもしれませんが、それが毎日のことで、しかも全社員の分を累積したなら、相当な業務効率化につながるでしょう。それにストレスも減るのではないでしょうか。
日迫氏
SIerとして、5年後10年後にどんな仕事ができるのかというのは幹部の中でも議論になっています。開発業務がAIに代替されてしまう可能性も示唆されている中、いかにAIを武器として使っていくかというのは非常に重要だと考えています。様々なAIサービスが登場していますが、まずは日々利用する Copilot+ PC のAI機能を使いこなすことが、その第一歩になるのではないでしょうか。地方発の高付加価値なDXパートナーへ転換し、明るい未来を切り拓きたいですね。

森岡氏、日迫氏のコメントから見えてきたのは、Copilot+ PC は単にAI機能を搭載したPCではなく、「探す」「入力する」「思い出す」といった日常業務の小さな手間とストレスを減らし、社員一人ひとりが本来注力すべき価値創造へ時間を振り向けるための新しい業務基盤になり得るということだ。また、検索の合理化は決して目的ではなく、次のアクションへスムーズに進むための手段であることにも留意すべきだろう。AI活用が次のフェーズへ進もうとしている今、Copilot+ PC は企業の生産性向上を支える有力な選択肢の一つとなっていくはずだ。

HPは、ビジネスに Windows 11 Pro をお勧めします。

Windows 11 は、AIを活用するための理想的なプラットフォームを提供し、作業の迅速化や創造性の向上をサポートします。ユーザーは、 Windows 11 のCopilotや様々な機能を活用することで、アプリケーションやドキュメントを横断してワークフローを効率化し、生産性を高めることができます。

組織において Windows 11 を導入することで、セキュリティが強化され、生産性とコラボレーションが向上し、より直感的でパーソナライズされた体験が可能になります。セキュリティインシデントの削減、ワークフローとコラボレーションの加速、セキュリティチームとITチームの生産性向上などが期待できる Windows 11 へのアップグレードは、長期的に経済的な選択です。旧 Windows OSをご利用の場合は、AIの力を活用しビジネスをさらに前進させるために、Windows 11 の導入をご検討ください。

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