ICT教育の最先端が分かる!教育関係者向けのイベント「EDIX大阪2025」にHPが出展
2025-07-07

2025年6月24~26日、インテックス大阪にて西日本最大級の教育分野のイベント「EDIX大阪2025」が開催された。先だって開催され前評判通り大盛況だった「EDIX東京2025」に続くイベントだけに多くの関係者にとっても期待の大きい3日間となった。もちろん、HPもEDIX大阪2025に参加。東日本と同様、西日本においても大きな存在感を残した。それでは早速その内容を紹介しよう。
GIGA向け、教員向け、それぞれが充実のラインアップ
EDIX大阪 2025の会場となったインテックス大阪の広大なスペースの入り口付近にブースを構えたHP。大きなスペースにはGIGA向け端末をはじめ、各種プリンターやPolyなど、HPの幅広いポートフォリオの中でも特に教育向けとして人気のある製品が展示されていた。
中でもGIGA第2期を迎えて導入が相次いで決まり始めているのはGIGA向け端末だ。「現在、GIGA向け端末はChromeOS、Windows OS向けに各1機種、さらに5年間auのデータ通信が無制限に使えるHP eSIM Connect対応のモデルが同じく各1機種ずつラインアップしています」と案内してくれたのはHPの佐藤氏。
基本となるのは、スマートフォンを代表とするモバイルデバイスではすでにおなじみのMediaTek製のプロセッサーを搭載することで、ChromeOSの魅力を最大限に引き出すだけでなく、長時間バッテリーを両立した「HP Fortis Flip G1m 11 Chromebook」、Windows OS対応の「HP Fortis Flip G1i 11 Notebook PC」、これに加えてHP eSIM Connect対応の「HP Fortis Flip G1i 11 Chromebook (HP eSIM Connect対応)」、「HP Fortis Flip G1i 11 Notebook PC (HP eSIM Connect対応)」の4機種が現在の主役となっている。
「特にタッチペンについてみなさんご興味をお持ちで、実際に書き心地や収納の具合を確かめられるお客様がたくさんいらっしゃいます。みなさん、とても滑らかで書きやすいとおっしゃってくださっています」と佐藤氏は笑顔で語る。
また、教員向けの端末となるHPの法人向けノートPCの各ラインアップも展示されていた。「特に注目度が高いのは AMD Ryzen™ 8000 シリーズプロセッサを搭載した『HP EliteBook 635 Aero G11』で、1kgを切る軽量ボディと抜群のコストパフォーマンスで人気になっています。モバイルノートPCでは画面が小さいとお感じの方には16インチディスプレイを採用した『HP ProBook 460 G11』も人気です。今回のモデルからインテル® Core™ Ultra プロセッサーを搭載しているので、AI PCとしてのパフォーマンスも手に入れており、スペック的にも満足していただける製品となっています」と佐藤氏は解説してくれた。
紙へのニーズは現在も衰えず
HPはPCで有名だが、プリンターでも世界有数のブランドとして知られている。ホームやオフィス向けプリンターはもちろん、印刷品質の大判プリンターもラインアップしており、あらゆる印刷ニーズに対応できるのが魅力だ。
「学校では行事が多いこともあって大判プリンターへのニーズが高いという特長があります。感熱紙を使った大判プリンターも人気ですが、やはりロール紙に対応したカラープリンターがあれば、魅力的なコンテンツが作成できるのでご相談をいただくことが多いですね」と語るHPの林氏。
今回出展したのは「HP DesignJet T850 MFP A0モデル」だ。「顔料インクを使っていますから、耐水性も高く、色あせにも強いのが特長です。また、MFPモデルは大判スキャナーが搭載されているので大きなポスターなどをコピープリントするといった用途にも使えます」と林氏は解説する。
「EDIX大阪2025では実際に実機を展示していることから、ご覧のサイズ感にまず驚かれる方が多かったです。大判プリンターというとかなり大型の筐体を想像しますが、HP DesignJet T850 MFP A0モデルをはじめとしたHP DesignJetシリーズは非常にコンパクトで折り畳みの小型オルガン程度しか場所を占有しません。これなら狭い職員室にも設置できるとみなさん注目されていました」と林氏は語ってくれた。
ブースを見ると大判プリンターの横には法人向けプリンターも展示されていた。「インクタンク方式を採用することで圧倒的な印刷枚数と低ランニングコストを実現している『HP Smart Tank プリンター』は、EDIX東京2025でも人気でしたが、今回初展示となったカウンターチャージ契約不要のA3カラーレーザー複合機『HP Color LaserJet Managed MFP E786dn』にも注目が集まりました」と説明するのはHPの野口氏だ。
この製品は特定販売店専用モデルとなるためオープン価格ではあるものの、トナーカートリッジ1本あたりの印刷可能枚数が圧倒的に増えていることから、ランニングコストを含めた運用コストで優位性を持っている製品といえる。「投資対効果が高く、消耗品・保守も含めた5年間のトータルコストで納得のお値段が提示されると思います。4月にリリースになったばかりのモデルですが、今回のイベントではこの製品を見るためだけに来たというお客さんもいたぐらいですから、教育関係者のみなさまからも注目いただいているのだと思います」と野口氏は語った。
リモート環境を大幅に改善
HPのPolyブランドからはWebコミュニケーションの品質を大きく向上させるビデオバー「HP Poly Studio ビデオバー」シリーズを中心に人気のヘッドセットが展示されていた。「オンライン授業、遠隔地とのオンライン交流、そして不登校対策など、Web会議をする機会は増えています。Polyのビデオバーシリーズも導入いただく学校様が増えており、事例も次々と出始めています」と語るのはHPの高木氏だ。
