解析の最前線を届けるカンファレンス「SIMULIA Community Conference Japan 2026」にHPが出展

2026年9月11日、JPタワー ホール&カンファレンスにて、ダッソーシステムズが主催する「SIMULIA Community Conference Japan 2026」が開催された。解析技術は日々進化を続け、革新的なテクノロジーが次々と生まれていることから、業界からも高い注目を集めている。それにはすぐれたソフトウェアはもちろん、基盤となるコンピューターのパフォーマンスが非常に重要だ。そんな中、ワークステーションにおいて豊富なポートフォリオを持つHPももちろん参加。来場者から多くの相談が寄せられていた。それでは当日のブースの模様を紹介していこう。

SIMULIA Community Conference Japan 2026
SIMULIA Community Conference Japan 2026

取材:中山 一弘

HPのブースで大きく取り上げていたのはHPの最新リモートソリューション「HP Z Remote Graphics Software(RGS)」と、つい先日発表されたばかりの「HP Z4 G6i Workstation」の実機展示だ。

イベント当日のHPブース
イベント当日のHPブース
イベント当日のHPブース

「実は解析はベテランが多い業種なので、HPがこれまでご提供していた旧RGSについてご利用いただいていた方も多いのです。当時からレスポンスが良く、とても便利に使えるということで一部の方々からは非常に愛されていたソリューションだったのです」と当時について語るのはHPの川口氏だ。

旧RGSはHPワークステーション向けにに提供されていたもので、シンプルながらも圧倒的なレスポンスの良さで好評だったリモートソリューションだった。その後、他製品と入れ替わるなどの変遷はあったものの、2026年に入り再び現在の環境に最適化された形でリリースされたという背景がある。

「これまでの状況をご存じの方からすれば「戻ってきた」という感覚だと思います。使い慣れたソリューションですから、また同じものが利用できると喜んでいる方も大勢いらっしゃいます」と語る川口氏。

RGSが他のリモートソリューションと一線を画すのは、RGSが画像転送技術を応用している点にある。この技術は惑星間データ転送にも使われた信頼性の高いテクノロジーがルーツとなっている。これにより、解析はもちろんCADなどの用途においても高レスポンスが実現されている。「あらゆる環境からワークステーションに接続しても高い応答性を発揮します。これまでのリモート作業でリモートデスクトップを使い、思ったような反応が得られなかったシチュエーションでも、RGSなら快適に動作すると思います」と川口氏は語る。

リモートデスクトップはテキスト単位での動きには追従するが、解析やCADのような画面全体が動くような環境にはあまり向いていない。RGSの場合、HPの独自技術により、高速転送が可能なのでそのような環境においてもカクツキのない、スムーズな転送ができるのだ。

左側にあるHP Z4 G6i Workstation上で行われている解析画面を、右側にある一般的な法人向けノートPCでリモート操作するというRGSのデモを展示。ここでは隣にあるが、遠隔地からでも同じようなレスポンスでワークステーションを扱うことができる
左側にあるHP Z4 G6i Workstation上で行われている解析画面を、右側にある一般的な法人向けノートPCでリモート操作するというRGSのデモを展示。ここでは隣にあるが、遠隔地からでも同じようなレスポンスでワークステーションを扱うことができる
左側にあるHP Z4 G6i Workstation上で行われている解析画面を、右側にある一般的な法人向けノートPCでリモート操作するというRGSのデモを展示。ここでは隣にあるが、遠隔地からでも同じようなレスポンスでワークステーションを扱うことができる

もう一点、解析などを行う業種においても働き方改革は進んでいる。そのような理由によるリモートソリューションへのニーズも確実に増えているのだという。「もっとも典型的な例だと、その日の終業時に解析を夜間実行させておき、翌朝に出社して結果を見る、というような使い方をされるケースが多くあります。よくあるのが、夜のうちにどこかのセッションが予期しない形で閉じていて、また最初から解析をやり直すというミスです。RGSがあれば、自宅から少し覗くだけで動作確認ができますし、何かしらの理由で修正や編集が必要なときでもそのまま操作できます。RGSは、やり直しがない、確実なミッションの遂行にも役立つソリューションなのです」と川口氏は解説する。

