建築・土木・不動産の最先端技術を集めた「JAPAN BUILD TOKYO 2025」の建設DX展にHPがワークステーション&建築DXソリューションを展示

2025年12月10~12日、東京ビッグサイトで「JAPAN BUILD TOKYO 2025」が開催された。建築や土木、不動産向けの最先端技術を紹介するイベントとなっており、HPはワークステーションの紹介と合わせて、パートナー企業による建築DXや生成AIの最新ソリューションを展示した。建築業界にも生成AI活用等のDX化の波が押し寄せる中、どのような発表がされたのか振り返ってみよう。

JAPAN BUILD TOKYO 2025
JAPAN BUILD TOKYO 2025
イベント風景
イベント風景

イベント中、大勢の来場者が押し寄せたHPブース。展示の中心はもちろんワークステーションの各ラインアップになる。「今回は建設業界のみなさまがBIMやCADを扱うのに最適なモデルをご紹介しています。現場や顧客先へPCを持ち込み、関係者との打ち合わせに使いたいというニーズも増えています。さらに近年では3Dデータを見せたいという意見も多くいただいていることからも分かるように、ニーズを満たすことができるパワフルなモデルが人気です」と語るHPの川口氏。

HP ZBook 8 G1i Mobile Workstation
HP ZBook 8 G1i Mobile Workstation

主力となるのは14インチと16インチが選べるインテル® Core™ Ultra プロセッサを搭載する「HP ZBook 8 G1i Mobile Workstation」、インテル® Core™ Ultra 9 プロセッサとNVIDIA RTX PRO ™ 2000 Blackwellが搭載可能なハイエンドモデル「HP ZBook X G1i Mobile Workstation」などを中心に展示。HPモバイルワークステーションの最新モデルというだけあって、多くの来場者が関心を持ち、製品の質問にきていた。

ブースを案内してくれたHPの川口氏
ブースを案内してくれたHPの川口氏
ブースを案内してくれたHPの川口氏

デスクトップPCからはCADやBIMのオペレーション用途で使いやすい と人気の「HP Z2 Workstationシリーズ」を展示。「拡張性が高く高性能なグラフィックスを搭載するならタワー型、オフィスレイアウトが限定される中でもワークステーションを最大効率で使いたい場合はSFF(Small Form Factor)やMiniPCタイプといった具合に、オフィスのレイアウトや使用シーンに合わせた製品選びが可能です」と川口氏は解説する。もちろん、解析やレンダリングなどに向けたハイエンドモデルもあるので、必要な部署にはそちらも提案することができる。このポートフォリオの幅広さもHPワークステーションの魅力といえる。

イベント中はHPパートナー企業による展示およびミニセッションも開催された。今回、DXソリューションはもちろん生成AIにも注目が集まっており、HPワークステーションによってどのような業務効率化や生産性向上が可能になるのか、来場者も気になっていたらしく、各展示エリアとミニセッションには多くの人々が集まっていた。各ブースの模様もお伝えしておこう。

● 建設DXを実現するオートデスクの統合プラットフォーム
 -点群・BIM・VRをクラウド連携-

オートデスク株式会社 日本地域営業統括 技術営業本部 建築・土木ソリューションエンジニア 田中 宏尭 氏
オートデスク株式会社 日本地域営業統括 技術営業本部 建築・土木ソリューションエンジニア 田中 宏尭 氏
オートデスク株式会社 日本地域営業統括 技術営業本部 建築・土木ソリューションエンジニア 田中 宏尭 氏
https://www.autodesk.com/jp

BIMや点群活用には欠かせないソフトウェアを提供しているAutodesk。「Revit」の解説では更なる施工BIMの普及を目指しており、今すぐ現場で役に立つ内容をコンパクトにまとめた「施工BIMスタートアップガイド」を自社サイト(BIM Design)で無償配布していることや、施工業務に特化したサードパーティー製Revitアドイン「MF Tools」などについて説明がなされた。同様に普及が進む点群データ活用という視点で、ReCap Proを使って取り込んだ空間データをBIMモデルへ変換できる機能などを紹介した。

「Revitや点群データを動かすにはパワフルなモバイルワークステーションがおすすめです。さらにレンダリングなども含めてプロフェッショナルに使われる場合はタワー型のデスクトップモデル『HP Z2 Tower G1i Workstation』に強力なグラフィックスを組み合わせることをおすすめします」と語る田中氏。

イベント風景
イベント風景

同氏は続けて「開発中のRevitには『Autodesk Assistant』という名称でAIが搭載される予定です。現時点のベータ版では、チャットによる指示で一部の操作を実行可能です。」と最新機能にAIが使われることを紹介した。業務の高度化・複雑化が進む中、AIの実装による業務効率化と生産性向上を期待したい。

● 新時代到来!拡大する点群データの活用シーン

株式会社プレミアムアーツ 代表取締役 山路 和紀 氏
株式会社プレミアムアーツ 代表取締役 山路 和紀 氏
株式会社プレミアムアーツ 代表取締役 山路 和紀 氏
https://www.premiumartsinc.com/live-xr-point-cloud/

