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2024.01.31

HP Dragonfly G4をより強力にするソリューション
「HP Protect and Trace with Wolf Connect」

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HPの法人向けノートPCのフラッグシップモデル「HP Dragonfly G4」。世代を経るごとに完成度を増していくこの製品にはビジネスユース向けの魅力がたっぷりと詰まっている。今回はその中でも注目ポイントについて厳選。3名の識者にHP Dragonfly G4をさらに強力にしてくれるソリューションについて語ってもらった。

取材:中山 一弘

プレゼンター
株式会社 日本HP グローバルサービス・ソリューション本部 技術部
テクニカルコンサルタント 苫米地 清志氏

電源オフのPCも管理できるMDMソリューション

私がHP Dragonfly G4との組み合わせでおすすめするのは「HP Protect and Trace with Wolf Connect」です。HPが提供するMDM(Mobile Device Management)ソリューションであり、様々な特長がありますが、現在採用される企業が多いハイブリッドワークのように、会社の外で使うことが多い端末のデバイス管理が有効かつ快適にできるように提供されています。

このソリューションには大きく3つの機能があります。それはリモートからの「Find(探す)」、「Lock(鍵をかける)」、「Delete(消去)」です。「Find」は文字通り、PCの現在地をリアルタイムで探索する機能です。「Lock」はPCのOSが起動できない状態にします。「Delete」は非常に強力な消去機能で、BIOS/ファームウェアのErase機能を使うので、パーティションも残さずにストレージを初期状態にする強力なものです。

これらの機能を提供するMDMソリューションはたくさんありますが、HP Protect and Trace with Wolf Connectが他社と大きく異なるのは、対象となるPCの電源が入っていない状態でもこれらの操作を実行できる点にあります。

リモート環境にある電源が入っていないPCに対して管理がおこなえないのは非常に不便ですし、MDMの意味がありません。特に日本においては、使わないときはPCの電源をオフにする文化が根強いので、離席している社員の方がPCの電源をオフにしている可能性は非常に高いです。そのようなPCに対してもリモートから操作ができるという点で、これまでの課題を解決し、管理の幅を大きく広げるソリューションだと考えています。

山田氏が解説している「HP Dragonfly G4をより強力にするソリューション 『HP eSIM Connect』」と組み合わせると、第13世代 インテル® Core™ プロセッサー搭載のHP Dragonfly G4を会社の外に持ち出して使う機会は、今後ますます増えていくでしょう。そのような際に、リモートによるデバイス管理がおこなえることはセキュリティやコンプライアンス的にも大きな理由を持ちます。万が一に備える意味でもぜひ注目していただきたいと考えています。

HP Protect and Trace with Wolf Connectによって「Lock」されたPC

ナローバンドの活用がポイント

なぜ、電源が入っていないPCの管理が可能なのかというと対応PCに搭載される「LTE Cat-M」という規格の通信機能がポイントとなっています。対応機種については今回の企画でピックアップされているHP Dragonfly G4はもちろんですが、SIM/eSIM機能搭載モデル、Wi-Fiモデルのいずれにも採用可能です。しかし、出荷時でないと搭載できないので注意が必要です。

このLTE Cat-Mはナローバンドを利用し、通信事業者が設置しているアクセスポイントと常時通信しています。限定的なデータに絞って通信しているため、極微量の電力しか消費せず、PCのバッテリーにほとんど影響を与えません。

LTE Cat-Mは、自動販売機や監視カメラ、産業用のIoTデバイスなどを管理するためによく使われています。これらのデバイスは一度設置したらかなりの長期間そのままの状態で使われることからもLTE Cat-Mがいかに微量の電力消費に押さえられているのかが想像できると思います。

また、この通信規格は世界共通になっているため、海外でも利用できるのも特長です。例えば海外出張先でPCが紛失・盗難されたとしても、リモート環境から適切な命令を送ることが可能です。これは管理者にとっては非常に大きな武器となるはずです。

例えばFindでいうと、PCが起動している際には搭載されているGPSによってかなりの精度で探査できますが、一般的なMDMでは電源オフ時には探査ができなくなります。しかし、HP Protect and Trace with Wolf Connectでは、電源オフ時にもLTE Cat-Mが通信している複数のアクセスポイントから位置を導き出すことができるので、ある程度の範囲を常に把握することが可能です。これは個人的な感想になりますが、都市部であればほとんど誤差のない範囲を指してくれることは確認しています。

このような説明をすると、みなさん気にされるのは通信料金だと思います。HP Protect and Trace with Wolf ConnectはHPが通信事業者と包括契約をしており、事前にHPが通信料金を支払っています。ですから、利用者の方にご負担はなく、ソリューションの利用料金のみで追加の通信料金などは発生しません。コストシミュレーションも通信料金が無い分、見通しが立てやすいので導入メリットも大きいと考えています。

サービス利用にオススメの企業

HP Protect and Trace with Wolf Connectがどのような企業に向いているかという質問をよく受けます。個人的な考えになりますが、やはりハイブリッドワークを採用している企業はぜひご活用いただきたいと思っています。グローバルに拠点があるような企業ならなおさら利用価値が高く、PCの盗難や紛失が多発する各国の空港を通過する際のリスクにも対応しやすいと思います。

また、金融業界の方々もIT資産の管理状況を監督官庁に報告する義務がございますから、その対策としても大きなアドバンテージになると考えます。公共機関全般についても同様の理由からおすすめできます。ちなみに、PCに対して指令を送る際に承認者を複数立てることも可能です。これにより、より確実な管理が実践できます。

より高いセキュリティやハイブリッドワークによる生産性向上を実現するため、HP Dragonfly G4は、インテル® vPro® プラットフォームによってもたらされる「インテル® ハードウェア・シールド」、「DRTM」、「インテル® スレット・ディテクション・テクノロジー」といった最新の脅威にも対応できる機能を提供します。この件に関する詳しい情報は笠原氏による「HP Dragonfly G4をより強力にするソリューション 『インテル® vPro® プラットフォーム / インテル® EVO™ プラットフォーム』」をご確認ください。

なお、HP Protect and Trace with Wolf Connectの利用料金は、WWANモジュールが非搭載のいわゆるWi-Fiモデルの場合は年間9,800円(税抜)、WWANモジュール搭載モデルの場合は年間6,000円(税抜)の予定となっています。

みなさまもぜひこの機会にHP Dragonfly G4とHP Protect and Trace with Wolf Connectの組み合わせで、これまでにない利用価値の高いMDMを実践してください

「HP Protect and Trace with Wolf Connect」-PCの探索と操作ロックのデモンストレーション

※このコンテンツには日本HPの公式見解を示さないものが一部含まれます。また、日本HPのサポート範囲に含まれない内容や、日本HPが推奨する使い方ではないケースが含まれている可能性があります。また、コンテンツ中の固有名詞は、一般に各社の商標または登録商標ですが、必ずしも「™」や「®」といった商標表示が付記されていません。

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