2023.02.21

リアルで高品質なVRサービスをもっと身近にする
HP Reverb G2 VR HeadsetとHP ZBookシリーズ

株式会社アップ・グレイド/株式会社ファイン

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モデルルーム事業にVRを導入

「私の会社は新築マンションのモデルルームなどを施工する業務を行っていますが、近年は様々な要因で縮小傾向にあります。そのような中でも、マンションを買うお客様にとって大切な内覧などの手助けのなればと思って始めたのがVRを使ったサービスの提供です」と語るのは、ファインが提供しているVRソリューションを利用している株式会社アップ・グレイド(以降、アップ・グレイド)の東氏だ。

取材当日、東氏はリモートでのご参加

アップ・グレイドは広島を拠点に活動している建築業者で、難易度の高いモデルルームの施工で同県に多くのシェアを持つことで知られている企業だ。「ファインさんが提供しているシステムを導入して、ハウスメーカーなどを中心にこのような仕組みをお客様向けに展開したらどうかという提案をしています。ごく最近始めたばかりですが、現在のところとても反応が良く、次回の企画からさっそく試してみたいといった積極的な反応も多いですね」と東氏は語る。

ハウスメーカーにとっても、世界的な物資の流通停滞やコロナ禍などの社会的状況により、予算を削減していかなくてはならない中、地域に強みを持つアップ・グレイドの提案はメリットが高いとみているのだろう。「そのようなお声をいただくことは、私たちにとってもやりがいに繋がります。ハウスメーカー様やご覧になるお客様にとっても、できるたけハイクオリティのVRを提供することでお役に立ちたいですね」と奥氏は力強く語る。

ファインが提案し、アップ・グレイドが導入したのは、ハウジングVRとヘッドマウントディスプレイ「HP Reverb G2 VR Headset」という組み合わせのソリューションだ。「システム会社ではなく、手書きの時代からパースの見せ方にはこだわってきました。夢を持たせるような部屋の見せ方に関してはノウハウを蓄積しているので、仮想空間にもそういったこだわりをもたせています」と語る尼田氏。同社が作るVR空間はリアリティにこだわり、没入感を高めてくれるため、アップ・グレイドが展開しているモデルルームの内覧などには最適といえる。

その世界観を正しく伝えるHP Reverb G2 VR Headsetは片眼の解像度で2160×2160、リフレッシュレートも高速な90Hzの高精細高速描画能力と、インサイドアウト方式によるセッティングの手軽さが両立した高性能ヘッドマウントディスプレイとなる。「実際にそこにいるような感覚になっていただく没入感が最も大切だと考えています。この製品ならその感覚がよく伝わると思っています。また、セッティングの手軽さも大切だと思います。コンピューターとヘッドマウントディスプレイがあればすぐに体験できるという仕組みがあれば導入のハードルも下がりますからね。それにWindowsのMixed Realityにも対応しますから将来の拡張性も高いと思います」と語る奥氏。

AUTO PERSとHP Reverb G2 VR Headset+HP ZBookシリーズの組み合わせにより、臨場感の高いVRコンテンツが提供可能。室内のドアの開閉もコントローラーを使っておこなう

「ケーブルを繋いでアプリケーションを起ち上げて簡単な初期設定をしただけで画面が出てきました。お客様にお見せする際にもお待たせしないで準備ができるのは、心理的にも安心感があります」と東氏も感想を語る。

VRに感じる将来性

ファイン、そしてアップ・グレイド共に、建設業界におけるVRテクノロジー活用に対する期待は大きい。「運用していく中で、お客様から夫婦で二人同時にVR空間に入れたら面白いのに、といったリクエストを伺いました」と東氏。ハウジングVRを体験したユーザー側からも期待の声は届き始めている。

「リアルタイムレンダリングの関係で1台のコンピューターだけではちょっと厳しいです。しかし、ワーク―ステーションクラスのパフォーマンスを持つコンピューターと、HP Reverb G2 VR Headsetの組み合わせを複数台用意すれば実現可能だと思います」と櫻井氏は説明する。すでに多くのノウハウを持つファインなら、こうしたユーザーの夢もいつか叶えてくれるのだろう。そんな同社は、ハウジングVR + HP Reverb G2 VR Headsetに加え、モバイルワークステーション「HP ZBook Fury 16inch G9 Mobile Workstation」を組み合わせた環境での実証実験をすでに開始いるので、今後同社がプロデュースするVRテクノロジーの広がりはますます楽しみになってくる。

「私たちのような建築事業者にとって、VRは将来性を感じることができるソリューションだと考えています。特にモデルハウス建築という部分では、建てたら壊すことが前提となるため、資源的にも無駄が生じることになります。SDGs的な考えでいっても将来は減らしていかなければならないものだと考えているので、これからはVRで代替えしていくケースも増えていくと予想しています。ファイン様には今後も新しい使い方など、どんどん提案していただきたいですね」と東氏は語る。

「アップ・グレイド様から、マンションの外の景色を見せられないか?とご意見をいただいたことがあり、さっそく弊社のサービスでも高所からの眺めを再現いたしました。今後は階層ごとに異なる景色の表現に展開していきたいと思っております。こうした例のように、VRにはまだまだ可能性が秘められていると考えています。将来的にはメタバースからのサービス提供もあるでしょうし、新しい機能もどんどん追加されていくと思います。私たちとしても多くの方々のご意見を参考に改良を重ねながら、時代に合ったサービスを提供していきたいですね」と最後に櫻井氏は語ってくれた。HPはこれからも、ファインとアップ・グレイドをサポートしていく。

「DATA STATION」オフィシャルサイト
「AUTOPERS VR」オフィシャルサイト

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