2021.11.16

在宅勤務やテレワーク、リモートワークが支えるハイブリッドな働き方

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 新しい働き方にはモバイルを超越した考え方が求められます。ソーシャルディスタンスを確保しつつ、かつてと同等、いや、それ以上の成果を得るために、モダンなパソコンとその周辺機器を駆使しながら、TeamsやZoomといったWeb会議アプリを活用することで、物理的なディスタンスを相殺し、それ以上の結果を求めていかなければなりません。

フリーランスライター 山田祥平

ハイブリッドな働き方には、ハイブリッドなノートパソコンの使い方が求められる

 モバイル至上主義ともいえる時代が長く続いていました。いつでもどこでも仕事ができるように薄軽ノートパソコンを持ち運び、それだけで仕事をすることが求められてきました。それは、さらにそれ以前の、オフィスのデスクに固定されたパソコンですべてをこなす時代が見直されての結果です。

 あの時代、多くのノートパソコンは一度もオフィスの外に持ち出されることなく、そのライフサイクルを終えました。実は、ノートパソコンである必要はなかったかもしれません。省スペース、省エネルギーであったことはSDGsにもつながったかもしれませんが、効率を抑止してしまっていた可能性も高く、仕事で使うパソコンの選択としては正解とはいえないかもしれません。本当は、さらに処理性能の高いパソコンを広々とした大画面モニターで使った方が効率が高かった可能性があります。

 コロナ禍が大きく変えた要素として、まずは、仕事をする場所があります。

 多くの企業で在宅勤務が求められるようになった結果、本来は、仕事をするようには考えられていない居住スペースで働くことが新しい当たり前になりました。在宅勤務で使うパソコンは、オフィスのデスクで使っていたのと同じものかもしれません。それは大きく重いノートパソコンの可能性も高いはずです。そして、たまにオフィスに出社するときには、そのパソコンをカバンに入れて持ち運ばなければなりません。

 在宅とオフィス、その双方で効率を下げずに作業すること。移動にも負担がないこと。それがハイブリッドな働き方です。そのためには、パソコンにもまたハイブリッドな使い方が必要です。

モバイルモニターディスプレイの追加で作業面積を倍にする

 HP Elite Dragonfly G2のようなハイエンドモバイルノートパソコンは、ハイブリッドな働き方には格好の戦力になります。自宅やオフィスで使う場合には処理性能の高さが、さまざまな作業を支援します。その一方で、働く場所を移動する場合にも、携行の負担がありません。約1Kgという重量や16.1mmという薄さはカバンに入れて持ち運びしやすく、また、JEITA測定法Ver2.0で最大約17.6時間というバッテリー駆動時間は、電源を確保するのがやっかいな場所での利用にも心強いものです。

 ハイブリッドな働き方には、このモバイルノートパソコンだけを単体で使うことを追求するのは得策ではありません。その場所に応じて、さらなる効率を求めるために、拡張を考えることこそがハイブリッドにつながります。

 たとえば、昨今では、HP EliteDisplay 14インチモバイルディスプレイ E14のような製品が、モビリティのために小型化したノートパソコンでの作業効率を大幅に高めます。

 使い方もカンタンです。ノートパソコンのUSB Type-Cポートとディスプレイをケーブル一本で接続するだけです。それで作業に使えるデスクトップの面積が倍以上になります。

 このディスプレイには2つのUSB Type-Cポートが装備されています。そのどちらかとノートパソコンをケーブル1本で接続します。それで画面が拡張されます。DisplayPort Altモードと呼ばれるUSB Type-Cの機能です。さらに、もう片方のUSB Type-Cポートに電源を供給することで、ディスプレイは自分で使う分を差し引いた電力を、USB PDパススルーで、映像出力を受けているノートパソコンに供給します。つまり、ノートパソコンをケーブル1本で接続するだけで、電力の確保と映像の出力が同時にかなうのです。これは、作業が終わったらパソコンを片付けなければならないといった制約がある場合にも、設置と撤収がとてもカンタンだというメリットがあります。

 14インチというサイズは、モバイルノートパソコンでよく使われている13.3~14型のモニターディスプレイとほぼ同サイズで、大きすぎも小さすぎもせず、在宅勤務時に広い作業スペースを確保するのが難しいような環境でも、比較的容易に設置できるのも魅力です。

 一方、オフィスのように仕事をするための場所での利用には、もっと大きなディスプレイがあれば、さらに効率的な作業ができるはずです。据置型のディスプレイであれば、USB Type-Cケーブル1本で接続できるHP E24u G4 23.8インチFHD USB-C モニターやさらに解像度が高く大型のEE27u G4E27q G4などの選択肢があります。ディスプレイが大きければ画面の拡大率を下げて、より多くの情報を表示できます。また、同じサイズの画面でも、解像度が高ければ、目の疲労を抑えることができます。

 在宅勤務中には、Web会議の途中にも取引先からのメールが届いてすぐに対応しなければならなかったり、チャットで声をかけられたり、そのあとのスケジュールについても注目が必要です。もちろんその間に、リアルな電話も着信すれば、玄関ベルが鳴って宅配便の配達に対応しなければならなかったりもするわけです。

 これらのことをA4用紙の面積に満たない13.3型のノートPCだけでこなすのはたいへんです。だからこそ、画面の拡張は、ハイブリッドな働き方には必須ともいえるでしょう。

TeamsやZoomなどでのWeb会議をスムーズに進行するためのノイズ対策

 また在宅以外にも、コワーキングスペースやサテライトオフィスなどを活用したリモートワーク、テレワークが求められる現場も少なくありません。こうしたスペースでの作業についても考えなければなりません。さまざまなスペースでWeb会議をこなそうとするときに気になるのが周囲の騒音です。

 TeamsやZoomといったWeb会議用アプリが、一気に浸透しましたが、その悩みの種がクリアな音声を相手に届けられているかどうかです。

 日本HPの一部のノートパソコンに搭載されているHP Dynamic Audioは、バックグラウンドのノイズを抑制しながら会話の声、音楽、映画など、コンテンツごとに自動でサウンド再生を改善します。AIベースのニューラルネットワーク分類器を使用したノイズキャンセル機能によって、オーディオ出力を自動調整、コンテンツに応じたイラコライザープリセットを自動的に変更します。これによって、会議の音声、映画、音楽などのオーディオを使い道に応じて最適化します。

 たとえば、在宅でのWeb会議中には、赤ん坊の泣き声や子どもが騒ぐ声、ペットの鳴き声が気になるかもしれません。パトカーや消防車などの緊急車両のサイレンの音もやっかいです。また、会議中にメモをとるために、ノートパソコンのキーボードを叩く打鍵音も相手にとっては耳障りです。これらのノイズを最小限に抑えることができれば、Web会議をより快適にこなせます。

 さらに、テレワークスペースなどは、仕事の内容を知られては困る不特定多数の第三者が周辺にいる可能性があります。やはりプライバシーフィルターなどで画面内容が第三者の目に入ることがないように留意する必要があります。HP Elite Dragonfly G2などに装備された反射型プライバシースクリーンHP Sure View Reflectは内蔵型のプライバシースクリーン機能として、ボタンを押すだけで横からの視線を遮断し、のぞき見による情報漏えいを防止します。

 このほか、5G通信やWi-Fi6対応などの新しいテクノロジーがハイブリッドな働き方に貢献します。モダンなノートパソコンが備える装備をうまく使い、ハイブリッドな働き方をより効率的なものにしていきましょう。

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