2024.2.20
ワークスタイルが大きく変革された現在、オフィスの在り方について多くの議論がなされている。業務効率化を実現し、生産性の向上を果たしていくにはどのような環境が必要か、多くの企業が重要な課題としてとらえている。そんな中、「ワークデザイン」を提供することで、オフィスを新たな価値を生み出す場所として様々な角度からサービスを提供する企業が現れた。オフィスを自社の成長に最適な空間へと変革することで多くの企業から絶大な信頼を得ている株式会社ヴィス(以降、ヴィス)では、コミュニケーションデバイスとしてPolyを指定している。どのような視点でPolyを選んでいるのか、直接話を伺ってきたので紹介しよう。
株式会社ヴィス(VIS co. ltd.)
https://vis-produce.com/
写真提供:ヴィス
「オフィス」をデザインする時代から、「はたらく」をデザインする時代へ。
空間デザインへの豊富なノウハウを背景に、単純にオフィスをデザインするのではなく、きちんとしたデータやブランディングを多角的に分析し、企業価値を高めることができる働き方をデザインする、「ワークデザイン」を提案する企業。オフィスで働く社員の理想をかなえることで、企業と共に成長できる空間をプロデュースする。
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(話者)
株式会社ヴィス コンサルティング Div. 執行役員 小川 慧氏、株式会社ワークデザインテクノロジーズ 最高情報責任者 CIO 島田 祐二氏
―― お伺いして最初に体験させていただいたオフィスツアーでは、すばらしい経験をさせていただきました。こんなオフィスで働きたいという夢が詰まったようなデザインですね。どのようなお客様が多いのですか?
小川:成長企業が多いですが、現在のワークスタイルから脱却したいという思いのある企業の方々もたくさんおられます。
現在は働き方に関して従業員側の意識が大きく変革されていて、企業としてもそれに向き合っていかなければなりません。例えば、テレワークを中心にした方がよいのか、オフィスへの出社が必要なのかといったテーマはどんな企業でも悩まれていると思います。そんな中、私たちはオフィスの使われ方について、人の動き、空間、人の気持ちといった視点をきちんと数値化して見えるようにした状態から、デザインに入っていきます。
最終的にはオフィスを完成させるのですが、そこで終わりということではなく、そこから働く環境を作っていくところまでご提案させていただいています。こうした一連のサービスを「ワークデザイン」と表現しています。新しいオフィスで働いた結果、ここは良かった、ここはもう少し改善が必要といったように、働きやすい環境への追及を止めないことで、ビジネスモデルのプロセスにも好影響があると考えています。
―― ヴィスではそのような考えでオフィスの空間をプロデュースするからこそ、説得力のあるデザインになっているのですね。ところで、会議室を拝見しましたが、Poly製品ばかりですね。とてもうれしいのですが、どのようなきっかけで、使い始めたのですか?
島田:以前から使わせていただいていましたが、ヴィスのIT部門を事業化し、グループ会社として独立させた株式会社ワークデザインテクノロジーズになってからも、Polyは増加するビデオ会議でありがちな課題を機能で解決してくれる唯一のブランドということで、引き続き選択しています。
―― ヴィスのビジネスの中でコミュニケーションツールの活用という点ではどのような課題があるのでしょう?
島田:あらゆる場所でビデオ会議が行われていますから、周囲の音のコントロール、映像コントロールといった点です。例えば、最近のオフィスでは会議室をガラス張りにするデザインが多いのですが、室内の声が反響しやすくなったり、ガラスの外を歩いている人にカメラがフォーカスしてしまったりするケースがあります。
メーカーによっては、音声をよく拾ったり、動いている人にフォーカスしたりといった高機能を提供している製品がよく見受けられますが、Polyはそういった高品質な点はもちろん、反響音をカットしたり、カメラのフォーカスを室内に限定したりといった課題解決のための機能が最初から備わっています。私たちの手で問題点をコントロールできることがヴィスには必要だと考えているため、Polyには大きな信頼を寄せています。
ヴィス東京オフィス 会議室:2面がガラス張りで、開放感あふれるデザイン。よくある課題はテクノロジーが解決
―― ヴィス様ご自身で使われているだけでなく、サービスを提供している企業へもおすすめいただいていると伺っています。
小川:はい。お客様からすれば、ビデオ会議が快適にできて当たり前なのです。デザインは良くても、出来上がってみたらビデオ会議がやりづらかったというのでは通用しません。デザインしたスペースや会議室に合わせられる製品が必要で、それができるのがPolyということになります。
島田:例えば周囲をオープンな状態にしたミーティングスペースにビデオ会議システムを設置した場合、一般的な製品では周囲の雑音がうるさくて、相手が不快になりますし、相手の声もよく聞こえないような状態になってしまうことがあります。しかし、Polyには音声を拾うエリアを空間上で固定できる「アコースティックフェンス(Poly Acoustic Fence テクノロジー)」という機能があるため、オープンエリアでありつつも、音声をクリアに届けることができます。
キャビネットの向こう側はビデオバーで設定した仮想フェンスの外側になるため、手を挙げている男性の声は遠隔参加者には全く聞こえません。
―― お客様はそういった機能を体験してから、ご提案を受け入れられるのですか?
