小さな負の解消が大きな生産性の差に。金融スタートアップが「HP eSIM Connect」を選択した理由 | HP Tech&Device TV

小さな負の解消が大きな生産性の差に。金融スタートアップが「HP eSIM Connect」を選択した理由

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2025年10月14日の Windows 10 サポート終了を控え、ビジネスPCの入れ替えが多くの企業にとって急務となっている。業務環境をアップデートする絶好の機会に、見直しが検討されているのはハードウェアだけではない。PCで快適に業務を行うための環境構築やサポート体制の充実度も含めたパッケージ全体が判断の基準になっている。

特に場所を問わずに働くハイブリッドワーカーにとって重要なファクターとなるのが、通信環境だ。従来はモバイルWi-Fiルーターやスマートフォンのテザリング、SIMカードを挿入したモバイルPCを活用するスタイルが主流だったが、数年前にeSIM搭載PCが登場して以来、生産性を重視する企業が導入に舵を切り始めている。

こうしたニーズに対して日本HPは業界の先陣を切る形で、2023年11月よりau回線を利用した法人向けMVNOサービス「HP eSIM Connect」対応PCの提供を開始している。

HP eSIM Connectは、通信コストの削減やPC使用時の利便性向上、SIMカードやモバイルWi-Fiルーターなどの管理コストの削減にも貢献するという法人向けMVNOサービス。HP eSIM Connectに対応したeSIM搭載PCはその購入代金に通信費も含まれており、購入者はデータ通信を5年間容量無制限・速度制限なしで利用できる。

今回は、24年2月からHP eSIM Connect対応PCを導入している金融スタートアップの株式会社モニクル 原田慎司・代表取締役CEOと、情報システム部門にあたるCTO室でコーポレートエンジニアを務める冨久修作氏に、ユーザー目線・経営者目線・情シス目線のそれぞれの視点から、HP eSIM Connectの導入メリットを中心に、HPのビジネスPCがもたらしている恩恵について聞いた。

― モニクルはどのような企業ですか。

原田
モニクルグループはデジタル金融サービス『マネイロ』を展開しているモニクルフィナンシャル、メディア事業を展開しているモニクルリサーチ、そしてグループ全体をコントロールする役割を担っているモニクルの3社で構成されています。

特徴は金融に関わるメディアやサービスだけでなく、それらを支えるシステムなども内製していることです。エンジニアも多く在籍しており、デジタルやテクノロジーへの感度はとても高いです。

モニクルとモニクルリサーチについては創業期からフルリモートを実践しており、海外に拠点を置いている社員もいます。モニクルは2024年には総務省が主催する「テレワークトップランナー2024」にも選定されています。

― 原田CEOは、HP eSIM Connect対応PCを使用していると伺っております。実際に利用するユーザーとして、HP eSIM Connect対応PCの感想を教えて下さい。

原田
さまざまなシーンでこれまでストレスに感じていたことが解消されているという実感があります。例えば、お客様の会社を訪問してプレゼンをするとき、今までは、訪問先のお客様の会社のWi-FiやモバイルWi-Fiに接続してからプレゼンしていました。その際に「Wi-Fi貸していただけますか?」や「Wi-Fiにつないでいるので少しお待ちください」という進行を中断するようなアクションが生じていたのですが、HP eSIM Connect対応PCではそのような中断がなく、スムーズに商談に入れることが、ストレスを軽減してくれています。

受付で待ち合わせしたり、入館証をもらったり、慣れない会議室の機材をつないだり、落ちつかない環境の中で、PCを開いてスムーズにプレゼンを始められるだけで心持ちがだいぶ楽になりました。

もともとスキマ時間にも作業をしていたが、HP eSIM Connectの導入によって、インターネット接続の手間が省け、効率が上がった。その結果、行動量が増加し、仕事の質が向上したと感じている
もともとスキマ時間にも作業をしていたが、HP eSIM Connectの導入によって、インターネット接続の手間が省け、効率が上がった。その結果、行動量が増加し、仕事の質が向上したと感じている

