2024.02.29

最新ワークステーションで始める産業用メタバースとデジタルコラボレーション

今こそ次の挑戦に向けた環境整備を

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最大4基の「NVIDIA RTX 6000 Ada 世代」を搭載できる
「HP Z8 Fury G5 Workstation」

多くの企業がNVIDIA RTX 6000 Ada 世代の性能を最大限に発揮できるワークステーションの登場を待ち望む中、日本HPが満を持して提供を開始したのが「HP Z8 Fury G5 Workstation」だ。日本HP エンタープライズ営業統括 ソリューション営業本部 本部長の大橋秀樹氏は「HP Z8 Fury G5 Workstationは『Zシリーズ』として初めて最大4基のNVIDIA RTX 6000 Adaを搭載可能としました。マルチGPUのためのワークステーションとして究極のパフォーマンスを提供します」と訴求する。

株式会社 日本HP エンタープライズ営業統括 ソリューション営業本部 本部長 大橋 秀樹 氏

もちろん、他のスペックにも妥協はない。シングルソケットの「インテル Xeon w9-3495X プロセッサー」を搭載し、最大56個のCPUコアでワークロードをコントロールする。メモリには最大2TBの超高速DDR5を搭載可能だ。ストレージは4基のホットスワップ対応NVMe SSDを含めて112TBまで拡張できる。まさに「ハイパフォーマンスの基準を再定義」というキャッチコピーにふさわしい革新的なワークステーションと言える。

「NVIDIA RTX 6000 Ada 世代は前世代のNVIDIA RTX A6000の約2倍のパフォーマンスを発揮する」と紹介したが、サーバベースでGPUを活用している現場のハードウェア更新サイクルが5~6年であると考えると、約3年前に発表されたNVIDIA RTX A6000よりもさらに旧世代のGPUを使用している可能性がある。こうした古い構成のサーバをHP Z8 Fury G5 Workstationにリプレースするだけで性能が一気に数倍向上する。

「4Uサイズのサーバ10ノードでクラスタを構成していた場合、同等もしくはそれ以上のGPU性能をわずか4~5台のHP Z8 Fury G5 Workstationで代替できます。データセンターから19インチラックを丸々1本分撤去できるなど、運用コストの削減にも貢献します」と大橋氏は強調する。

「NVIDIA RTX 6000 Ada 世代」を4基搭載した状態の「HP Z8 Fury G5 Workstation」

デザインワークフローを変革する「NVIDIA Omniverse」

HP Z8 Fury G5 WorkstationとNVIDIA RTX 6000 Ada 世代の組み合わせは、バーチャル空間でのコラボレーションと物理的に正確なリアルタイムシミュレーションのためのオープンプラットフォーム「NVIDIA Omniverse」の環境として推奨されている。

NVIDIAは日本HPをはじめとするワークステーションベンダーと協力してNVIDIA Omniverse向けワークステーションの整備を進めてきた。NVIDIA Omniverseはクラウドやデータセンター(サーバ)を介しての利用も可能だが「デスクサイドに置けるワークステーションで最大4基のNVIDIA RTX 6000 Ada 世代を利用できるようになったことで、さらに裾野が広がることを期待しています」(田中氏)。

NVIDIA Omniverseは既にさまざまな産業での採用が広がっている。自動車業界では工場全体や生産ラインの検証、最適化を目的とする産業用デジタルツイン/産業用メタバースの構築、自動運転車の学習および検証向けシミュレーション環境としての活用などが挙げられる。

自動車の開発サイクル全体でのデジタルコラボレーションの実現にも多様なプロセスと各種ツールを接続できるNVIDIA Omniverseが利用されている。これまで、個別のツールを使ってウオーターフォール形式で順番に進められてきたコンセプトデザイン、サーフェスモデリング、レンダリングといったデザインワークフローが、単一ビューを用いて同時並行で進められるようになる。「データを都度変換して次のプロセス(ツール)に渡したり、修正のたびに手戻りが発生したりという手間から解放されます」(柿澤氏)

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「NVIDIA Omniverse」の活用によりデザインワークフローを変革 提供:エヌビディア

NVIDIA Omniverseであれば、共同デザインワークフローを進めつつフルフレーム/リアルタイムレイトレーシング環境でのVRデザインレビューも行える。光の屈折や反射、影、フロントガラスへの映り込みといったリアルタイムレイトレーシングがもたらす臨場感、忠実度の高い再現性の下、360度任意の視点で実寸大のリアルな自動車の外装/内装を確認したり、ボディー色やホイールデザインを瞬時に切り替えたりできる。

NVIDIA OmniverseはBMW Group、Mercedes-Benz、Volvo Group、General Motors、トヨタ自動車など、自動車業界を中心に採用や検証が進んでいる。今後、製造業におけるエンジニアリングチェーンの強化や最適化への取り組みの流れはさらに加速するものとみられており、大手企業のみならず中堅・中小企業にとっても見逃せない。

自動車業界での「NVIDIA Omniverse」活用例

将来の産業用メタバース活用を見据えたワークステーション選定を!

NVIDIA Omniverseによる異なるツール間での同時編集作業を支えているのが、3D CGアニメーションで有名なPixar Animation Studios(以下、Pixar)が開発したデータフォーマット「USD(Universal Scene Description)」だ。USDは、独自の階層構造によって3D相互運用性の担保、非破壊での編集、コラボレーションワークフローを実現する。

3Dシーン技術の標準化を目指し、非営利団体JDF(Joint Development Foundation)の協力の下、Pixar、NVIDIA、Apple、Autodesk、Adobeが創設した「Alliance for OpenUSD」(AOUSD)を中心に「OpenUSD」という名称での仕様策定も進められている。そうそうたるメンバーが主導し、参画企業も増えつつあることから、USDによるデジタルコラボレーションを可能にするNVIDIA Omniverseが産業用デジタルツイン/産業用メタバースのデファクトスタンダードになる日も近いかもしれない。このとき、NVIDIA RTX 6000 Ada 世代を最大4基搭載して使えるHP Z8 Fury G5 Workstationはエンジニアリングチェーンの変革に不可欠な選択肢となるだろう。

左からエヌビディア 柿澤氏、日本HP 大橋氏、エヌビディア 田中氏

日本HP
https://www.hp.com/jp-ja/home.html
HP Z8 Fury G5 Workstation
https://jp.ext.hp.com/prod/workstations/z8furyg5/
NVIDIA
https://www.nvidia.com/ja-jp/
NVIDIA RTX 6000 Ada
https://www.nvidia.com/ja-jp/design-visualization/rtx-6000/
NVIDIA Omniverse
https://www.nvidia.com/ja-jp/omniverse/

※このコンテンツには日本HPの公式見解を示さないものが一部含まれます。また、日本HPのサポート範囲に含まれない内容や、日本HPが推奨する使い方ではないケースが含まれている可能性があります。また、コンテンツ中の固有名詞は、一般に各社の商標または登録商標ですが、必ずしも「™」や「®」といった商標表示が付記されていません。

HP Z8 Fury G5 Workstation

2023年新モデル!HPワークステーションデスクトップ シリーズ

  • HP Z8 Fury G5 Workstation

    高性能デスクトップワークステーションの全く新しいハイエンドモデル。
    1つのインテル® Xeon® W9プロセッサーで最大56コアを提供。さらに、ZデスクトップPCで初めて、GPUとして最大4基のNVIDIA RTX™ A6000を搭載可能。
    ※ 海外生産品

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