サガスの「G DOCK」と HP 複合機で
コスト削減と業務効率化を実現
「AI×複合機」で加速する文書管理変革
2026-10-30
複合機やオフィスソリューションを提供するサガスは、顧客本位の販売モデルを追求し、企業における印刷コストの削減と業務効率化を支援している。その先駆けとなる取り組みが、日本HP の A3 カラー複合機「HP Color LaserJet Managed MFP E786dn / E785dn」と、生成 AI を活用した文書管理ソリューション「G DOCK AI ファイリング」(以下、G DOCK)の組み合わせだ。カウンター料金を不要とする料金体系に加え、スキャンした書類や受信ファクスのファイル名設定やフォルダ振り分けを自動化。コスト削減と文書管理の負担軽減を両立し、複合機を起点とした業務の効率化を実現している。
取材:株式会社トリゲート
複合機のコスト構造を見直し、顧客本位の販売モデルを提供
1987年に創業した株式会社サガスは、複合機やプリンターをはじめとする事務機器やオフィスソリューションを提供する企業だ。2005年の EC サイトの立ち上げに伴い、いち早く法人向けオフィス用複合機のインターネット販売に着手してきた。これまで、20年以上にわたる EC サイトの運営実績を持ち、全国の法人顧客に製品を届けている。
サガスは、これまで理念として「真実を伝える会社」を掲げてビジネスを推し進めてきた。IT事業部 マネージャーの井上 司 氏は「特定メーカーに偏らず、顧客にとって本当にメリットのある製品やサービスを提案するため、インターネットを活用した合理的な営業モデルを展開しています」と話す。
その一例が、印刷枚数に応じて保守費用が発生する「カウンター料金」を含めない複合機の販売を手がけていることだ。一般的な複合機の契約では、本体のリース料に加え、トナー代や保守人件費・部品代を含んだカウンター料金が印刷枚数に応じて毎月請求される。サガスはこうした従来の料金体系にとらわれず、導入後に発生するコストも含めて、顧客にとって費用対効果の高い製品やサービスを提供している。
「現代の複合機はスキャナーとプリンターの集合体であり、以前とは比べものにならないほど故障率も大幅に低下し、堅牢性も桁違いに向上しています。複合機が壊れにくくなった今、カウンター料金にも、利用実態に合わせた柔軟さが求められていると考えています。そこで、当社ではトナーを必要な分だけ購入でき、保証は定額という料金体系の複合機をお客様にご提案しています」(井上氏)
生成 AI を取り入れて文書管理を自動化。
ファイリング業務を限りなくゼロにする「G DOCK」
サガスは、複合機と最新のテクノロジーを組み合わせることで、企業の業務効率化を促進するサービスの開発・提供にも注力している。その代表的なサービスが「G DOCK」だ。
G DOCK は、複合機やスキャナーで読み込んだドキュメントをはじめ、ファクス、メールに届いたファイルを Google ドライブに自動保存し、整理・共有するソリューションである。Google の生成 AI「Gemini」を活用し、ドキュメントの内容に応じたファイル名の設定や、保存フォルダへの振り分けを自動化できるところに大きな特徴がある。
企業では普段、複合機でドキュメントをスキャンした後も、さまざまな作業が待っている。PDF を PC で開いて内容を確認し、1件ごとに取引先名や日付を手で入力してファイル名を変更したうえで、適切なフォルダに保存する。必要に応じて関係者へ共有することも欠かせない。ファクスについても同様で、内容を確認して担当者に手渡したり転送したりするほか、後から必要な情報を探し出せるよう整理しておかなければならない。
文書管理に関する作業は、ドキュメントが増えるほど煩雑化し担当者の負担も増えていく。特にリソースの限られた中小企業では、文書管理のために専任の IT 担当者を置くことは難しいのが実情だ。
一方、多拠点展開する大企業では別の課題も生じる。書類が部門や拠点に分散することで、紙とデジタルデータの二重管理が発生するほか、円滑な情報共有の障壁となっている点だ。また、ガバナンスとセキュリティの観点からも、ドキュメントの一元管理は必須となる。
