日本HP、ガートナー デジタル・ワークプレース サミット 2026でAI時代に最適な3Dコミュニケーション「HP Dimension with Google Beam」を提案

2026年8月26、27日、ウェスティンホテル東京にてガートナージャパン株式会社が主催する「ガートナー デジタル・ワークプレース サミット 2026」が開催された。このイベントにHPも参加、ビジネスシーンがAI活用へと大きく舵を切った時代に合わせた新たなコミュニケーションソリューションを提案した。早速その内容を見ていこう。

集合写真
集合写真

ガートナー デジタル・ワークプレース サミット 2026においてHPはブース展示だけでなく、セッションにも参加。今回は日本国内での展開を目前に控えた3Dコミュニケーション「HP Dimension with Google Beam」についてその内容を満員の聴衆に伝えた。壇上に上がった是枝氏が何を語ったのか、その概要をお伝えしよう。

大勢の聴衆が席を埋め尽くした会場に登場した日本HP エバンジェリスト(Poly)の是枝 日登志 氏。同氏は、AIの普及によって仕事のあり方が変化する中、改めて「人と人とのコミュニケーション」の重要性が高まっていることを指摘。「AIによって情報収集や従来、人手で行っていた作業が自動化されれば、新しい時間が生まれます。その時間を使ってビジネスをどう前に進めるのかが重要になるといえます」と語った。

ビジネスの行方を左右する会議についても、「情報共有という会議もあるかもしれないが、いずれにせよ前に進むことを意識する必要があります」と語る是枝氏。そのための手段として定着したのがオンライン会議だ。

特にコロナ禍では、対面が実現できない状況でもビジネスを継続するための重要な役割を担った。是枝氏自身も「情報共有コミュニケーションという点では非常に役に立っている」と、その価値を認める一方で、「これまでのオンライン会議には限界もあります。画面越しでは相手の表情や雰囲気、考え方などを完全には読み取れません。重要な経営判断や商談など、相手との信頼関係が意思決定を左右する場面では、今なお対面が選ばれることが多いのが現状です」と是枝氏は現状を分析。

重要な意思決定をするには信頼関係をベースに“腹を割って話す”という、人間が求めてきたコミュニケーションが必要になるのだ。「対面に近づくほど、会議は人を動かすことが大切であり、コミュニケーションの密度が上がることで結果的に物事が前に進んでいくのだと思います」と是枝氏は指摘する。

イベント風景
イベント風景

そこでHPが提案するのが「HP Dimension with Google Beam」だ。Googleとのパートナーシップにより開発されたソリューションで、同社のAIによる3Dイメージングとライトフィールド技術を使い、HPのデバイス上でリアルな映像表現を実現している。単に映像を立体化するだけでなく、いかに対面に近いコミュニケーション環境を作れるかという視点から技術開発を進めてきたという。

「システムに搭載された6台のカメラで撮影した映像データをクラウドへ送り、リアルタイムにレンダリングすることで、相手を立体的に表示します。音響もステレオ化され、右からしゃべったら右から聞こえますし、左からしゃべったら左から聞こえます。相手にとっては自分が本当にその場にいるのと同じような感覚を与えます」と是枝氏は説明する。

また、コミュニケーションの中で重要なのがアイコンタクトだ。一般的なビデオ会議では、画面上の相手を見ればカメラから視線が外れるため、互いに目を合わせて話すことが難しい。HP Dimension with Google BeamではAIを利用して視線を補正し、「ちゃんと目線が合っている」状態を作り出す。

こうした細かな技術の積み重ねによって、東京と大阪、日本と米国といった物理的に離れた場所でも、密度の高いコミュニケーションを実現する。「既存のビデオ会議を置き換えるものではなく、 ZoomやGoogle Meetにネイティブに対応しているので、これまでの通常の2D会議にもRoomsデバイスとして利用が可能です。 HP Dimensionが2台だけ会議に参加している際には3Dへ自動的に切り替えるといった使い方が可能です。私もこれまで20回ほどお客様のデモに立ち会った経験がありますが、実際に使ってみると最初の10秒ぐらいで自然に会話へ入り込み、話に集中しているうちに相手が画面の先にいることを忘れてしまうほどリアリティのある会議ができます」と、是枝氏はその体験を表現した。

イベント風景
イベント風景

是枝氏は「もちろん全ての会議でこれが使われるものではない」とも強調する。単純な情報共有なら従来のオンライン会議で十分であり、HP Dimension with Google Beamが力を発揮するのは、相手を深く理解し、信頼関係を築く必要がある場面だからだ。