産業用メタバースの開発を続けてきたプレミアムアーツは工場やプラントを点群データで可視化する「LiveXR Point Cloud」を展示した。このソリューションでは、施設内を3Dスキャンしたデータを使い、短期間・低コストでデジタルツイン環境を構築することができる。

処理をするワークフローはすべてローカル上のセキュアな環境で完結できるので、大容量の点群データをクラウドにアップロードする必要がない。そのため、データ移行にかかる膨大な時間と手間を削減できるのもメリットだ。

ローカル環境の中に構築したVR空間へは遠隔地からインターネット経由で入ることも可能で、セキュアな環境のローカルネットワーク内での情報共有と、プロモーション用のオープンな情報共有を両立することもできる。

イベント風景
イベント風景

「古い建物などで設計図がないような場合でも、点群データをとることで新しいパイプを配置するといったニーズが発生しても、VR空間内で試行することができます。事前に検証しながら設計ができるので、施工の効率化が大幅に進みます」と語る山路氏。さらに、VR空間内に製品情報や点検記録などをタグ付けすることも、実際の現場のように施設内の各所の寸法を計測することも可能だ。

「LiveXR Point Cloudのポテンシャルをフルに発揮するにはHPワークステーションが最適です。ハイエンドモデルになるほど快適になりますので、構築したいデジタルツインのサイズなどに合わせてお選びください」と山路氏は語る。デジタルツインを採用したいが、膨大なコストと環境構築の手間で二の足を踏んでいた企業には朗報となるソリューションだ。

● 建築業界の「BIMとAI」の未来/「BIM図面審査」に向けた開発

グラフィソフトジャパン株式会社 カスタマーサクセス コンサルティングプログラムマネージャー 佐藤 貴彦 氏
グラフィソフトジャパン株式会社 カスタマーサクセス コンサルティングプログラムマネージャー 佐藤 貴彦 氏
グラフィソフトジャパン株式会社 カスタマーサクセス コンサルティングプログラムマネージャー 佐藤 貴彦 氏
https://www.graphisoft.com/jp/

日本の国内需要に合わせたソフトウェアを提供するグラフィソフトジャパン。建築業界向けにはBIMソフトウェアの「Archicad」をリリースしている。プロジェクトを共にする他組織との連携に向けた「BIMcloud」、BIMモデルを図面と共に確認できる「BIMx」などのツールも提供。さらにAI機能を搭載した「AI Assistant」の開発も進んでおり、最新版の「Archicad 29」から利用可能となっている。

「AI Assistantでは、これまでグラフィソフトジャパンが蓄積してきた製品知識や知見、あるいはインターネット上の情報を検索してきたり、CADのなかに入力されているモデルを検索・選択したりすることもできます。探すだけではなく、『こういう風に使ったらいい』というナビゲートまでしてくれるものになっています」と佐藤氏。そのほか、画像生成などのインタラクティブな機能も提供されるのだという。

イベント風景
イベント風景

さらに、自然言語でパースを生成する『AI Visualizer』というツールもバージョンが上がるたびに進化している。「グラフィソフトジャパンのロードマップより、現在のAIと対話をして導き出していくというやり方から、AIの予測による提案を受けながら使っていく流れに変わっていくと考えています。ユーザーはよりクリエイティブなところにフォーカスしながら使っていけるようになると思います」と語る佐藤氏。このほか、BIMの確認申請などをサポートする機能の提供も予定されており、今後もグラフィソフトジャパンの活動からは目が離せない状況だ。

● 次世代VDC(Virtual Design and Construction)プラットフォーム『FUZOR』のご紹介

株式会社 創心アーキプラン BIMソリューション事業部/ソフトウェアBIMマネージャー 馬場 信哉 氏
株式会社 創心アーキプラン BIMソリューション事業部/ソフトウェアBIMマネージャー 馬場 信哉 氏
株式会社 創心アーキプラン BIMソリューション事業部/ソフトウェアBIMマネージャー 馬場 信哉 氏
http://sosin-ap.co.jp/

AECの専門家がシームレスなワークフローを獲得するための統合設計環境を提供する「FUZOR」を提供する創心アーキプラン。「FUZORは単独で何かをするものではなく、他社のソフトウェアで作られたBIM/CIMデータに付加価値を付与して、VRやMRに展開することを高速かつリアルタイム環境で実現するツールです」と説明する馬場氏。

BIMツールで作ったデータからメタバースを構築、運用することはもちろん、それを動画として保存し、自己実行形式のファイルとして顧客や施工主などに届けることも可能だ。その際、注記や断面作成、色付けといったこともできるため、プレゼン支援や円滑なコミュニケーションにも最適な仕様となっている。

多様なコンテンツを盛り込んだインタラクティブなデータが作成できるので、個別の3Dオブジェクトに直接マーカーを付与することも可能。4D連携においては、工程の詳細の説明や注意点を4Dアニメーションの3Dオブジェクトの出現にあわせて、3Dロケーションマーカーでおこなえるので、設備の説明やメンテナンス情報などを3Dモデル上に分かりやすく提示するといった用途にも使うことができる。

