2022.10.31

超人気作品を作り続ける エンターテインメント企業を支えるHP Workstation

株式会社バンダイナムコフィルムワークス

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増加傾向にあるワークステーションの要件

「やはりパフォーマンスは高いほど助かりますね。シミュレーションなど演算負荷の高いものも多いですし、原版素材があるものは合成を重ねたものを処理することもあります。そういった場合、ワークステーション全体はもちろん、特にグラフィックスの性能が高くないとスムーズな制作ができません」とワークステーションに求められる要件を語る佐藤氏。もし、パフォーマンスが不足していると、そのような作業をする場合プレビュー画面を表示させるのにも時間が掛かってしまうケースもあるのだという。

「それに求められる画面解像度もかなり変わってきていますからね。SDからHD、今は4K、そして次は8Kと、扱うデータ量も膨大になるので、コンピューターの調達を行っている部門にはなるべく良いスペックをといつも相談しています」と佐藤氏は語る。現在のメインマシンはHP Z4 G4 Workstationで、プロセッサーにインテル® Xeon® W-2225プロセッサー、グラフィックスにはNVIDIA RTX 4000を搭載したマシンが使われている。また、一部でHP Z2 Tower G5 Workstationも利用しているため、大幅にスペックが刷新された最新モデルのHP Z2 Tower G9には興味があったという。

「今回のモデルからインテル® Core™ iプロセッサーが採用されるということで興味を持っていました。実際に触ってみたところ、高速ですしとても安定していますね」と感想を語る佐藤氏。現在使用している一世代前のZ2 Tower G5の後継機としてパフォーマンスと安定度が大きく向上しているという。「パフォーマンスがアップしていることはもちろんですが、やっぱり安定度が向上していることのほうが助かりますね。プレビューを掛けているときはデータを保存しないで回していることもあるので、そのタイミングでフリーズなどが起こるととても困るのです。その点、今回のモデルはかなり安心して使えました」(佐藤氏)。

約3倍の性能アップを体感

パフォーマンス面では特にレンダリングの速度が大きく向上しているという。「体感ですが、1/3 程度の短縮にはなっていると思います」という佐藤氏。もちろん、その際に扱っているデータ量などによっても違いはあるが、日常の作業でレンダリングを掛けていた場合、コーヒーを淹れに行く時間があったものが、今では席についている間に終わってしまうという。これについては「休憩時間が取りづらくなりますね」と佐藤氏は笑顔で語る。

また、メインメモリの規格がDDR4 からDDR5 へと向上している点についても佐藤氏は言及する。「プレビューをする際に影響するのはメインメモリの速さと量です。HP Z2 Tower G9 はより高速なメモリになっているので、その点でも安定度に影響していると思います」(佐藤氏)。

そしてCG、3D 映像制作には欠かせないグラフィックスも大幅に進化し、NVIDIA RTX A5000 が搭載可能になっている。「これはもう3D ソフトウェアに影響しますね。特に3ds Max のほうは制作段階ではポリゴン数をそれほど増やしていないので影響は少ないのですが、制作が佳境に入ってくると負荷の高い作業が増加します。私たちのところではひとつのシーンにすべてを読み込ませて制作し、最終的な撮影処理でも3D 担当者がこだわりを持ってそのままオペレーションすることもあります。ですから、たくさんのアセットをシーン内に読み込むことができないと作業が進まないので高性能なグラフィックスカードは必須なのです。その点A5000 であればかなり安定して作業が進められますね」と佐藤氏は説明する。

左は同部署のデスク 中尾 慎一郎氏

トラブルが少なく信頼できるワークステーション

「ずいぶん長い間、HP のワークステーションを使ってきましたが、これまでハードウェアが起因するトラブルはほとんどなかったと思います。先ほども触れましたが、仕事の道具なので安心して使えるということが一番だと思います」と信頼性について語る佐藤氏。

ホワイトベースに拠点を移してからは、制作環境が大きく改善したという佐藤氏。以前は、小規模オフィスで制作していた時期もあったのだという。「当時の制作環境だとファイルサーバの容量がひっ迫してくることも多かったですね。作品創りが佳境に入った頃に残り容量が少なくなり、全員で慌てて不要なデータを削除するといったこともありました」と当時を振り返る佐藤氏。もちろん、こちらへ来てからはそのようなことは一度も起きず、作品創りに集中できるようになっているのだという。

「CG をやり始めて20 年、当時から見ると今は夢のような環境です。ワークステーションもまだまだ進化しているので、これからの制作環境はますます良くなっていくのだと感じています。HP Z2 Tower G9 でも体感したように、パフォーマンスが上がればそれだけ多くのことにトライしてより良い表現を創り出すことが可能になるのだと思います。会社もホワイトベースに統合されて制作環境も改善されたので、これからもより面白い作品を世の中に送っていきたいと思います」と最後に佐藤氏は語ってくれた。HPは今後もバンダイナムコフィルムワークスをサポートしていく。

HP Z2 Tower G9 Workstation

エントリーワークステーションのパワーの新基準

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NVIDIA® RTX™ A5000のハイエンドグラフィックスを搭載可能。
大規模な複数の3Dワークフローの同時実行でき、4K+映像の編集、大規模なデータセットの解析、機械学習、ディープ ラーニング、中規模のレンダリングおよびシミュレーション、ゲーム開発、ソフトウェア開発におすすめします。
※別途グラフィックスカード単体の後付けオプションでの対応

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  • 記事事項は2022 年10 月現在のものです。
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