2024.05.31
マイクロソフトが考える生成AI時代の学び方と働き方
2024年4月18~19日に都道府県・市町村教育委員会を対象とするデジタル庁主催のイベント「GIGAスクール 自治体ピッチ第2弾」が開催されました。
本イベントでは、GIGAスクール構想に向けたデバイス導入を検討する自治体向けに、OSベンダー、端末メーカー、通信事業者などが講演を行いました。
この記事シリーズでは、主要PCメーカーなどが自治体ピッチで行った講演の内容を紹介します。
この記事では、マイクロソフトが提供する教育向けの製品と、AI時代の学び方と働き方についてのプレゼンテーションをまとめています。
人生100年時代における学びの重要性と、GIGAスクールプロジェクトへの思いを語っています。また、マイクロソフトの教育に対する理念を紹介しながら、テクノロジーを活用して未来に備えるスキルの習得を支援することを目指していると説明しています。
【このリード文はWindows Copilotの自動生成により作成されています】
「私たちは、約7年前からFuture-Ready Skillsを理念に掲げてきました。テクノロジーによって働き方が変革される時代でも誰もが自分らしく活躍できるように、未来に備えるスキル習得を当社のテクノロジーでご支援させていただきたい。これが私たちがご提案する教育向けのソリューションに込めた想いです」とマイクロソフトの宮崎氏は語る。そんなマイクロソフトが今回用意してきたテーマは、2nd GIGAへ向けたソリューションの提供と、生成AI時代の学びについてだ。
宮崎氏は今回用意されたGIGA端末「Windows PC + Microsoft 365 A1 for Devices」の代表的な機能一覧が掛かれている表を指し示しつつ、2nd GIGA向けの仕様をクリアした上で、さらに児童生徒、あるいは教員らにとっては使いやすいPCになっている点を強調した。
「共同調達をするにあたり、県内の市区町村で1つのOSに統合する形ではなく、複数のOSを採用されるケースも多いと思います。実社会でもこの傾向があり、支給されるデバイスの1台目はWindows PC、2台目としてiPadが配布されることも多いと思います。その際、大きな課題になるのがID管理ですが、マイクロソフトはこの環境を支援する運用管理ソリューションを提供します」と宮崎氏。マルチOS環境下でも端末管理がしやすいマイクロソフトのMDMは、すでに導入事例もあり、利用する自治体も複数出てきているという。
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端末管理は圧倒的に簡単になっており、初期設定はWindows Autopilotで迅速にセットアップ可能。さらに年次更新の際の環境のリセットが必要な際にもオートバイのリセットボタンを押すだけで完了するという。「また、Windows Updateにおいては授業中に走ってしまい、学習が止まってしまうというお声がありました。現在はAIが適切なタイミングで更新するので、これまでとはまったく違うものとなっており、学びの邪魔をしないようになっています」と宮崎氏は語る。
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セキュリティがしっかりと教育情報セキュリティポリシーのガイドラインを満たしていることに触れた後、解説したのは「Windowsは遅い」というユーザーからの声についての検証結果だった。
「Windows 10ではスリープから3秒で復帰、シャットダウンからでも11秒で起動しました。Windows 11ではさらに生まれ変わり、より高速な起動を実現しています」と語る宮崎氏。一方で、遅いと感じられている声が多かったことに対しては、「推奨設定の情報がきちんと届いていなかったため」と分析した。実際に再設定したら通常通りの速さになったという声も多かったそうなので、その点については「非常に重く受け止め、深く反省しています」とのことだった。これを回避するため、2nd GIGAでは推奨設定などが聞けるマイクロソフトGIGAスクール相談窓口の設置や、設定を熟知した認定パートナー制度を設けることになっているという。
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今回のGIGA環境では、教員の働く環境まで含めた学校全体のDXもテーマとなっている。「これを念頭に入れた計画が必要で、このKPIの実現こそが児童生徒の個別最適な学びと協働的な学びにつながると確信しています」と宮崎氏。このテーマに関してマイクロソフトのソリューションで実現できるとし、「すでに多くの自治体のみなさまと一緒に取り組みを続けていますし、政府もこれを進められるとしています。私たちもこれにしっかりと伴走していきたいと考えています」と意気込みを語った。
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また、3年前に制作された教育向けのPVを放映し、「20年、30年先も自分で学び続ける生徒で合って欲しい」「教員も幸せにならないといけない」といったメッセージをアピール。「1台のパソコンで仕事が完結できるようになりました。校内のどこにいても仕事の状況を確認でき、休み時間の間にも生徒が普段見せないような姿を確認できます」と、宮崎氏はWindows OSを搭載したPCが学校教育の役に立てる存在であることを語った。