イベント風景
イベント風景

「FUZORを快適に使うにはある程度のパワーが必要なので、HPのワークステーションが最適であると考えています。また、ライセンスパッケージもご用意しているので、企業様ごとの状況に応じた台数から導入できます」と語る馬場氏。BIM/CIMはすでに導入しているが、VRあるいは4Dの採用はいまだにしていないといった企業にとってはまさに待望のソリューションとなるはずだ。

● リアル素材をデジタル空間へ 「HP Z Captis」が起こす内装シミュレーション革命

株式会社Too デジタルメディアアカウント部 杉浦 優輝 氏
株式会社Too デジタルメディアアカウント部 杉浦 優輝 氏
株式会社Too デジタルメディアアカウント部 杉浦 優輝 氏
https://www.too.com/

創業100年を超える老舗であり、現在は周辺機器からソフトウェアに至るまで、様々なクリエイティブなニーズに応えているToo。ここではHPのデジタルスキャナ「HP Z Captis」を紹介してくれた。

建築業界向けとしては内装用の素材をスキャン、データ化することで、モデルデータにリアルな質感を与えることができるようになる。実際にはHP Z Captisにセットした素材をスキャン、HPワークステーションにインストールされた「Adobe Substance 3D Sampler」がこれを受け取りデータ化する。その際の素材はシボ素材や皮素材でも精密なスキャンが可能。「Unreal Engineや3Dソフト、CADデータ上でレンダリングできるソフトにこのスキャンデータを持っていって利用することもできます。これらのCGソフトとシームレスに連携するといったビジュアライズな作業に最適です」と杉浦氏は語る。

イベント風景
イベント風景

当日はセミナーのほか、Unreal Engineをベースとしたリアルタイムビジュアライズツール「Twinmotion」を用いたデモもおこなわれた。「デモでは、レイアウトや内装をデジタルデータで事前検討し、内容検討のスピードアップとコストダウンが可能になることを示しています。仕上がりのイメージもしやすく、内装・時刻・家具などをシームレスに切り替えて表示させることもできます」と杉浦氏。デモ環境ではTooとHPの提携により、GPUにNVIDIA GeForce 5070を搭載したオリジナルモデルの「HP Z2 Tower G1i Workstation」を使用しており、スペック的にもHP Z Captisの運用をするのに非常にバランスの取れた仕様となっていた。よりリアルな3Dデータ作成を目指す企業におすすめのソリューションだ。

魅力的なソリューションとHPワークステーションの最新モデルが揃ったJAPAN BUILD TOKYO 2025は大盛況のうちに幕を下ろした。デジタルテクノロジーが集結した建設DX展のエリアでは生成AI関連の情報が多くみられ、建築業界全体が広く注目していることが伺える内容だったように思う。その中でもHPは長年AIテクノロジーと共に歩んできたこともあり、より豊富なノウハウを提案している。生成AIに関しては自分で使ってみないことにはイメージが伝わらない部分もあるので、ぜひこうしたイベントには積極的に参加していただきたい。HPが出展するイベントは下記より確認できるので早めの申し込みをお願いしたい。

イベント風景
イベント風景

HPのイベント・セミナー情報はこちら
https://jp.ext.hp.com/techdevice/event/

HPは、ビジネスに Windows 11 Pro をお勧めします。

Windows 11 は、AIを活用するための理想的なプラットフォームを提供し、作業の迅速化や創造性の向上をサポートします。ユーザーは、 Windows 11 のCopilotや様々な機能を活用することで、アプリケーションやドキュメントを横断してワークフローを効率化し、生産性を高めることができます。

組織において Windows 11 を導入することで、セキュリティが強化され、生産性とコラボレーションが向上し、より直感的でパーソナライズされた体験が可能になります。セキュリティインシデントの削減、ワークフローとコラボレーションの加速、セキュリティチームとITチームの生産性向上などが期待できる Windows 11 へのアップグレードは、長期的に経済的な選択です。旧 Windows OSをご利用の場合は、AIの力を活用しビジネスをさらに前進させるために、Windows 11 の導入をご検討ください。

※このコンテンツには日本HPの公式見解を示さないものが一部含まれます。また、日本HPのサポート範囲に含まれない内容や、日本HPが推奨する使い方ではないケースが含まれている可能性があります。また、コンテンツ中の固有名詞は、一般に各社の商標または登録商標ですが、必ずしも「™」や「®」といった商標表示が付記されていません。

ハイブリッドワークに最適化された、Windows 11 Pro+HP ビジネスPC

ハイブリッドなワークプレイス向けに設計された Windows 11 Pro は、さらに効率的、シームレス、安全に働くために必要なビジネス機能と管理機能があります。HPのビジネスPCに搭載しているHP独自機能は Windows 11 で強化された機能を補完し、利便性と生産性を高めます。

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