PC業界のメガトレンド「Windows 10サポート終了」に向けた乗り換え先にセキュリティ最強Copilot+ PCがお勧め
2025-02-18

2015年に発売されたWindows 10は、それから10年を経た今年の10月14日にサポート終了の日を迎える。サポート終了後は、ESUという特別な拡張契約を結ばない限り、大規模なセキュリティホールが見つかってもアップデートパッチは提供されなくなる。
そうした10月14日を迎える前に、新バージョンのWindowsとなるWindows 11への移行を検討したい。直前には駆け込み需要も予想されるため、今からその対応をすぐにでも行なうことが重要になる。
その乗り換え先として今注目されているのが、Microsoftが推進するAI PCの「Copilot+ PC」だ。AIという新しいアプリケーションだけでなく、Copilot+ PCは実は「最強セキュリティのWindowsデバイス」だ。さらに、HPなどのPCメーカーが独自に提供しているハードウェアセキュリティ機能を追加選択することで、「至高のセキュリティ」を実現することが可能だ。
フリーランスライター:笠原 一輝
PC業界の2025年にとって最も重要なイベントとなるのが、10月14日に予定されているWindows 10のEoS(End of Support、サポート終了)であることは論を待たないだろう。Windows OSは、そのバージョンごと、さらに言うとWindows 10以降は年次アップデートごとにEoSが設定されており、基本的にそのタイミング以降はアップデートパッチなどが提供されなくなる。現行バージョンのWindows 11も同様で、HomeやProの場合には表1、Enterpriseの場合には表2のようなタイミングでEoSがやってくるため、それに備えてサポートが終了する前に、より新しいバージョンへ移行する必要がある。
表1
バージョン | 開始日 | 終了日 |
---|---|---|
Version 24H2 | 2024年10月1日 | 2026年10月13日 |
Version 23H2 | 2023年10月31日 | 2025年11月11日 |
Version 22H2 | 2022年9月20日 | 2024年10月8日 |
Version 21H2 | 2021年10月4日 | 2023年10月10日 |
表2
バージョン | 開始日 | 終了日 |
---|---|---|
Version 24H2 | 2024年10月1日 | 2027年10月12日 |
Version 23H2 | 2023年10月31日 | 2026年11月10日 |
Version 22H2 | 2022年9月20日 | 2025年10月14日 |
Version 21H2 | 2021年10月4日 | 2024年10月8日 |
現行バージョンのWindows 11の場合は、上記のサポート終了時期の前に新しいバージョンに移行すれば良いが、既に1つの前のバージョンになっているWindows 10の場合は、その最終バージョン(Version 22H2)も含めて全てのSKUで、10月14日でサポート終了を迎えるため、基本的にはセキュリティアップデートの提供はされなくなる(ただし、ESUという有料の保守プログラムを契約すると、致命的なセキュリティホールが見つかった時だけ提供する重要なセキュリティ更新プログラムの提供は行なわれる)。
企業の情報システムが知っておくべきなのは、こうしたEoSの直前に慌ててPCの更新を行なう企業が、他のリージョンよりも日本では多いという事実だ。
日本以外のリージョンではEoSのかなり前から新しいOSへの移行が進む。駆け込み需要というのもないわけではないが、日本よりもずっと小さい。それに対して日本市場ではこうしたEoSの直前になってから新しいOSへの移行を検討する企業が多く、直前にはPCメーカーがさばききれないほどの需要が発生し、結果的に希望のスペックのPCがEoSに間に合わず、短期的に望みではないスペックのPCを買わざるを得ないということが結構発生している。
今年の8月、9月といった10月14日の直前にはそうした駆け込み需要が予想されている。PCメーカー側もある程度はそれに備えているが、それでもそういう事態が発生してしまい、結局無駄なコストが発生することを考えれば、移行は今日今からすぐに取り組むべきだ。
そうした中で、どんなPCに乗り換えるべきかと言えば、これから購入するのであれば、断然Copilot+ PCがお勧めだ。Copilot+ PCの特徴としては40TOPS以上という性能を備えたNPUを搭載していることが語られがちだが、実のところCopilot+ PCの特徴はそうしたAIアプリケーションの実行に十分な性能を備えているというだけではない。
Copilot+ PCは、「Windows 11 Secured-Core PC」と呼ばれる、Windows 11でサポートされているハードウエアを活用したセキュリティ機能を全て備えている。セキュアブート、メモリ整合性、メモリアクセス保護、ファームウェアの保護といったハードウエアを利用してWindows OSをより安全に維持することが可能だ。全てのWindows 11デバイスがこのSecured-Core PCに対応している訳ではなく、PCメーカーがSecured-Core PCに対応させるようなスペックにしている製品だけが、Secured-Core PC対応になる。
