2025年のPC業界展望:
Windows 11 のAI活用が企業を救い、PCがAIコマンダーに進化
2025-01-16
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2025年のPC業界展望は、AIの活用が企業の生き残りに不可欠であるとしています。AI活用には人材の育成が必要で、そのはじめの一歩は Windows 11 の導入によって、無償で利用できるAIツール「Copilot」を使い倒すことです。今後数年を見通すと、AIエージェントをPCから活用できることが、生産性向上に寄与すると考えられています。
MKTインターナショナル株式会社CEO/代表取締役社長:赤井 誠
2024年、筆者は全国各地でセミナー、研修の機会を多く持つことができました。現場から経営層、リセラーでPCを提案する方々とも多くの意見を交換することができました。
都心部における人手不足、地方においては、人口減少、高齢化により、働き手不足が加速化している印象を持ちました。ある地方企業の経営者は、AIを活用するなど業務の効率化を実現しないと、生き残っていけないと話されていました。
しかし、人手不足だからAIを活用しようとしても、AIを活用できる人材自体がいないと対応できません。経済産業省が公表した「IT人材需給に関する調査」によると、2030年のAI人材の需要と供給の差(需給ギャップ)は、AI需要の伸びが「平均」であり、かつ、生産性上昇を考慮した場合、需給ギャップは12.4万人になり、現在の約4倍となるとします。
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https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf
つまり、AIを活用する人材をどのようにして支援していくことが必要であるかが見えてきます。
AIを活用するという視点には、2つあると思っています。1つは、監視カメラなどですでに応用されているように、企業が製品・サービスを開発するときにAIを活用するといった、事業を立ち上げたり、成長させたりするといった使い方です。もう1つは業務を遂行するときに社員一人一人が生産性を向上させるためにAIを利用することです。
多くのビジネスパーソンにとっては、後者によるAIの活用がポイントとなると考えます。
講演や研修の場においては、AI活用で最も重要なのは「習うより慣れろ」だと話しています。プロンプト(生成AIへの指示の出し方)の記述方法、ノウハウは、とにかく数をこなしながら、慣れることが重要だと考えています。しかし、多くの法人向けのAIツールは、試すにしても、費用がかかってしまいます。
そこで、加えて、「できるだけ早期に Windows 11 を導入してください」ともおすすめしています。というのは、 Windows 11 を導入すれば、 Windows 11 およびBingのAIアシスタント「Copilot」を無償で利用できるため、思う存分使い倒すことができます。さらにOpenAIの最新技術である生成AIソリューションGPT-4oの搭載も発表されています。
GPT-4oは、テキスト、音声、画像、ビデオの入力を受け取り、それらの組み合わせで出力を生成することができます。
最新テクノロジーとして、「Copilot Vision」と「Think Deeper」がプレビューで発表されています。Copilot Visionは、AIがEdgeブラウザで開いているページのテキストおよび画像を読み取りながら、操作するユーザーのページ内容に関する質問に答えたり、次の操作を提案したりします。
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