― 生産性という観点ではいかがですか。

原田
当社は東京以外に大阪や新潟にも拠点があるため、新幹線での移動が多いのですが、乗っている時間だけでなく、駅で待っているスキマ時間にも気軽にPCを開き、こまごました作業をこなすようになりました。

本当に「スマートフォンを開いてメールなどを確認する感覚」です。HP eSIM Connect対応PCを使用する前は、資料によっては、スマートフォンでは確認しにくいエクセル表などの対応を後回しにしていました。しかし、PCを開けばすでにインターネットにつながっているので、そのような種類のリアクションもクイックに対応できるようになりました。

出張時でいえば、持ち歩く機材が減るのもうれしいポイントです。モバイルWi-Fiルーターを持ち歩くときは、ルーターだけあれば良いというわけじゃないですよね。充電するためのアダプターやケーブル、モバイルバッテリーなども必要になります。

私はそれらの機材をポーチにまとめて持ち歩いていたのですが、現在のPCに替えてからポーチがだいぶスリムになりました。「あれはどこにあるかな」と探すストレスもありませんし、出張時の荷物がコンパクトになりました。このような小さな負の解消が積もり積もって、生産性の大きな差になっていると、改めて感じています。

原田CEOが出張時に持ち歩いているポーチ。モバイルWi-Fiルーターと関連する機器を入れる必要がなくなり、スリムになった
原田CEOが出張時に持ち歩いているポーチ。モバイルWi-Fiルーターと関連する機器を入れる必要がなくなり、スリムになった

― HP eSIM Connectだけでなく、HPのPCやサポート体制などの満足感も高いとのことですが、どのようなエピソードがありますか。

原田
私は「HP Dragonfly G4」を使用しているのですが、USB Type-Cポートが両サイドに付いている点が気に入っています。経験がある方も多いのではないかと思いますが、ポートが片側にしかないとPCとディスプレイをつなぐケーブルが届かないことがあります。お客様のところでそうしたことがあると、席を移動しなければならず、あまりスマートではありませんでしたが、現在はそうした心配もありません。

サポートでは、HP Care Pack サービスに含まれているハードウェアオンサイト(訪問修理)を、PCに不具合が起きたときに利用したのですが、担当者の方に会社まで来ていただいて2~3時間のうちに修理が完了しました。ランチや打ち合わせの間に対応いただいたので、不便を感じることはまったくありませんでした。

これまでは故障したPCの修理は、メーカーのサポートセンターに郵送する必要があり、その間はローカルのデータにアクセスできなかったり、代替機を用意してもらったりと非常に手間がかかる印象がありました。PCが戻ってくるまでに1週間以上かかるのも、大きなストレスになっていたので、HPの訪問修理はとても良い体験でした。

― 続いて、経営者目線からHP eSIM Connectのメリットを聞かせてください。まず、導入した経緯を教えていただけますか。

原田
当社では24年2月から外出の多い役員陣に対して、順次HP eSIM Connect対応PCを支給しています。情報システム部門からの提案だったのですが、精査してみると利便性だけでなくコストにおけるメリットもあることが分かりました。

具体的には、5年間の無制限データ通信費がPC購入代金に含まれていることで、これまで別途契約していたWi-Fiルーターの費用がまるっと浮きました。それが5年間×台数分と考えると、かなり大きな効果です。

株式会社モニクルの原田慎司・代表取締役CEO
株式会社モニクルの原田慎司・代表取締役CEO

― コスト以外で感じているメリットはありますか。

原田
当社がインフラを社内で内製しているのは、社員に働きやすい環境を提供するためです。人的資本経営を推し進めて生産性を上げるということを真剣にやっています。その観点からすると、小さな負がなくなっていくインパクトは非常に大きいです。