イベント当日もRGSへの問い合わせは多く、来場者の興味を引いていた。「新たにリリースされたRGSはきちんとサポートが保証された製品です。ご利用に関して安心してお使いいただけます」と説明する川口氏。

プロフェッショナル用途が多いソリューションだけに、サポートが充実しているのは大きな安心材料になる。

「RGSの場合、データが外部へ出るわけではなく、画像が転送されているのみなのでとてもセキュアなリモート環境であることも、導入企業からみたメリットになります。また、ライセンスが必要なのは繋がれる側のワークステーションのみなので、複数ユーザーで1台のマシンをリモートで使いたいといった場合にも有効です」と補足する川口氏。

デザインレビューをリモートから行う、あるいはCADオペレーターが設計者に遠隔で説明を行うといった使い方も可能な「HP Z Remote Graphics Software(RGS)」。HPワークステーションを活用しているすべての企業はぜひこのソリューションと合わせた環境を体験していただきたい。

ブースの案内をしてくれたHPの川口氏
ブースの案内をしてくれたHPの川口氏
ブースの案内をしてくれたHPの川口氏

もうひとつ、HPが新たに投入した最新モデル「HP Z4 G6i Workstation」をみていこう。「なんといっても今回のモデルで特徴的なのはインテルの最新プロセッサー『インテル® Xeon® 600シリーズ』を搭載することです。解析やシミュレーションはプロセッサーパワーを使うことが多いので、より多くの恩恵を受けられるはずです」と説明する川口氏。

インテル® Xeon® 600シリーズは、アーキテクチャを刷新し、最大86コアに対応するほか、AI機能の強化やDDR5 MRDIMM 8000 MT/sへの対応など、従来のXeonシリーズから大幅な性能向上を果たしている。

「今回展示しているHP Z4 G6i Workstationに関しては搭載できるグラフィックスもミドルクラスからハイエンドまで幅広く選べるのも特長です。例えば、グラフィックスは可視化用途のみに使用するといった使い方をされる場合はあえてグレードを抑えたカードを搭載するといったニーズにも対応できます」と説明する川口氏。

展示されている実機を見ればわかるが、サイドパネルはツールレスで展開でき、グラフィックスの交換も容易だ。グラフィックスはスモールスタートで少しずつアップグレードするといった使い方もできる。

「ケース内のレイアウトもより効率化されているので冷却性能もアップしています。これまでのワークステーションのパフォーマンスや電源管理に不満があったという方にも満足していただけるモデルになっています」と川口氏は語る。

ケースや内部構造も刷新して生まれ変わったG6シリーズ。先行してZ4、Z8シリーズからリリースが開始されている
ケースや内部構造も刷新して生まれ変わったG6シリーズ。先行してZ4、Z8シリーズからリリースが開始されている
ケースや内部構造も刷新して生まれ変わったG6シリーズ。先行してZ4、Z8シリーズからリリースが開始されている

このほか、新製品として「HP Z8 Fury G6i Workstation」も登場しており、HP Zシリーズはますます充実している。「ご相談に来られる来場者のみなさまからは様々なニーズを伺っています。HPの幅広いポートフォリオがあれば、お客様の目的に合わせた構成が見つけられます。また、各モデルについてはそれぞれ様々なソフトウェアでのベンチマークも持っています。もちろん、CEA製品についても多くの知見がありますから、お気軽にご相談ください」と最後に川口氏は語ってくれた。

今回のイベントでは解析の最先端技術が集まっているだけに来場者も積極的に情報収集している様子が印象的だった。HPブースにも多くの人が集まり、ワークステーションやRGSなどのソリューションについて次々と相談していた。こうしたイベントでは、最新の技術に直接触れられるだけでなく、ベンダーの担当者から直接話を聞くチャンスでもあるので、今後も積極的に参加するとよいだろう。HPが出展するイベントについては下記で発表されるので、ぜひ参考にしてほしい。

HPの最新テクノロジーを体感できるのがイベントに参加する醍醐味だ。みなさんもぜひHPを身近に感じていただきたい
HPの最新テクノロジーを体感できるのがイベントに参加する醍醐味だ。みなさんもぜひHPを身近に感じていただきたい
HPの最新テクノロジーを体感できるのがイベントに参加する醍醐味だ。みなさんもぜひHPを身近に感じていただきたい

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