受注トレンドからビジネスPC購買のヒントが見えてくる!(2025年7月版)

2025-09-09

日本HPの担当者が、最新のビジネスPC受注トレンドを紹介し、その背景にある傾向をわかりやすく解説します。ビジネスPC選びのヒントとして、また今後の市場動向を予測する際の参考情報として、ぜひご活用ください。

【注:分析に活用している日本HPの受注データは、全体に与える影響が大きい大型受注案件を省き、1回の受注台数が100台未満のオーダーを対象としています。】

取材:中山 一弘

解説:株式会社 日本HP パーソナルシステムズ事業本部 クライアントビジネス本部 モバイルビジネス部 島村 夕莉香氏
解説:株式会社 日本HP パーソナルシステムズ事業本部 クライアントビジネス本部 モバイルビジネス部 島村 夕莉香氏
解説:株式会社 日本HP パーソナルシステムズ事業本部 クライアントビジネス本部 モバイルビジネス部 島村 夕莉香氏
ファシリテーター:株式会社 日本HP パーソナルシステムズ事業本部 クライアントビジネス本部 CMIT製品部長 岡 宣明氏
ファシリテーター:株式会社 日本HP パーソナルシステムズ事業本部 クライアントビジネス本部 CMIT製品部長 岡 宣明氏
ファシリテーター:株式会社 日本HP パーソナルシステムズ事業本部 クライアントビジネス本部 CMIT製品部長 岡 宣明氏
超小型PCと16インチスタンダードノートPCが好調
超小型PCと16インチスタンダードノートPCが好調

PCのデザイン別トレンドを見ると、デスクトップPCでは超小型PCのMiniシリーズ、ノートPCでは16インチモデルが好調のようですね。

島村

HPのEliteDesk、ProDeskにそれぞれ手のひらサイズの超小型PCとなるMiniシリーズをラインアップしていますが、このジャンルの製品がとても好調です。「小さい、速い、安い」の3拍子揃っている点でお選びいただくケースが多いのですが、特に「HP Elite Mini 805 G8」は、2世代前のプロセッサーではあるものの、当時のハイエンドモデルをエントリー価格で購入できることもあって最も人気になっています。

非常にコンパクトなminiシリーズ。特に「HP Elite Mini 805 G8」はコスパで人気だ
非常にコンパクトなminiシリーズ。特に「HP Elite Mini 805 G8」はコスパで人気だ
非常にコンパクトなminiシリーズ。特に「HP Elite Mini 805 G8」はコスパで人気だ

一方のノートPCの15、16インチが伸びている部分に関しては、HPのビジネスPCの中でも最も売れ筋の「HP ProBook 450G10/460 G11」がボリュームゾーンを形成している点が大きいと思います。

受注トレンドで採用しているデータは中小企業のお客様のデータが中心になっているため、ニーズとしてはコストパフォーマンスの良さになってくるので、そのゾーンを支える主力モデルである「HP ProBook 450 G10/460 G11」をラインアップしているHPが、お客様にしっかりアプローチできていることが反映されているのだと考えます。

また、14インチディスプレイを採用したモバイルノートクラスですが、今年の新製品からエントリー/ミドルレンジクラスのラインアップが拡充されています。これまで、モバイルノートクラスはハイエンドよりの製品が多かった印象が強かったと思いますが、10万円前後で買えるモデルが増えていますので、これを機会にチェックしていただきたいですね。例えば下記のようなページもご活用いただくとお買い得製品に多く出会うことができます。

売り尽くしOUTLET
売り尽くしOUTLET
売り尽くしOUTLET
プロセッサー別の集計ではAMDの躍進が続く
プロセッサー別の集計ではAMDの躍進が続く

プロセッサー別のグラフではAMDが変わらずシェアを伸ばしていますね。

島村

HPのラインアップにAMDモデルが増えていることはもちろんなのですが、やはり市場でAMDの認知度が上昇を続けている点も大きいと思います。この両者が噛み合っているため、シェアを伸ばしている状況が続いているのだと考えます。

AMDのプロセッサーはマルチタスクに強く、コストパフォーマンスもいい。それを聞いたユーザーが「次は試してみよう」と考えているという声をよく聞きます。特にコストパフォーマンスの点では、インテルモデルを検討している中でAMDを選ぶとコスト差が出るのでその分を追加メモリに充てるといった買われ方をするお客様もいらっしゃいます。

また、AMD、インテル共に言えることですが、NPU搭載モデルが今後HPのラインアップに次々と登場してきます。具体的には「G10」の世代から「G11」や「G1」の世代になるとNPU搭載モデルもラインアップされているので、選択肢も増えるわけです。AI活用をする、しないといった各企業の判断によってこのグラフへの影響もそろそろ出始めると思います。

メモリは16GB以上、SSDは512GBに人気が集中
メモリは16GB以上、SSDは512GBに人気が集中
メモリは16GB以上、SSDは512GBに人気が集中
メモリは16GB以上、SSDは512GBに人気が集中

メインメモリに関しては16GBが主流となり、完全に落ち着いてきた印象がありますね。ストレージもHDDは別として、SSDに関しては512GBに人気が集まる傾向が続いています。

島村

Windows 11 にOSが移行してから16GBを選択するお客様が大半です。ただし、後からでもメモリが追加できるデスクトップは別として、ノートPCでは32GBを選ぶケースも増えてきています。

これは今後活用が見込まれるローカル生成AIを見据えての反応で、ノートPCに関しては後からメモリを追加できない仕様のモデルが多くなっていることから、将来性を考えてより大容量のメモリを選択する方が増えているのだと考えます。

