2021.07.16

業務効率化とIT管理者の負荷軽減に HPのソリューションをフル活用

株式会社バウハウス丸栄

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コンピューターを使う業務が多い業種にとって、デバイス管理は常に負担を抱える悩みの種になることも多い。特にIT管理の専任部署を持たない企業の場合、兼任者へ大きな負荷を強いることにも繋がり、生産性が確保できなくなることもあるほどだ。株式会社バウハウス丸栄は、ハイパフォーマンスなワークステーションノートブックの一括導入と、サポートサービスをフル活用することで、業務効率化と管理者の負荷軽減の両立を実現したという。どのような取り組みをしたのか紹介したいと思う。

株式会社バウハウス丸栄 業務管理部 白木明光氏㊨、業務管理部 笠原弘基氏㊧

空間づくりのエキスパートが窓口に

株式会社バウハウス丸栄(以降、バウハウス丸栄)は、岐阜に本社を置き、全国に支社を展開しているあらゆる空間のプロデュース事業者だ。大規模商業施設や店舗など、豊富な実績を持ち空間デザインに特化した技術力で多くの企業の信頼を得ている。

「ほとんどの事業者が、各工程でそれぞれに専任者を配置する中、弊社では相談の段階から施設が出来上がるまで、一人の担当者が対応します。その担当者を営業設計と呼んでいます」と語る笠原氏。

同社では約400名のうち、約7割が営業設計に配属されており、顧客や協力会社との窓口となる営業業務をはじめ、設計図やパースを描く設計業務から工事対応などの施工業務まで、幅広い役割をこなす大切なポジションを受け持っている。

「お客様にとって、物件が進むにつれて担当者が入れ替わるのは不安だと思います。弊社でしたら、一度担当したものがすべての工程を理解していますから安心してご相談していただけると思います」と笠原氏は語る。

名古屋市内に広がる大規模な地下街「セントラルパーク」。多くの市民や観光客に親しまれているこの空間もバウハウス丸栄が手掛けた

人が集まる『空間』のことなら、どのようなニーズにも対応できるのがバウハウス丸栄の特長。デザインから施工、メンテナンスまで、専任担当者(営業設計)が顧客や協力会社との窓口を担当する

CADデータを頻繁に扱う営業設計の社員が使うコンピューターはいわゆる営業職向けのモビリティ優先の製品ではパフォーマンスに不安が残る。そこで同社では兼ねてより、営業設計にはワークステーションを与えていたという。

「以前は、弊社の営業設計の要件に見合うコンピューターはデスクトップ型のワークステーションに限られました。最初の頃は1社に相談するだけで事足りていましたが、テクノロジーの進歩と比較し、最新スペックの投入タイミングにずれが目立つようになりました。そこで、最新スペックのものがすぐに提供できるベンダーを探していたところ、HPにたどり着いたのです」と白木氏は語る。

先進的な働き方を実現する モバイルワークステーション

「会議や現場など、場所にこだわらずPCを使いたいというニーズが高まっていたのですが、なかなか要件に見合う製品が見つかりませんでした。それが叶う製品をいろいろと探していたところ、HPのモバイルワークステーションにたどり着きました」と語る笠原氏。

そんなバウハウス丸栄が選んだのが、プロフェッショナル向けモバイルワークステーションHP ZBook 15 G6 Mobile Workstationだ。

8コア16スレッド、ターボブースト時には4.8GHzにも達する高速演算で強力なパフォーマンスを発揮するインテル® Core™ i9-9880Hプロセッサーを筆頭に、32GBメモリ、1TB SSD、グラフィックスにはNVIDIA Quadro RTX3000と、ノートタイプのワークステーションとして最上位クラスのスペックとなっている。

営業設計の担当者が使うHP ZBook 15 G6 Mobile Workstation。そのハイパフォーマンスでプロフェッショナルを支える

「これまで使っていたコンピューターと比較して、最新世代のスペックになるので期待感はありました。CPUに関してはクロック数とスレッド数が影響するソフトウェアもあるため、インテル® Core™ i9プロセッサーを選びました」と白木氏。

なお、同社が選択したインテル® Core™ i9-9880Hプロセッサーはインテル® vPro™ テクノロジーに対応しているので、今後、さらなる運用管理性を求めるケースにおいてもセキュリティやリモート管理などにおいて数々の機能を提供してくれるので安心だ。

インテル® Core™ i9プロセッサーは、優れたマルチスレッド性能を備え、高いパフォーマンスを実現しています。2次元/3次元CAD、CIM、CG制作、映像編集、グラフィックデザインAIやVRなどにも適しています。

