【導入事例・大阪桐蔭中学校高等学校】社会を担う若者にICT教育を通じて地球環境について考えるきっかけを提供
HP Carbon Emission Syncサービス導入事例
2026-04-23
持続可能な社会を目指すのはあらゆる企業・組織・団体にとっても必要な取り組みだ。もちろん、個人においてもそれは同様であり、学びの場でもある学校にとってもこれからますます重要になってくる教育のひとつといえる。スポーツはもちろん、進学校としても有名な大阪桐蔭では、この取り組みに際し、HPの「HP Carbon Emission Syncサービス(旧名:HP カーボンニュートラルコンピューティングサービス)」を採用。学校に関わるすべての人々にとって、持続可能な社会を考えるきっかけをつくっている。今回は同校に話を聞くことができたので紹介しよう。
取材:中山 一弘
目的
- パソコン教室のPC入れ替えに最適かつ付加価値の高い製品選定
調達方法
- HP Carbon Emission SyncサービスとHPの超小型PCの採用
端末の評価
- 必要十分なスペックと運用しやすい手の平サイズの超小型デザイン
- 環境に配慮したパーツの採用による持続可能社会への貢献
導入効果と運用
- 認証済み書類の取得による脱CO₂への取り組みの見える化
- パソコン教室を通じたICT教育の充実と持続可能社会に対する参加意識の向上
将来に打ち込める環境を提供する大阪桐蔭
1983年に大阪産業大学高等学校大東校舎として開校した大阪桐蔭中学校高等学校。5年後の1988年に大阪桐蔭高校として分離独立し、1995年には大阪桐蔭中学校を設立、現在の大阪桐蔭中学校高等学校(以降、大阪桐蔭)となった。
中高一貫校という特長を活かし、生徒を大切に育てていくという理念を持ち、大学進学へ向けて6年間じっくりと取り組むことができる。また、全国的に有名な高校野球やラグビーでの活躍をはじめ、吹奏楽部などの文化部も含めて部活動も活発だ。進学においても京都大学をはじめとした難関校への実績が多く、まさに文武両道を体現しているといえる。それぞれの生徒の個性に応じて、進学や部活動を通じ、のびのびと活躍できる学校といえる。
「ICT教育に関して文科省の指導にあるように積極的に進めています。本校ではそれぞれの生徒が進学や社会に出て行くときに、ICTの知識や技能が必要になってくるという前提で教育を行っています」と語る大阪桐蔭 事務部 事務長の冨永 利和 氏(取材当時、以降、冨永氏)。
大阪桐蔭では、ICTに関連する単なる知識・技能だけではなく、社会的な問題となっている情報リテラシーについてもきっちり身につけられるカリキュラムを組んでおり、ネットマナーについても初歩から十分な理解を得られるような教育を進めている。「そのような基礎的な知識の学びから、デジタルに興味がある生徒のために中学校のうちからプログラミングが学べるクラブ活動も用意しています」と冨永氏は語る。
ICT教育に熱心な大阪桐蔭では、5年に1度、パソコン教室のPCを入れ替えている。「本校では5年に1度、パソコンをはじめとしたICT機器の見直しをしています。2024年の春に2つあるパソコン教室のうちひとつがそのタイミングになっていたので、いつも相談している株式会社野木の江見様にご相談したのです」と語る冨永氏。
大阪桐蔭の取り組みに最適な提案を目指す
教育機関ということもあり、資材の調達は入札制となっている。PCの刷新に必要なスペックもあるがそれ以上に付加価値の高いサービスがあれば競争力は高くなる。「ご相談を受けたとき、大阪桐蔭様はSDGsにも積極的に取り組んでいきたいというお話をいただいたことを思い出しました。そこでHPのサービスにある『HP Carbon Emission Syncサービス(HP CESS)』がまさに同校の取り組みにもマッチしているものだと考えてご提案させていただきました」と語るのは株式会社野木の江見 雄太 氏だ。
「HP CESS採用に伴うPC選びに関して、5年間安定して使えることが最重要ポイントになります。教育的な目的にも最適なパフォーマンスのほか、扱いやすさも大切です。学校側のご意見からも環境に配慮したスペックというリクエストもあったので、そのような点をひとつひとつ積み上げて製品を選定しました。私たちとしても実際に使う生徒様がITだけでなく地球環境にも目を向けて欲しいという思いもありました」と語るのは調達を担当した、シャープマーケティングジャパン株式会社ビジネスソリューション社の諸井 啓明 氏だ。
株式会社野木 情報映像システム部 専務執行役員 江見 雄太 氏(右)
「いくつかの会社様からご提案をいただいた中で、HP CESSという特別なサービスがあることを知りました。本校では競争入札にはなりますが、このような環境に配慮した仕様は差別化につながります。結論的にも今回はHP CESSが良かったという意見が採用となったので、導入させていただくことになりました」と冨永氏は振り返る。
