最新GPUを搭載したHPワークステーションの活用で顔認証システムの新たな可能性を見出す

サイバーリンク株式会社

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一般的にはシステムへの負荷が高いとされる顔認証システム。セキュリティ、入退室管理、安全管理など、多様な使われ方があり、システム全体の規模も大小さまざまだ。これまではサーバーやワークステーションでもハイエンドモデルが定石として使われてきたが、あえて一石を投じたのはサイバーリンク株式会社だった。同社の顔認証ソリューション「FaceMe®」が持つ様々なメリットを活かし、ワークステーションによる新たな可能性を見出した事例をご紹介しよう。

取材:中山 一弘

集合写真
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目的

  • 運用負荷に応じて柔軟な顔認証システムを構築

アプローチ

  • HPのデスクトップとモバイルワークステーションを選択肢に含めたシステムを提案

システムの効果

  • モビリティが可能な顔認証システムの実装に成功
  • 様々なニーズに対してより幅広い選択肢の提案が可能に
  • デモンストレーション等の仮想体験環境を容易に構築

ビジネスの効果

  • システム規模に応じ、コストメリットを最適化
  • より細やかな顧客ニーズに対応
  • HPとの協業により、さらに多くのPoCを受け入れが可能

サイバーリンク株式会社(以下、サイバーリンク)は、マルチメディアの世界でロングセラーとなっている「Power DVD」、「Power Director」をはじめとしたソフトウェア製品を数多く輩出してきた企業だ。200以上の特許、4億件以上のソフト&アプリ出荷実績、1000以上の国際的な賞を受賞するなど、現在も世界にとってなくてはならないソフトウェアベンダーとしての地位を確立している。

そんな同社において近年特に注目されている製品、「FaceMe®」はAIテクノロジーを使い、高精度で信頼性の高いリアルタイムの顔認証機能を提供するアプリケーションになる。「顔認証という重要な個人情報を扱うものであるだけに、データの取り扱いには十分なケアが必要になってきます。データを外に出したくないと考える方がほとんどですし、ネットワークを介することも避けたいというニーズも大きいのが実情です。その点、『FaceMe®』は組み込みやオンプレミスの環境で動かすことができるので、他の顔認証ソリューションと比較しても大きなアドバンテージがある製品だと思います」と語るのは萩原氏だ。

サイバーリンク株式会社 セールス デパートメント バイスプレジデント 萩原 英知 氏
サイバーリンク株式会社 セールス デパートメント バイスプレジデント 萩原 英知 氏
サイバーリンク株式会社 セールス デパートメント バイスプレジデント 萩原 英知 氏

顔認証を使った人物の識別には様々な用途があるが、カメラ数や対象エリアのサイズによって、システム全体の構成をスケールすることができる点も「FaceMe®」の強みといえる。

「商業施設や公営施設、さらにオフィスビルなどでのセキュリティや入退室管理等、様々な場面でご活用いただいていますし、工場での安全管理などにもご活用いただく事例も増えています」と萩原氏。ニーズに合わせて適切なサイズで運用でき、コストメリットも大きく、セキュアであるといった理由から業種や企業規模を問わず、顔認証ソリューションに「FaceMe®」を選択する企業が増加し続けている。そんな「FaceMe®」を利用するためのシステムの中核となるコンピューターに広く採用されているのがHPワークステーションとなる。

「FaceMe®」顔認証入退室管理イメージ
「FaceMe®」顔認証入退室管理イメージ
「FaceMe®」顔認証入退室管理イメージ

「システムの規模によっても異なりますが、24時間稼働を前提としているので、安定した高性能なCPUやGPUが必要になってきます。特にGPUに関しては、NVIDIA® RTX™ シリーズのプロフェッショナル向けGPUが必須となります」と説明する萩原氏。