SSDに関しては、圧倒的に512GBが定着しているように思います。ほとんどの企業のみなさまが、クライアントPC上にデータを保存するのをやめ、クラウドやファイルサーバで集中管理するようになったこともあり、PCにはOSとアプリケーションがあれば十分と考えるケースが増えているのだと思います。

256GBが根強いのもそうした理由があるからだと思いますが、余裕のある512GBの方が安心です。メインメモリにしても予算内に収まるならアップグレードしていただいたほうが良いので、私たちとしてもなるべくコストメリットのあるキャンペーンを数多くご提供していきたいと考えています。HP Directplusのメールマガジンなどで細かくチェックしていただけるとお得な情報が入手しやすいと思います。

メモリは16GB以上、SSDは512GBに人気が集中
メモリは16GB以上、SSDは512GBに人気が集中

OSに関してはWindows 11に完全にシフトしていますが、トピックスとしては10月に控えるWindows 10のサポート終了まで、いよいよカウントダウンに入ったことでしょうか。

島村

現在販売中のPCはすべてWindows 11搭載となっています。一方で、一部のお客様ではまだWindows 10をご利用中です。2025年10月のサポート終了後はセキュリティ更新が停止するため、計画的な移行準備が重要となります。また、過去のWindows移行期には、業界全体で一時的な供給不足が生じました。現在は同様の大規模な需要増加は予測していないものの、市場環境や物流事情によっては、在庫状況や納期に影響が出る可能性も考えられます。システムの安定運用とスムーズな移行のため、できるだけ早期の入れ替えをおすすめしております。

HP eSIM Connect 、HP Protect and Trace with Wolf Connectに関しては、トレンドのデータとしては出ていませんが、お客様からご相談いただくことが多いソリューションです。こちらの最新動向はいかがですか?

島村

もちろん、両サービスともにご導入いただく企業様も増え続けていますし、お問い合わせもとても多いのが現状です。対応製品も増強中ですし、例えばHP eSIM Connectに関していえば、個人のお客様様向けの「HP eSIM Connect LITE by povo」も正式に発表されました。このサービスは、PCに5年間300GBまで利用できるデータ通信用eSIMがセットになっており、モバイルルーターなしでもすぐにインターネットに接続できる手軽さが特長です。これにより、個人や小規模事業者を含む幅広いお客様にご利用いただけるようになります。

HP eSIM Connect LITE by povo
HP eSIM Connect LITE by povo
HP eSIM Connect LITE by povo

HP Protect and Trace with Wolf Connectは、MDMをお探しの企業様に多くの引き合いをいただいています。中でも「電源がオフの状態でもリモート管理が可能」という機能が、多くのお客様から高く評価されています。PCの紛失・盗難時にはPCの電源が入っていないケースも当然考えられるので、このような課題への対策をご検討の方はぜひHPへお声がけください。

また、HPはセキュリティソリューションベンダーとしての側面も持っています。HPのビジネス向けPCにプリインストールされている統合セキュリティソリューション「HP Wolf Security for Business 」は特にご活用いただきたい機能となっています。このソリューションに含まれる「HP Sure Click」ではOS上に仮想空間を展開し、その中でアプリケーションを開くというソリューションなので、添付ファイルやブラウザを介して侵入を試みる悪意を封じ込めることができます。例えば、悪意のプログラムを含んだファイルをうっかりクリックしてしまっても、アプリケーションを閉じれば何も無かったことにできるのです。

そのほかにも、AIを使い、脅威を先読み検知する「HP Sure Sence」、BIOS/ファームウェアを狙う悪意からPCを守る「HP Sure Start」など、多様なセキュリティ機能が揃っているので、最新の脅威もHP Wolf Security for Business があればワンストップで防御することができます。

HPではこれらのアップグレード版「HP Wolf Pro Security Edition」 を長期間低コストでご提供する「サイバー攻撃対策済みPC」を販売中です。こちらも併せてチェックしていただくとより安心ですし、エンドポイントで自己完結してくれますので、何よりIT管理者様の業務負担軽減につながる と思います。

いろいろと解説していただきありがとうございました。次回の受注トレンドもよろしくお願いします。

島村 夕莉香氏
島村 夕莉香氏

HPは、ビジネスに Windows 11 Pro をお勧めします。

Windows 11 は、AIを活用するための理想的なプラットフォームを提供し、作業の迅速化や創造性の向上をサポートします。ユーザーは、 Windows 11 のCopilotや様々な機能を活用することで、アプリケーションやドキュメントを横断してワークフローを効率化し、生産性を高めることができます。

組織において Windows 11 を導入することで、セキュリティが強化され、生産性とコラボレーションが向上し、より直感的でパーソナライズされた体験が可能になります。セキュリティインシデントの削減、ワークフローとコラボレーションの加速、セキュリティチームとITチームの生産性向上などが期待できる Windows 11 へのアップグレードは、長期的に経済的な選択です。旧 Windows OSをご利用の場合は、AIの力を活用しビジネスをさらに前進させるために、Windows 11 の導入をご検討ください。

※このコンテンツには日本HPの公式見解を示さないものが一部含まれます。また、日本HPのサポート範囲に含まれない内容や、日本HPが推奨する使い方ではないケースが含まれている可能性があります。また、コンテンツ中の固有名詞は、一般に各社の商標または登録商標ですが、必ずしも「™」や「®」といった商標表示が付記されていません。

ハイブリッドワークに最適化された、Windows 11 Pro+HP ビジネスPC

ハイブリッドなワークプレイス向けに設計された Windows 11 Pro は、さらに効率的、シームレス、安全に働くために必要なビジネス機能と管理機能があります。HPのビジネスPCに搭載しているHP独自機能は Windows 11 で強化された機能を補完し、利便性と生産性を高めます。

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