「例えば、重要事項を決定する役員同士の会議や採用面接などでHP Dimension with Google Beamは効果を発揮するはずです。特に採用では、遠隔地の候補者に毎回足を運んでもらわなくても、より対面に近い環境で相手の人柄を理解しながらコミュニケーションできる可能性があります」と是枝氏。

HP Dimension with Google Beamが目指しているのは、単なる「3Dで見えるビデオ会議」ではない。「ほぼ対面に近い状況を作ってコミュニケーションを密にする、ビジネスを前に進める、意思決定ができる」空間を作ることだ。

オンラインか対面かという二者択一ではなく、その中間に「対面に限りなく近い遠隔コミュニケーション」という新たな選択肢を加える「HP Dimension with Google Beam」。ハイブリッドワーク時代のコミュニケーションをもう一段先へ進めるための提案といえそうだ。

HP Dimension with Google Beamオフィシャルサイト
https://jp.ext.hp.com/info/newsroom/2026/20260827/

HP Dimension with Google Beam プレスリリースリンク
https://jp.ext.hp.com/info/newsroom/2026/20260827/

本イベントのHPブースでは、統合管理ソリューション「HP Workforce Experience Platform(WXP)」とPolyが初めてプロダクトの垣根を越えて共同出展。PCやプリンター、コラボレーション機器、セキュリティソリューションなどをマルチベンダー環境で一元管理できるWXPと、Polyのビデオバーやヘッドセットなどを組み合わせ、HPが目指すデジタル・ワークプレースの姿を紹介した。なお、 HP Inc.はWXPにおいて、2026年版ガートナー 「デジタル従業員エクスペリエンス管理ツールのマジック・クアドラント」でリーダーの1社と評価されている。

HP Workforce Experience Platform(WXP)オフィシャルサイト
https://jp.ext.hp.com/business-solution/workforceexperience/

ブースにおいても特に来場者からの関心が高かったのは、Googleと共同開発した3Dコミュニケーションソリューション「HP Dimension with Google Beam」だ。実機は設置できなかったものの、先に紹介したセミナーで開発の背景や3Dコミュニケーションがもたらす価値を解説しただけあり、セミナー終了後には多くの参加者がブースを訪れ、担当者は製品資料やデモ動画を活用しつつも、対応しきれないほどの盛況を見せた。

来場者の注目を集めたのは、単に「3D映像が見られる」という技術的な新しさだけではない。3D映像を表示するための機械ではなくて、3Dによってコミュニケーションの密度が高くなるというコンセプトに来場者は興味を持ったのだ。

「なぜこういうものが必要なのか、なぜHPとGoogleがこれを開発したのか、みなさまにご理解いただいた結果、こうして大勢のみなさまに興味を持っていただいたのは大変うれしいです。十分な手応えを感じさせていただいております」と対応に追われながらブースの説明も担当していただいた是枝氏は、この活況ぶりについて語る。

イベント風景
イベント風景

HP Dimension with Google Beamだけでなく、HP WXPなど、AI時代に最適なビジネスソリューションが次々と発表されている。これは、HPが単なるデバイスベンダーから、働き方そのものを支えるソリューションプロバイダーへと領域を広げていることの表れでもある。表側では HP Dimension with Google Beam やPoly製品がコミュニケーション環境を提供し、その裏側ではWXPがデバイスを管理する。異なる製品群を組み合わせることで、デジタル・ワークプレース全体を一つのソリューションとして提示しようとしているのだ。

一方、HP Dimension with Google Beamには「実際に体験しなければ分からない」という側面もある。是枝氏もデモをするたびに「100%皆さん驚かれる」と語っており、このようなイベントなどを通じて、HPを身近に感じられる機会の重要性も改めて浮き彫りになった。今回は実機が設置できなかったが、「そのソリューションを見てみたい」という声が非常に多く、次回のデモ体験につながる反応も得られたという。

▼HP Dimensionのデモ体験/お問い合わせはこちら
https://jp.ext.hp.com/techdevice/uki/abm-form/
※お問い合わせ内容欄に「HP Dimension体験希望」または「導入相談希望」とご記載ください

HPでは、今後もイベントなどでHP Dimension with Google Beamを披露する機会を増やしていくほか、 HP Dimension with Google Beam の販売パートナーのショールームには、すでにデモ環境が整備されており、いつでも体験できる環境が整えられている。オンライン会議が当たり前になった現在、その次に求められるのは単なる「つながる会議」ではなく、離れた場所でも対面に近い密度でコミュニケーションできる環境なのかもしれない。HP Dimension with Google Beamは、その新しい会議のあり方を具体化するソリューションとして、好調なスタートを切ったといえるだろう。

※Gartner®, Magic Quadrant™ for Digital Employee Experience Management Tools, Dan Wilson et al., 8 June 2026
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