PolyのビデオバーはPCのUSBにつなげるだけで、その高性能を簡単に扱えるようになるのが特長。自動で発言者にクローズアップしたり、移動する人物をフレーミングしたりするなど、プロが使うようなカメラワークをAIが自動的に制御することで、臨場感のあるWebコミュニケーションが可能となる。「学校教育の中でもリモートテクノロジーに関してはこういったデバイスを使うことでお手伝いできることがたくさんあると思います。お問い合わせも増えていますので、ぜひこういったイベントでPolyのビデオバーでどんなことができるのか体感していただければと思います」と高木氏は語った。
HPのデバイスと相性がよい電子黒板
GIGAスクール構想が始まって以降、需要がますます高まっているのは電子黒板だ。「ChromeOSを搭載することでデジタルデバイスとの相性が抜群に良くなったのが弊社の『ミライタッチ ChromeOS 搭載モデル』です。タッチパネルによる操作や、ディスプレイ下部に配置されたカメラで紙資料を撮影してディスプレイ上に表示・編集するといった作業が簡単におこなえます」と語るのはさつき株式会社の柳氏。
先ほど紹介したPolyのビデオバーとHP Smartプリンターとのコラボレーションなど、あらゆるデジタルデバイスと連携させることでさらなる可能性を引き出すことが可能だ。「電子黒板を教室ごとに設置する際に、このようにWebカメラやプリンターをセットしておくことで利便性の高い授業がおこなえます。遠隔授業とリアル授業を両立させたり、生徒の答案用紙をディスプレイに表示してそのまま添削したものを印刷してあげたりと応用次第で使い方は無限に広がります。こうしたソリューションがあるだけで、新しい使い方を見つけてくださる先生や生徒さんもきっと出てくるでしょうね」と期待を込めて柳氏は語ってくれた。
デジタル庁主催のセミナーにも参加
EDIX大阪2025の開催期間中、デジタル庁が主催するミニセミナーも用意されており、HPからは松本氏によるHP eSIM Connectの紹介がプレゼン形式でおこなわれた。松本氏のプレゼンは先だって開催された「EDIX東京2025」のレポート記事で確認できるのでそちらを参照していただきたい。ここでは、HP eSIM Connectのサービス提供に欠かせないKDDI株式会社のサービスを紹介したいと思う。
「学校ネットワーク自治体ピッチ ~教育DXに向けたネットワークに関するご提案~」と題するセミナーを提供したKDDI株式会社 ビジネスデザイン本部 官公庁営業部 エキスパート 教育事業推進担当 関 崇氏。「HP様がお話しされていたHP eSIM Connectの延長線上のお話になりますが、弊社として2月に『ConnectIN』と呼ばれるサービスを発表しています」と同氏は語る。サービス内容はHP eSIM Connectと同じく、対象PCならLTE/5G通信が最大5年間無制限(メーカーにより異なる)で使えるというものとなる。
同氏は続けてKDDIの「WAKONX」についての解説を始める。KDDIでは教育領域における様々なニーズに応えることができるが、この取り組みは学校現場における校務DXや、教職員の働き方改革に活かすことができるのだという。「校務システムのフルクラウド化と、それに伴うネットワーク統合に向けた提案を強化しています。通信回線の改善と共に、ゼロトラストの概念に基づくセキュリティ強化により、校務の効率化と働き方改革に貢献していきたい」とサービス概要を語る関氏。KDDIが提供する通信回線は、学校現場のデジタル化を支えるために必要な、安定性、ネットワークサービスの選択肢の広さ、課題解決への提案体制、プロビジョニング体制、保守体制などにおいて優れ、アドバンテージがあるのだという。
KDDIではWAKONXなどを通じて、教育業界共通の課題である、教育のデジタル化やデジタル基盤構築支援、ネットワーク回線の改善に関する提案などを続けていくのだという。「広く学校現場における課題に関してお悩みのことがございましたら、ぜひお近くのKDDI営業担当までお声がけください。クライアント端末(GIGA向け・教職員向け)に関して、冒頭で申し上げたConnectINや、HP様をはじめとした各メーカー様と一緒に関わらせていただきながら、よりよいICT教育環境の実現を目指すためのお手伝いをさせていただければと思っています」と最後に関氏は語ってくれた。
GIGA第2期と学校DXは今後も続く
大盛況のうちに閉幕となったEDIX大阪2025。ICT教育の強化へ向けて様々な施策が走っている感のある日本の教育現場の熱意が伝わるイベントだった。イベントで展示されている製品やソリューションは、量販店などでは触れない種類のものが多いので、こうした場で直接体感できるという意義は非常に大きい。EDIXはまた来年も開催されるので、その際にはぜひ来場いただき、HPの製品群やソリューションを体験していただきたいと思う。
関連リンク
- GIGA第2期
- HP eSIM Connect
- HP Fortis Flip G1m 11 Chromebook
- HP Fortis Flip G1i 11 Notebook PC
- HP Fortis Flip G1i 11 Chromebook
- HP Fortis Flip G1i 11 Notebook PC
- HP EliteBook 635 Aero G11
- HP ProBook 460 G11
- HP DesignJet T850シリーズ大判プリンター
- HP DesignJet大判プリンター
- HP Smart Tank プリンター
- HP Color LaserJet Managed MFP E786dn
- HP Poly Studio ビデオバー
- ミライタッチBiz HP特別パッケージ(外部リンク)
※このコンテンツには日本HPの公式見解を示さないものが一部含まれます。また、日本HPのサポート範囲に含まれない内容や、日本HPが推奨する使い方ではないケースが含まれている可能性があります。また、コンテンツ中の固有名詞は、一般に各社の商標または登録商標ですが、必ずしも「™」や「®」といった商標表示が付記されていません。