例えばインテル® Core™ Ultra シリーズとNVIDIA® RTX™ 2000 Ada を使用したシステムでは、トラフィックや利用するAI機能にもよるが、10~20台のIPカメラによる顔認証用途でのリアルタイム処理が可能となる。より大規模な100~200台規模のシステム要件となる場合は、インテル® Xeon® WシリーズとNVIDIA® RTX™ 5000 Ada 、もしくはNVIDIA® RTX PRO™ 6000 Blackwellなど、高性能なCPU・GPUを搭載したワークステーションを規模に合わせ複数台スケーリングして使用するのだという。

「どうしてこのように強力なCPUやGPUが必要になってくるのかということに関してですが、例えばブロックリストや監視に使われる用途においては、ストリーム画像をリアルタイム処理していく必要があります。しかも、その処理を複数のカメラからの画像データに対してリアルタイム処理し続けるということで、かなり負荷の高い処理だということになるのです」と補足する馬場氏。

サイバーリンク株式会社 ビジネス マネジメント グループ ディレクター 馬場 規隆 氏
サイバーリンク株式会社 ビジネス マネジメント グループ ディレクター 馬場 規隆 氏
サイバーリンク株式会社 ビジネス マネジメント グループ ディレクター 馬場 規隆 氏

同氏は続けて「システムの規模によって、高性能なGPUが複数枚必要になることもよくあるので、1台に複数枚のGPUが搭載でき安定稼働できるワークステーションであれば、全体としての台数を減らして予算を軽減することも可能になります。こういった理由もあって、お客様には信頼性と拡張性の高いワークステーションでの運用をお勧めしています。そこで可用性定評があり、実際の運用でも安全性が確認されているHPワークステーションが選ばれているのです」とHPワークステーションが選ばれる理由について説明する。

サイバーリンクでは増加する「FaceMe®」へのニーズを背景に、HPモバイルワークステーションの必要性も増えてきているのだという。

「デモや実証実験での検証などで、仮設の環境で短時間の設置が必要になってくる場合、システムをほぼ構成完了した状態で持ち込みが可能となるのがまず大きなメリットです。

現場ではカメラの画角微調整など、現地でしかできない作業に注力できるため、高性能かつ安定したGPUシステムを持ち運んで運用可能なモバイルワークステーションは非常に使い勝手がよいのです」と馬場氏はモバイルワークステーションの活用シーンについて語る。

デスクトップ型のワークステーションを持ち込んで最初からセットアップするとなると、準備だけで半日くらいはかかる。しかし、顧客によってはすぐに見たいというニーズも少なくないのだという。「その点、モバイルワークステーションなら、自社で十分な準備した状態で手軽に持ち込めるので、急なデモンストレーションの要求にこたえられます」と馬場氏は語る。

そのほか、小売業などの小規模なシステムで、サーバーラックやUPSなど設置場所の確保が難しいケースにおいても、場所を選ばず1台での設置が可能なモバイルワークステーションを利用する事で、システム提案の幅を広げることができるのだという。「お客様の環境に合わせてミニマムなシステムをご提供する場合にも、モバイルワークステーションという選択肢は魅力がある選択肢になるのです」と馬場氏は語る。

例えばHPのモバイルワークステーションの人気モデル「HP ZBook Fury G1i」については、どのような運用が可能なのだろう。

「複数台のワークステーションが必要となる規模の商業施設で20台のカメラを利用した運用を想定したケースで、HP ZBook Fury G1iを使って1か月程度のPoCを行ってみました。 結果として、問題なく検証でき、スペックや可用性にも問題がないことを確認しています」と馬場氏は報告する。

「FaceMe®」の運用管理について説明する馬場氏
「FaceMe®」の運用管理について説明する馬場氏
「FaceMe®」の運用管理について説明する馬場氏

通常、「FaceMe®」を稼働させる場合には、何種類かのソフトウェアモジュールを複数のワークステーションに分散して設置する。検証に利用したHP ZBook Fury G1iはインテル® Core™ Ultra 9 285HX +NVIDIA® RTX PRO™ 5000 Blackwellで構成されており、この1台で顔認証、人物追跡、属性集計、イベント録画を行う事が可能だったのだという。