島田:もちろんです。先ほども体験していただいたようにヴィスではオフィスツアーを実施していますから、オープンスペースでのビデオ会議についてリクエストがあればデモをご案内することも可能です。
―― 拝見したところ、Polyの製品がとてもスマートに設置してあると感じました。レイアウトに気を付けている点などあるのでしょうか?
島田:ヴィスの場合、企画から、設計、施工までワンストップで提供しています。ですから、最初の設計段階から、技術担当として私も参加できるので、サーバー室のレイアウトからLANケーブルの種類、長さはもちろん、HDMIケーブルの引き回し、ACアダプターのサイズや電源の確保まで指定することができます。ですから、東京オフィスでも配線類はすべて壁内に埋め込むなど、見た目をすっきりさせていながら、メンテナンスしやすいように設計しています。
小川:こうしたオフィスデザインでよくあるのが、移転や改装をする際に設計会社がオフィスの設計をした後、ベンダーが参画するというものです。そうなると、インフラを整えようと思っても、その頃には予算も少なくなり、内装もほとんど決まっています。そんな状態からでは、思ったようにケーブルが引き回せませんから、むき出しのケーブルが見えていたり、ACアダプターが床にころがっていたりするのです。私たちなら最初から最後まで一気通貫でできますから、きちんと予算もコントロールできますし、配線を隠してきれいに見せることもできるのです。
ヴィス東京オフィス オープンエリア:多くの社員が集まって、各拠点をつなぎ、さまざまな催しをすることもあります。
ヴィス東京オフィス ファミレス席エリア:スピーカーフォンの特性を生かし、このスペースにいる人の声のみを集音。あえてBluetoothを使用せず、シンプルなUSB接続のみでの運用で快適性をアップ
Poly Studio X シリーズ オールインワン ビデオバー
Polyの会議室ソリューションの中でも中~大規模会議室向けの製品。シンプルなビデオバーとタッチコントローラーのみで主要なビデオ会議ツールが会議室で起動できます(Microsoft Teams、Zoom認定取得)。参加者や話者を自動フレーミングするAI制御による高性能カメラをはじめ、高品質マイク・スピーカーを搭載、機械学習により、高い精度で雑音を除去するPoly NoiseBlockAIや、集音範囲を指定して周囲の雑音・話し声をシャットアウトする Poly Acoustic Fenceテクノロジーなど、コミュニケーションを快適にする多くの機能を提供します。
Poly会議室ソリューション
https://www.poly.com/jp/ja/products/video-conferencing/studio
―― デバイス管理も依頼できるのですか?
島田:もちろんです。ヴィスのグループ企業である私たちがそこを担当します。Poly のデバイスに何か問題があった場合はPolyのクラウド管理ツール「Poly Lens」が非常に役立ちますね。ネットワークでつながっているすべてのデバイスの状態がリアルタイムにわかるので、とても重宝しています。
実際に今日の起こったことを例にあげると、ヴィスの名古屋オフィスで1台映らないという連絡が入ったのですが、Poly Lensを見てネットワークケーブルが外れていることが分かったのでそれを指示するだけで解決しました。障害の問い合わせから数分の出来事です。
お客様のケースでいえば、私が定期的な監視とプッシュ通知のシステムを運用しているので「まだ気づいていなかった」というお客様もいらっしゃいました。
―― まさに万全の体制ですね。今後の抱負を伺わせてください。
小川:成長し続けるために企業のカルチャーを育てていくには、やっぱりオフィスが必要不可欠だと私たちは考えています。例えば、オフィスにいるほかの人との会話がきっかけで、問題解決ができたり、相手の考え方や活動状況がわかったりすることも多いですから、オンラインもオフラインも共に大切なのです。
私たちは、そういった関わりを大事にする空間を提供するのですが、オフィスをデザインすることが付加価値だった時代は終わりました。これから新しいオフィスを作るのなら、その先の結果として企業が成長しなければなりません。それができなければ何のための投資だったのか分かりません。私たちはオフィスが出来上がったあとに、企業がアップデートするところも含めてご一緒に歩んでいきます。どうしたらよいかわからない、あるいは、誰に頼めばよいかわからないといった方はぜひご相談ください。特にヴィスのオフィスツアーは、とても良い体験になると思います。
―― ありがとうございました。
株式会社ヴィスでは、積極的に Poly 製品をご活用いただいています。撮影にご協力いただいた技術検証動画はこちらでご覧いただけます。
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Poly(旧 Plantronics & Polycom)はHPの一員として、長年培った高性能な音声・映像技術によって、社内外でのコミュニケーションにおける課題および距離の問題を解決。オフィスや外出先、自宅などどこで働いていても快適なコラボレーションができるハイブリッドワークソリューションを提供します。
ハイブリッドなワークプレイス向けに設計された Windows 11 Pro は、さらに効率的、シームレス、安全に働くために必要なビジネス機能と管理機能を搭載しております。HPのビジネスPCに搭載しているHP独自機能はWindows 11で強化された機能を補完し、利便性と生産性を高めます。