ところが、Copilot+ PCはすべてのデバイスがSecured-Core PC対応が保証される。つまり、Copilot+ PCは「最も安全なWindowsデバイス」であると言っても過言ではない。
さらに、Copilot+ PCに対応しているデバイスに搭載されているSoC(AMD Ryzen AI、Intel Core Ultra 200V、Qualcomm Snapdragon Xシリーズ)は、Microsoftが推進している次世代のセキュリティコントローラとなる「Microsoft Pluton」の機能を搭載している。Plutonは、従来のTPM 2.0の上位互換の機能を持っており、同時にWindows Updateを通じてファームウェアのアップデートが可能なようになっている。仮に、Pluton自体にセキュリティホールが発見されてもファームウェアをアップデートすることで対応することができること、さらにはPlutonに機能アップデートを行なうことができることがTPMとの大きな違いになる。要するに、将来にわたって、より安全な暗号化キーとしてPlutonを利用することが可能になるのだ。
出荷時にはソフトウエアの互換性を重視するためdTPMが有効になっており、Plutonはオフにされていることが通例だが、既にユーザーがBIOSセットアップツールなどを利用してdTPMから切り替えて使うことが可能だ(ただし、切り替えると暗号化キーとしてdTPMを利用してBitLocker暗号化がエラーになり、起動時に回復キーが求められることがある。切り替える前にはBitLocker暗号化を「保護の中断」するか、暗号化を解除してから行なうようにしたい)。
現代のPCにおけるセキュリティ強化は、OSとしてのWindows側の対応だけでは十分ではない。PCメーカーが独自に実装しているセキュリティ機能も同時に追加で選択することを検討したい。
たとえばHPの法人向けPCとなるEliteBookシリーズには、HP BIOSPhere(ファームウェアの不正な書き換えを保護)、 HP Sure Start (BIOSが攻撃を受けても自動復旧)などのOSが起動する前のPCのセキュリティを守る仕組みが導入されているし、HP Tamper Lock などのPCへの物理的な侵入攻撃を防ぐ仕組みも実装されている。
さらに近年は、ノートPCを持ち出して新幹線の中や、カフェで使ったりすることも当たり前になっているが、そうした場でのソーシャル攻撃(簡単に言えば画面の盗み見)がセキュリティホールになりつつある。だが、HPがオプションとして用意しているHP Sure Viewを利用すると、デジタル的にPCの正面にいるユーザーにしか見えないような設定にすることで、横からの盗み見などを防ぐ事ができる。社外秘のデータなどを扱うユーザーはそうしたオプションを選択することでさらに安全性を高めることが可能だ。
まとめ
AI PCとして注目されることが多いCopilot+ PCは、Windows史上セキュリティ最強のデバイスでもある。Secured-Core PCに対応していることもそうだが、Plutonへの対応が実は重要で、今後長い間PCを使っていくのであれば、Pluton対応は見逃せない要素だといえる。また、HPのようなPCメーカーが独自に提供している、OSブート前の機能やHP Sure Viewなどのソーシャル攻撃に対応したセキュリティデバイスも今後は重要になっていくと考えられる。Windows 11搭載PCを購入するときにはCopilot+ PCと同時に注目したい。




HPは、ビジネスに Windows 11 Pro をお勧めします。
Windows 11 は、AIを活用するための理想的なプラットフォームを提供し、作業の迅速化や創造性の向上をサポートします。ユーザーは、 Windows 11 のCopilotや様々な機能を活用することで、アプリケーションやドキュメントを横断してワークフローを効率化し、生産性を高めることができます。
組織において Windows 11 を導入することで、セキュリティが強化され、生産性とコラボレーションが向上し、より直感的でパーソナライズされた体験が可能になります。セキュリティインシデントの削減、ワークフローとコラボレーションの加速、セキュリティチームとITチームの生産性向上などが期待できる Windows 11 へのアップグレードは、長期的に経済的な選択です。旧 Windows OSをご利用の場合は、AIの力を活用しビジネスをさらに前進させるために、Windows 11 の導入をご検討ください。
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ハイブリッドワークに最適化された、Windows 11 Pro+HP ビジネスPC
ハイブリッドなワークプレイス向けに設計された Windows 11 Pro は、さらに効率的、シームレス、安全に働くために必要なビジネス機能と管理機能があります。HPのビジネスPCに搭載しているHP独自機能は Windows 11 で強化された機能を補完し、利便性と生産性を高めます。