「RTX PRO™ 5000 BlackwellによるGPU性能も特筆すべき性能ではありますが、特に128GBのメインメモリと4TBのストレージを活用することによって、1日1万件以上のトラフィックでのSQLデータベースのリアルタイム検索や、1日あたり数万件のイベント映像の録画がたった1台のモバイルワークステーションで実現可能である点は非常に評価できるところだと思います」と馬場氏は検証結果を改めて振り返る。

「20台のカメラを使ったシステムを、HPモバイルワークステーション1台でハンドリングできるような顔認証のエンジンというのは、他社製品ではなかなかないと思います。通常ならサーバーの数を増やさせなければならないところですが、HPモバイルワークステーションと『FaceMe®』の組み合わせによって新たな可能性が引き出せたといってよいと思います」と萩原氏も満足げだ。

「いくらオンライン会議などでご説明しても、やはり直接現場に行ってデモをお見せすることでお客様の関心度も変わってきます。我々のシステムはけっこう大規模なのですが、それをモバイルワークステーションで持って行けるようになったことのメリットは大きいと感じています」と、モバイルワークステーションへの可能性について改めて感想を語る馬場氏。

品質と柔軟なシステムの運用性でますます注目度が高まる「FaceMe®」について、「サイバーリンクとしては、ユーザーにとってストレスのない、自然な形での顔認証を実現していきたいと思っています。HPさんとは一緒にセミナーを開催させていただいたり、PoCの機材をお貸出しいただいたりといったように、これまでも関係を深めてきました」と語る萩原氏。

「HPとしても検証機をご用意しており、ある程度の期間を設けてPoCをされるパートナー様やお客様に十分な検証環境でお試しいただけるよう体制を整えております。検証ご希望機種や、期間に合わせて在庫を確認の上、柔軟 に対応できるように調整しております。」と語るのはHPの柴山氏だ。

「今回のようにモバイルワークステーションで顔認証システムを運用するといった私たちが想定していなかった部分で可能性を引き出していただき大変感謝しております。サイバーリンク様のお客様においても様々なニーズがあることが理解できたので、お困りごとやご相談ごとがあれば、私たちも一緒になってサポートさせていただきます」と感想を述べるHP 新井氏。

左から株式会社 日本HPエンタープライズ営業統括ソリューション営業本部ワークステーション営業部 ワークステーションスペシャリスト 柴山 龍則 氏 エンタープライズ営業統括 ソリューション営業本部 ワークステーション事業開発部 市場開発担当部長 新井 信勝 氏
左から株式会社 日本HPエンタープライズ営業統括ソリューション営業本部ワークステーション営業部 ワークステーションスペシャリスト 柴山 龍則 氏 エンタープライズ営業統括 ソリューション営業本部 ワークステーション事業開発部 市場開発担当部長 新井 信勝 氏
左から
株式会社 日本HP エンタープライズ営業統括 ソリューション営業本部 ワークステーション営業部 ワークステーションスペシャリスト 柴山 龍則 氏
エンタープライズ営業統括 ソリューション営業本部 ワークステーション事業開発部 市場開発担当部長 新井 信勝 氏

「顔認証システムを構築する際にお客様からHPワークステーションを指名されることも多いので、今後もノウハウやテクノロジーの共有を続けてより良い関係を築いていきたいと考えています」と、萩原氏は最後に語ってくれた。HPは今後もサイバーリンクとのパートナーシップを堅持し、同社のソリューションを使うあらゆる企業のサポートを続けていく。

会話風景
会話風景

負荷の高いシステムの場合、通常ならサーバーの数を増やさせなければならないところですが、HPモバイルワークステーションと『FaceMe®』の組み合わせによって新たな可能性が引き出せたといってよいと思います。

「FaceMe®」セキュリティ運用イメージ
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