こうして、2024年春におこなわれた最初の入れ替え、および同年冬におこなわれた2回目の入れ替えにHPの超小型PC「HP Pro Mini 400 G9」の採用が決定、HP CESSを付与した形で導入するに至った。
導入されたHP Pro Mini 400 G9は手の平サイズの超小型デスクトップPCで、インテル® Core™ i5 -12500Tを搭載したパワフルでバランスのとれたスペックが魅力の製品だ。ディスプレイ裏にセットすることも可能で、机上を広く使いたいパソコン教室には最適な製品といえる。
「基本的なスペックがすぐれており、2つあるパソコン教室をネットワークでつなぎながらの授業でも全く問題なく動いてくれます。必要十分なパフォーマンスが得られたことと、コストバランス、そして付加価値としてのHP CESSの存在によって最終的に選定されたと考えています」と冨永氏は選定理由を語る。
HP Carbon Emission Syncサービスの本質
「HP CESSを提供している理由には様々な思いがありますが、HPという会社自体が単に製品を販売するだけではなくて、本当にサステイナブルな未来を目指しているということが根底にあります。具体的な内容では、製品をご購入するお客様に代わり、HPが第三者機関を通じて、植林や二酸化炭素を吸収できるような仕組みづくりへ投資をします。その結果としてCO₂削減効果を証明する書類も提供いたします。これは世界的な認証機関による認証済みの正式なものです。単に二酸化炭素の排出権売買をするのではなく、持続可能な世界を作っていくというところがこのサービスの特徴といえます」と語るのはHPの寺園氏だ。
「HPのパソコンの素材にはサステイナブルな設計思想で作られたものが多く使われています。パーツ自体がサステイナブルな素材であり、例えば、本体にはメタルボディを多用していますが、こちらのほうがプラスチックと比較して廃棄した後のリサイクル率が高くなるからです。また、プラスチックを採用する場合でも、海洋ゴミから再生されたオーシャンバウンドプラスチックが使われています。弊社のパソコンを購入していただくことだけでも、サステイナブルな未来に貢献することにつながります。さらに一歩踏み込んだサービスとしてHP CESSがあるのです。未来を担う生徒さんを育てる学校現場にふさわしいサービスだと思います」とHPの鈴木氏も言葉を続ける。
株式会社 日本HPパートナー営業統括 営業企画本部 ソリューションビジネス推進部 寺園 大亮 氏(右)
持続可能な社会を支える人材を育てるために
これまでも様々な形でSDGsおよび持続可能な社会への取り組みを続けてきた大阪桐蔭。「例えば生徒が主体的な取り組みとして、コンタクトケースの回収などを実施しています。また、2025年には浄水器付きの冷水機を各校舎に導入しました。この効果として、これまで自動販売機でペットボトルの水を買う生徒がほとんどだったのですが、導入以降は水筒を持参し、各自が冷水機から補充するようになりました。結果的にペットボトルの消費が大幅に減り、それに触発されて職員たちも同じような行動をとるようになりました。ちょっとしたことでみんなの意識が変わっていくことを、学校にいるすべての人々が実感していると思います」と冨永氏は語る。
今回のHP CESSおよびHP Pro Mini 400 G9の導入により、2つのパソコン教室が刷新された大阪桐蔭の次のアクションはどのようなものになるのだろう。「もちろん、HP CESSの導入は持続可能社会を考えるためのひとつのきっかけになると思います。証明書も発行されるので、そちらが届いた際には本校で情報公開して生徒や職員だけでなく、すべての人々にこのような取り組みをしていることを知って欲しいと考えています。SDGsは経済・環境・社会すべてに関わる問題なので、本校の生徒たちが大学に進学し、社会に出てからも関係してくる事柄だと思います。私たちとしても生徒達には地球規模の大きな課題に対して、積極的に関わっていける人間になってほしいと思っています。そのような人材に育つような手助けをして送り出すことこそ、本校の一番の使命ではないかと考えています」と最後に冨永氏は語ってくれた。HPと株式会社野木、シャープマーケティングジャパン株式会社ビジネスソリューション社は、今後も大阪桐蔭のサポートを続けてゆく。
HP Carbon Emission Syncサービスの導入は持続可能社会を考えるためのひとつのきっかけになると思います。
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