G DOCK はこれらの課題を一気に解決するものだ。文書管理に関する作業の多くを自動化することで、担当者のファイル整理に費やす時間や負担を削減するとともに、文書の効率的な一元管理を実現する。井上氏は、「G DOCK は、書類の分類方法やファイル名の設定について、要望に応じたカスタマイズができます。また、ドキュメントの自動分類では、同じ注文書なら毎回同じフォルダに分類するなど処理の一貫性が求められます。G DOCK は、Gemini が一貫した処理を維持できるよう当社独自のノウハウのもとに開発されており、この点も顧客から高く評価されています」と語る。
G DOCK と「E786dn」「E785dn」の連携で
文書管理の効率化とコスト削減効果を最大化
G DOCK との組み合わせで大きな効果を発揮するのが、2025年に日本市場で本格展開を開始した日本HP の A3 カラー複合機「HP Color LaserJet Managed MFP E786dn(以下、E786dn)」「同 E785dn」である。
一般的な複合機と比べて、5年間でトータル約146万円のコスト削減効果
この組み合わせによる大きなメリットの1つが、コスト削減効果だ。井上氏は、「E786dn/E785dn はカウンター料金が不要で、『トナー代のみの実費+5年間訪問修理保証込み』という料金設定を採用しています。まさに当社の考え方を具現化した製品であり、当社ではすぐに日本HP の販売パートナーとして名乗りを上げました」と振り返る。
サガスによれば、この料金体系により、一般的な複合機と比較して、5年間でトータル約146万円※1のコスト削減が可能であるという。また、E786dn の場合、印刷費用もカラー1枚当たり4.6円、モノクロ0.49円※2という低コストを実現していることもポイントだ。
- ※1 サガス調べ。一般的な A3 カラー複合機のリース料を月額15,000円、E786dn(ファクスなし)のリース料を月額9,200円とし、リース料の差額に、カウンター料金とトナー代の差額を加えて5年間で試算しています。実際の削減額は、印刷枚数などのご利用状況や契約条件によって異なります。
- ※2 ランニングコストは、モノクロ印刷は ISO/IEC 19752、カラー印刷は ISO/IEC 19798に準拠し、2026年10月現在におけるトナーカートリッジの HP 希望小売価格を使用して算出しています。消耗品価格は今後変更となる可能性があります。なお、本体および消耗品の販売価格は販売店によって異なります。
毎分180ページに及ぶ両面同時読み取りが可能な優れた処理性能
優れた処理性能も、G DOCK のポテンシャルを引き出している。E786dn は毎分35枚の印刷に対応し、ADF(自動原稿送り装置)による両面同時読み取りは毎分180ページに達する。一方、E785dn も毎分30枚の印刷と毎分120ページの読み取りが可能だ。
「初めて E786dn に触れた時に、その ADF の読み取り速度には驚かされました。大量の紙書類をまとめてデジタル化する業務で、E786dn の処理速度の速さはお客様に多くのメリットをもたらすと実感しました」(井上氏)
将来的な脅威を見据えた、耐量子暗号技術に対応したセキュリティへの配慮
ドキュメント管理に必須なセキュリティ対策も強化されている。HP は複合機本体のセキュリティ強化にも力を入れており、量子コンピューターによる将来的な脅威を見据えた耐量子暗号技術を搭載している。複合機は長期にわたって使用される機器であるため、将来のセキュリティリスクにも備える必要があるという HP の考えに基づくものだ。
さらに、G DOCK では Google ドライブの機能により、ユーザーごとにアクセス権限の設定が可能なほか、いつ、どのアカウントが何をしたのかという操作履歴も記録・管理ができる。
全国へ広がる G DOCK と HP 複合機の導入、
文書管理の自動化で業務負担を軽減
E786dn/E785dn の本格的な取り扱いを開始した2025年以降、導入企業は首都圏にとどまらず、東海、関西、九州、北海道、沖縄など全国へと広がっている。毎月のカウンター料金や書類管理に悩んでいるオフィスの利用ユーザーに向けたこの組み合わせに対し、サガスでは手応えを感じているという。
「全国に複数の拠点を持つある企業では、社内外の書類をスキャンするルールは整備されていたものの、読み取った後の整理や管理が十分に行われていませんでした。そこで G DOCK を導入し Google ドライブへ自動保存するとともに、Gemini による解析を通じて仕分けやファイル名の変更を自動化しました。これにより、拠点ごとに発生する大量の書類を、効率的に管理できる環境を実現しています」(井上氏)
