昨年はオリンピックやDrupaへの期待から一転、コロナ禍への対処を迫られた1年でした。
今年もコロナの状況に左右されることは続くと思われ、不確実性の高い社会・経済環境は継続するものと思われます。

過去にも様々な危機がありましたが、今回の最大の特徴は全世界で個人や社会の行動様式の急激な変化をもたらしたことだと思います。
この大規模かつ急激な需要側の変化にどれだけ素早く適応できるかという俊敏性と、長期化する不確実性に対応するための選択と集中がより一層重要性を増してきています。

その一つのアプローチが、デジタルトランスフォーメーション＝DXであります。
特にコロナの蔓延後、人との接触を極力減らすために、デジタルサービスへの需要が一気に高まり、企業が取り組むべき喫緊の課題として、重要視されるキーワードとなっています。

HPでも、デジタル印刷機を活用したニューノーマルへの様々な適応事例に加え、多くの方にもご視聴頂いているWebinarなど、業界でいち早く社内のDXも進めてきました。
ただし、DXは企業の競争力を高める手段であり、本質的な取り組みは、モノの価値を再定義することだと思います。
デジタルというツールを通し、変えるべきモノには抜本的な変革に取り組むとともに、守るべきモノは磨きをかける、そういった取り組みであると考えています。

HPも変化の手を緩めずに、これまで培ってきたコアとなる強みは継続していきます。
昨年発表した新製品を通じ、印刷物に新しい価値を加え業界の変革をリードするとともに、ユーザー様やパートナー様、ブランドオーナー様の発展のために寄り添う伴走は変わりません。
最後に、皆様やご関係者の方々、ご家族が健康で充実した１年となることを祈念いたします。

2021年もよろしくお願いします。