スペックに関しては同社内で業務内容と比較して過剰ではないかという意見もあったそうだが、敢えてオーバースペック気味のものを選んだのだという。

「理想をいえば3 年程度で入れ替えていけば、ハイエンドの一つ下でも十分だと思いますが、会社としてはできるだけ長く使ってもらいたいのが本音です。そういう意味では5年後でも生産性を落とさず使っていけるスペックにしたかったのです。インテル® Core™ i9プロセッサーなら、その点でも安心して長期間使っていけますからね」と白木氏。

実はノート型のコンピューターということで、非力ではないかというイメージもあったため、それを払拭する目的もあったのだという。「実際に手に取ったユーザーからは、今までのデスクトップ型ワークステーションに匹敵するパフォーマンスが持ち運ぶことができ、作業効率や生産性が向上したといった喜びの声がたくさん入ってきましたよ」と笑顔で語る笠原氏。

また、NVIDIA Quadro RTX3000 に関しても同様で、将来性も見込んでの選択になるのだという。

「近い将来、VR を活用するという話があった場合でもこのままのスペックで使えますからね」と笠原氏は言葉を続ける。

「社員に対する投資としては、教育とコンピューターが最優先になると考えています。私たちの職種は頭脳を使ってクリエイトする仕事なので、与えるコンピューターに妥協する理由はありません。ですから精一杯の投資をする意味はあると思っています」と、白木氏は語る。

HP サービスもフル活用

今回の一括導入のタイミングで営業設計向けのインテル® Core i9 プロセッサー搭載のHP ZBook 15 G6 Mobile Workstation が約280台のほか、事務職、管理職および経営層向けにHP Elite DragonflyをはじめとしたHP EliteBookシリーズを約100台導入している。

ミーティング時にPCが持ち込めるようになったバウハウス丸栄。各チームの情報共有が盛んになった

また、それだけでなく、出荷時にカスタムイメージをローディングしてから発送するコンフィグレーション&デプロイメントサービス(CDS)、クラウドによるデバイス管理やサポート強化を実現するHP TechPulseプロアクティブ管理サービス(TechPulse)、専用窓口を設けアカウントエンジニアがサポートを行うHP CarePackプライオリティアカウントサービス(PAS)といったHPサービスも複数契約している。

「CDSに関しては長年の課題であったコンピューターの入れ替え時期におこるキッティングの負担軽減を目的に採用しました。HPがほとんどの作業をしてくれたので、弊社側での作業は社内システムの設定のみで従来と比較して負担もとても少なく、短期間で終わらせることができました」と笠原氏。

「弊社は情報システム部を持たないので私たちをはじめ少人数での兼任管理で当たってきました。数年に一度のPC入れ替え時期は多忙を極めたので、それがほとんどなくなったのですから、サービスを頼んだ意義を強く感じましたね」と白木氏も感想を述べる。

「もう一つのTechPulseに関しても、GUIで基本的なデバイスの情報が簡単に管理できるので、社内サービスとしてはかなり有効な手段となっています。万一、どれかのマシンに障害がおきてもPASによって事前に障害箇所などが特定できている状態でサポートが受けられるのでとても安心できます」と白木氏。

兼任担当者としてヘルプデスクも経験した彼らにとって、日常での管理負担が大幅に削減できるため、採用価値の高いソリューションとなっているのだという。

「ちょうど運用が始まったのが、2020年7月からということで、コロナ禍の真っ只中でした。偶然ではありますが、結果的にこれらのサービスはテレワークへの対策にもつながっています。今回、コンピューターの調達から管理まで、主要な部分のほとんどをHPにお願いしましたが、ワンストップでお任せできたことによる管理負荷軽減や高い安心感にはとても感謝しています」と笠原氏。

仕事領域の幅が広い営業設計の業務負担を軽減し、生産性を向上させるHP ワークステーション

今後はインテル® バーチャライゼーション・テクノロジー(インテル® VT)を活用して、メール添付ファイルや悪意あるWeb サイトからコンピューターを保護する「HP SURE CLICK」の導入も検討しているという。

「HP の製品はそもそも故障率が低いので安心して運用できるのですが、今回の導入によって様々なサービスサポートが受けられるのは心強いです。兼任しながらだとどうしても本業のルーチンワークでさえ圧迫されることがありましたが、それも少なくなりました。これからもよいお付き合いをお願いしたいですね」と最後に白木氏は語ってくれた。

優れたパフォーマンスにより業務効率化と生産性向上を両立し、さらに管理性の大幅な改善と、ビジネス全体を押し上げることに成功したバウハウス丸栄。HPは今後も同社の飛躍を後押しすべく、全力のサポートを続けていく。

株式会社バウハウス丸栄
岐阜県羽島郡岐南町上印食5-82

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