PCは仕事をする上で自分の体の一部といえます。業務効率が上がることはもちろん経営者として魅力的な側面なのですが、それだけでなく社員の負荷軽減につながっていることも同じくらい重要なメリットだと考えています。

― HP eSIM Connectの導入は情報システム部門からの提案とのことですが、これまでの通信環境はどのようなものでしたか。

冨久
HP eSIM Connect導入前は多くの企業と同じように、外出の多い社員にモバイルWi-Fiルーターを支給して、PCとは別で管理していました。PCはPCメーカー、モバイルWi-Fiルーターはプロバイダーとそれぞれに契約する必要があるため、窓口や経費の管理も分かれていました。

モニクルの情報システム部門にあたるCTO室でコーポレートエンジニアを務める冨久修作氏
モニクルの情報システム部門にあたるCTO室でコーポレートエンジニアを務める冨久修作氏

― HP eSIM Connectを導入するにあたって、どのような検討が行われたのですか。

冨久
導入のきっかけは、新しく入社する役員の外出頻度が高くなるため、快適に作業できるPCを選定してほしいとオーダーを受けたことでした。情報収集の過程でHP eSIM Connectの情報を見つけ、これなら条件を満たすのではないかと思い、検討を進めました。

検討にあたっては、当然これまで通り、モバイルWi-Fiルーターを使用する場合との比較も行いました。HP eSIM Connectを採用した最終的な決め手は利便性だけでなく、コストメリットが大きいということです。この点は情報システム部門の要望を経営層に通す材料としても有効でした。

対応するPCにも魅力を感じました。当社はISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)を取得している関係でセキュリティの条件は厳しめなのですが、「HP Dragonfly G4」は本体にのぞき見を防止するプライバシースクリーン機能(HP Sure View)を内蔵するモデルを選択することができ、課せられている条件を満たすことができました。

ボタンひとつでON・OFFを切り替えることができる手軽さはPCを支給している社員からも好評です。外付けのフィルターは取り外しが手間で、タッチスクリーンの場合は不具合が起きるなどの不満もあったため、非常に喜ばれています。

― 導入後の管理体制はどのように楽になりましたか。

冨久
管理する端末が減るということは、これまでPCとWi-Fiでそれぞれ契約していたものを一本化できるということでもあります。物理的な管理だけでなく、アフターフォローも含めたさまざまな工数にかかる手間が半分になっています。

また、通信容量が無制限ということも管理にかかる負担を楽にしています。当社のモバイルWi-Fiルーターは通信容量の制限を設けており、その上限を超える場合は利用者が情報システム部門に増量を申請する必要がありました。

申請を受けてプロバイダーからパケットを購入して、それを再度利用者に通知するというフローなので、タイムラグが発生しますし、それなりの工数もかかります。そうした手間を省くことができるのは、大きなメリットです。先ほど原田から「小さい負を解消することが、生産性の大きな差になっている」という話がありましたが、それは管理する側にも共通していえる恩恵といえます。

現在、モニクルではAI活用にも積極的に取り組んでいる。原田CEOによると、専門の開発チームを組織してどのような形で活用していくか実証実験を行っている状況とのことだが、その中でもHP eSIM Connectへの期待は大きい。原田CEOは「全社的に生成AIに触れていこうと方針を掲げているが、その上で常時インターネットに接続できる環境は非常に重要」とその有用性を説いた。すでに同社の生産性向上に大きな貢献をしているHP eSIM Connectだが、ビジネスの進化を加速する上でも果たす役割はますます大きくなりそうだ。

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組織において Windows 11 を導入することで、セキュリティが強化され、生産性とコラボレーションが向上し、より直感的でパーソナライズされた体験が可能になります。セキュリティインシデントの削減、ワークフローとコラボレーションの加速、セキュリティチームとITチームの生産性向上などが期待できる Windows 11 へのアップグレードは、長期的に経済的な選択です。旧 Windows OSをご利用の場合は、AIの力を活用しビジネスをさらに前進させるために、Windows 11 の導入をご検討ください。

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