先進のマルウェア対策、分析・レポートを提供するセキュリティサービス「HP　プロアクティブセキュリティ」

PCなど、エンドポイントデバイスはサイバー攻撃の標的となっており、2018年には、一回以上のエンドポイント攻撃を受けたことのある企業は64%、エンドポイント攻撃で、アンチウィルスで防ぎきれなかった率は57％という調査結果もあります（*1）。

*1：Ponemon Institute 2018 State of Endpoint Security Risk sponsored by Barkly, October 2018

HPは、このようなエンドポイント攻撃の課題への取り組みとして、プロアクティブな対策、未知の攻撃の検知・防御するように設計されたセキュリティ管理サービス「HPプロアクティブセキュリティ」を、2019年7月から提供開始します。

HPプロアクティブセキュリティでは、先進のマルウェア隔離技術「HP Sure Click Advanced」、ITデバイス管理の「HP TechPulse」によるセキュリティ分析およびレポートなどが提供されます。

マルウェアは、悪因のあるリンクやeメールの添付ファイルによってもたらされ、従業員がうっかりクリックしてしまうという人的エラーから侵害にいたるケースが多く、しかも侵害されたことが数ヶ月発覚しないということも珍しくありません。

このような課題を解消すべく、HP Sure Click Advancedは、仮想環境（マイクロVM）にて脅威を隔離して動作させることで、システム全体を危険にさらすことなく、信頼できるコンテンツかどうかを監視して判断できるよう機能します。監視対象は、リンクや添付ファイルに加え、USBやチャットアプリも含まれます。

クリックされたリンクや実行されたファイルが信頼できると判断できる場合は、通常どおり実行されます。リスクのあるリンクやファイルは隔離して実行され、悪意のあるコンテンツと判断した場合は、詳しい分析のために詳細な診断データがITデバイス管理サービスHP TechPulseのクラウドに取集され、脅威に関する知見を蓄積していきます。

蓄積したデータの分析レポートは、HP TechPulseプロアクティブ管理のダッシュボードにて提供されます。レポートでは、発覚した脅威の数、隔離されたマルウェア、時間や期間ごとに隔離した攻撃のグラフなどを確認できます。

HPプロアクティブセキュリティにはスタンダードプラン、エンハンスドプランがあり、後者のプランでは、専任のセキュリティエキスパートによるキルチェーン分析や、エンドポイントのポリシー状態監視や対応を提供します。また、HPだけでなく、パートナーを通じてのサービス提供も可能で、導入する組織にあわせ、より柔軟できめ細かいセキュリティ対策を構築するモデルも提供されます。

階層的防御とプロアクティブ管理を備える
HPのサイバーセキュリティ

HPのビジネスPCには、HPエンドポイントセキュリティコントローラーというチップを搭載することで、専用セキュリティチップに基づく自己監視、自己回復できる（レジリエンス）機能が備わっています。

「HP Sure Start」は、BIOSを監視し、PCが正しい状態で起動しているかを監視し、異常があれば正しい状態に戻してから起動します。「HP Sure Run」は、「Windows Defender」などの重要なソフトウェアが正しく動作しているかどうかを検知して、動作していなければ動作させます。そして「HP Sure Recover」はハードウェアが侵されてしまい動作しなくなってしまった場合に、OSを再インストールし復旧するものです。

設計やクリエイティブ、エンジニアリング、各種分析業務など、機密性の高い情報を扱う企業や組織のビジネスPCに対する要求は、パフォーマンスだけでなく、信頼性に関しても高まっています。

HPでは、独自のサイバーセキュリティ機能やサービスを随時アップデートしており、今回HP Sure SenseとHP　プロアクティブセキュリティを新たに加えることで、OSの下、中、上とあらゆる階層からの防御をさらに強化し、この要求に応えています。