2024.07.31

HPに聞く、AI活用に適したビジネスPCの選び方 “つながりやすい”AI PCは仕事をどう変える?

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「ChatGPT」の登場からもうじき2年が過ぎようとする中、AIブームが加速し続けている。ビジネスにおいてAIをいかに活用していくかがDXや生産性向上のカギとなることは言うまでもない。そこで重要になるのが、従業員がいかに手軽にAIを使えるかだ。つまり業務の中心であるビジネスPCがAI活用の成否を左右するポイントであり、多くの企業がPC選びにアンテナを張り巡らせている。その状況を踏まえ、PCベンダー各社が「AI PC」と銘打った最新モデルを市場に投入している。

AI時代にフィットする機能を搭載したAI PCを提供し、注目を浴びているのが日本HPだ。これからの時代にふさわしい相棒となるビジネスPCに必要な条件について、同社に話を聞いた。

※本記事はITmedia NEWSにて掲載されたものです。

AI PCの“決定版”が登場 「HP Elite x360 830 G11」は何がすごいのか

AI PCとは、AI処理が得意なNPU(Neural Processing Unit)を内蔵することによって、AIをローカルで高速かつ省電力に処理できるPCを指すケースが多い。Windows搭載PCの場合は、MicrosoftのAIアシスタント「Copilot」を即座に呼び出せるボタン「Copilotキー」をキーボードに追加したPCも登場している。

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(出典:日本HP提供資料)

このAI PC領域でHPが打ち出した最新モデルが「HP Elite x360 830 G11」だ。大きな特長として「インテル® Core™ Ultra プロセッサー」を採用していることが挙げられる。

インテル® Core™ Ultra プロセッサーは、NPUはもちろん、従来の高性能なPコアと高効率のEコアに加え、低消費電力コア(LP Eコア)も追加している。負荷に応じてこれらを使い分けることで、前世代と比較してAI処理を高速化し、低消費電力で実行できる。

「既存のWeb会議ツールに備わっているバーチャル背景やノイズキャンセリング機能にもAIが利用されていることがありますが、そうしたPC上でAI処理をするような機能が劇的に向上します」と日本HPの松本英樹氏(エンタープライズ営業統括 営業戦略部 部長)は説明する。

ほかにも、セキュリティソフトウェアが実行するウイルススキャンをNPUにオフロードすることで、脅威の検出を高速化しつつCPUやGPUの負荷を軽減するのだという。

「インテル® Core™ Ultra プロセッサーのおかげで、これまでクラウド側やCPU、GPUでされていたような高負荷なAIの処理が、PCのローカルでもより低消費電力で早く実行できるようになります。対応するAIツールさえ入っていれば、PCがオフラインであってもチャットbotを使えたり、画像生成AIを動かせたりするようになります」

日本HPの松本英樹氏

AI利用も日常使いもセキュリティも

HP Elite x360 830 G11は、AI利用はもちろん普段の業務も快適にするビジネスPCとして設計されている。ディスプレイが360度回転するコンバーチブル型で、タッチパネルを搭載している。タッチペンを利用する際に、手には反応せずペン先だけを認識する「パームリジェクション機能」にも対応しているので、ペンでの入力もしやすい。

HP Elite x360 830 G11

コラボレーションに適した機能も搭載されている。HPが買収した「Poly」のオーディオを採用しており、高性能な集音マイクやAIを使ったノイズ軽減フィルターも搭載しているため、高品質なサウンドで快適なWeb会議を実現する。

生成AI活用を検討しているものの、セキュリティ面が気になるという企業にもHP Elite x360 830 G11は適している。

「社内情報をクラウド上の生成AIに学習されたくないというニーズもあります。企業特有の情報資産や個人情報、ガイドラインや社内用語などがその典型ですが、ローカルのPC上でAIの推論処理をするという解決方法があります。その技術革新は日進月歩で、数カ月前の生成AIでは実現不可能だったり、レスポンス品質がいまいちだったようなケースも、今ではほとんど解消しています。こうした理由を背景に、生成AIを自分たちが扱うPCでも動かしたいというニーズは増え続けているのです」

従業員にも管理者にもうれしいインテルのテクノロジー

HP Elite x360 830 G11は、快適なユーザー体験ができるとインテルが評価する規格「インテル® Evo™ エディション」に準拠している。

「インテル® Evo™ エディションはハードウェアの仕様において、応答性や瞬時の起動、長時間バッテリー、高速充電などのテストをパスしたモデルにだけ付与されるバッジです。また、PCでの作業をタブレットやスマートフォンへ拡張できる『インテル® Unison™ ソリューション』などに対応しているのも特長です。

PCの選定に当たってはさまざまな選択肢があると思いますが、インテル® Evo™ エディションのバッジがあるものを選んでおけば、ハイパフォーマンスや周辺機器の使い勝手の良さが約束されます。実はHPはEvoに特化したヘッドセットやマウスも製造しており、極めて快適に利用することが可能なのです」

詳細URL:https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/products/docs/unison/overview.html

さらにHP Elite x360 830 G11は「インテル® vPro® プラットフォーム」(以下、vPro®)にも対応している。vPro®はPCの遠隔管理やセキュリティ機能などを搭載した統合型プラットフォームだ。セキュリティ面ではファームウェアやアプリケーション、データを保護し、さらにはセキュリティソフトウェアの脅威検知の高速化を支援する機能も備える。

PCの電源がオフの状態でも遠隔操作や監視ができ、自社のファイアウォールの外側にあるPCに対してソフトウェアのインストールやアップデートなども可能だ。まさにハイブリッドワーク環境での管理に適した機能となっている。

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