同様に、ファクス利用の多い企業でもその効果が表れている。ファクスを Google ドライブへ自動保存し、取引先名や商品名をファイル名に反映するよう仕分けルールをカスタマイズすることで、必要な書類を探す手間や管理負担を大幅に削減できている。ある企業では、全国50拠点に設置された150台の複合機から生じる書類を、新たなサーバーを設置することなく単一のクラウド環境に集約し、自動リネームや仕分け・共有まで実現した事例もある。
これらのメリットは特定の業種に限ったものではない。不動産業や士業、医療機関、販売拠点など、大量のカラー印刷や高速スキャンに加え、機密情報を適切に扱うためのセキュリティが求められるビジネスの現場でも、HP 複合機と G DOCK を組み合わせた運用が高く評価されている。
導入企業からも「毎月カウンター料金の請求がないのはストレスがなく本当に良い」「印刷も速く、基本性能で不満が出る部分がない」「手作業だった PDF の名前変更とフォルダ分けが自動化され、社員の残業時間が大幅に削減された」との声が寄せられている。
また、E786dn/E785dn の性能についても、「液晶パネルのレスポンスが非常に速く、スキャンデータの画面プレビュー表示の速さには驚いた。搭載 CPU やメモリ容量の大きさに裏打ちされた処理能力の高さを実感している」といった声が上がっているという。
本体のスタイリッシュなデザインも好評だ。「前面スカイブルーのカラーリングやスリムなデザインなど、今までの複合機にない清潔感がありオフィスの印象が良くなった」という評価も得られている。
G DOCK と HP 複合機がもたらす価値を体験できるショールーム
「G DOCK ~魔法のゲートウェイ~」
これまで説明してきたメリットを多くの人に体験してもらうため、サガスは2026年9月に東京・秋葉原の店舗の一部を改装し、体験型ショールーム「G DOCK ~魔法のゲートウェイ~」をオープンした。
井上氏は、「スキャンとファクスを主軸に、HP の複合機の超高速スキャナーで読み取った書類が、PC 操作なしで Google ドライブへ格納され、Gemini によって自動で内容解析・リネーム・フォルダ仕分けされる一連の『0秒ファイリング』※3を、その場で体感できる空間となっています」と説明する。複合機の読み取り速度だけでなく、紙書類がデジタル化され、整理・共有されるまでの一連のプロセスを体験してもらうことで、導入後の業務やメリットを具体的にイメージしてもらうことが狙いだ。
- ※3 「0秒ファイリング」は、スキャン後の手作業を不要にするコンセプトを表した呼称です。
HP の複合機による高速なデジタル化と、G DOCK による文書管理の自動化を組み合わせたサガスの戦略は、複合機を「単なる印刷機」から「AI 文書管理のスマートな入口」へと昇華させ、業務全体の効率化を提案するものだ。複合機のリプレースにおいて、文書管理のあり方自体を見直す機会に変え、印刷コストの削減と情報活用の高度化を果たす。
サガスでは、今後日本HP との連携をさらに強化し、「AI×複合機」のさらなる認知拡大を図っていく。また、AI の進化を G DOCK に載せながら、ドキュメント管理をデータ活用へ一層進化させていく方針だ。
企業のメリットを最優先に考え、シンプルで誠実な提案を常に心がけるサガス。複合機のリプレースや文書管理の見直しの際、G DOCK と HP 複合機の組み合わせは、紙とデジタルの情報を効率的につなぎ、業務変革を進めるための有力な選択肢といえるだろう。
- ※4 このコンテンツには日本HP の公式見解を示さないものが一部含まれます。また、日本HP のサポート範囲に含まれない内容や、日本HP が推奨する使い方ではないケースが含まれている可能性があります。また、コンテンツ中の固有名詞は、一般に各社の商標または登録商標ですが、必ずしも「™」や「®」といった商標表示が付記されていません。
- ※5 本記事の内容は、2026年10月の取材時点のものです。記事中の「G DOCK AI ファイリング」は株式会社サガスが提供するサービスであり、日本HP のサポート範囲には含まれません。また、本体および消耗品の販売価格は販売店によって異なります。








