建築業界のデジタルテクノロジーを牽引するイベント「Archi Future 2025」にHPが出展

2025年10月23日、有明にあるTFTホールにて建築業界向けの最新テクノロジーが集結するイベント「Archi Future 2025」が開催された。過去最大の47社が出展し、会場も拡大して来場者を迎え入れた。HPは建築業界でニーズが多いワークステーションを中心にブースを展開。HPのテクノロジーがいかに建築業界を支えるのか情報提供をおこなった。それではさっそくその内容をお伝えしていこう。

Archi Future 2025
Archi Future 2025

取材:中山 一弘

HPのワークステーションはラインアップの幅広さが魅力だ。デスクトップ、モバイル共に複数モデルが展開され、それぞれに特色を持たせた仕様により、ニーズに応じて適切な製品選びが可能となっている。特に今回はこのところ市場を伸ばし続けているAMDプロセッサを搭載したモデルを展示し、来場者の興味を引いていた。ここからはHPの若宮氏にブースを案内してもらおう。

大勢の来場者が足を止めるHPブース
大勢の来場者が足を止めるHPブース
大勢の来場者が足を止めるHPブース
ブースを案内してくれたHPの若宮氏
ブースを案内してくれたHPの若宮氏
ブースを案内してくれたHPの若宮氏

―HP Z6 G5 A Workstation

HP Z6 G5 A Workstationは、HPワークステーションの中でもHP Z8シリーズと並ぶハイエンドモデルであり、製品名に入る「A」の文字はAMDプロセッサ搭載モデルであることを表している。HP Z8シリーズがデュアルプロセッサまで対応できる一方、こちらはシングルプロセッサの最高峰と言い換えることもできる。とはいえ、近年のAMDプロセッサの確実な進化を受け、HP Z8シリーズはもちろん、サーバクラスのコンピュータと比較しても遜色のないパフォーマンスを発揮するモデルだ。

イベント風景
イベント風景

「このモデルの特長はAMD Ryzen™ Threadripper™ PRO 9000WXシリーズを搭載することで、モンスター級のパフォーマンスが得られるモデルです。最大で物理コア数が96コア、192スレッドによる圧倒的なコンピューターパワーを発揮します。建設業のお客様にとっては物理コアを使うレンダリングや大規模なビルの3Dモデル化など、負荷が非常に高い処理において業務効率化と生産性向上を実現します」と若宮氏。

グラフィックスにおいても、最新のNVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Max-Q Workstation Editionを最大3基搭載することもできる。100V電源での運用が可能なうえ、静音性の高さからオフィスに設置することも可能だ。身近に置きながら、サーバクラス以上のリソースを提供してくれるのがHP Z6 G5 A Workstationといえる。

―HP ZBook Ultra G1a 14 inch Mobile Workstation / HP ZBook 8 G1a 14 inch Mobile Workstation

モバイルワークステーションからは、AMDプロセッサ搭載モデルの2モデルが展示されていた。“Ultra”がハイエンドモデルで、“8”がミドルクラスのモデルになる。両モデルとも14インチディスプレイを採用している点では同じだが、HP ZBook Ultra G1aがAMD Ryzen™ AI Max+ PROプロセッサを搭載しているのに対し、HP ZBook 8 G1aはAMD Ryzen™ PROプロセッサを採用しているという違いがある。どちらもプロセッサパワーに遜色はない代わりに、HP ZBook Ultra G1aでは、HPだけに供給されるモバイルプロセッサ最強モデルのAMD Ryzen™ AI Max+ PRO395プロセッサが選択できるのが魅力だ。

また、AMD Ryzen™ AI Max+ PROプロセッサはシェアードメモリを採用しており、最大128GBのメモリをプロセッサとグラフィックスにそれぞれ割り当てることができる。これにより作業に合わせてメモリを無駄なく活用できる点も大きなメリットといえる。

イベント風景
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「どちらもNPUを持っていて、今後次々と発表されるローカル生成AIを動かしたり、アプリに実装されるAI機能を使ったりするのに適した仕様です。つまり、「AI PC」「Copilot + PC」といった呼ばれ方をするモデルになります。特にAIの演算処理に最適化されているので、バッテリー消費がかなり抑えられます。また、オンチップグラフィックスの性能がとても高いので、3D描画なども得意です。お客様にご説明いただく際に、モバイルワークステーション上で様々なCGや3Dアニメーションが実行できます。HP ZBook 8 G1aでも十分なパフォーマンスがあるので、ぜひ1台お持ちになっていただければと思います」と若宮氏は語る。

―HP Z2 Mini G1a Workstation

手のひらに乗せられるコンパクトな筐体にハイスペックを詰め込んだワークステーションがHP Z2 Mini G1a Workstationだ。AMD Ryzen™ AI Max+ PROプロセッサを採用することで、Mini PCサイズでありながらハイパフォーマンスを実現したモデルで、デスクサイドはもちろん、ディスプレイの裏側などにも設置が可能。4UラックにHP Z2 Mini G1aを5台収納できる専用ラックもあるので、将来的なスケールを考えて、プロジェクトの成長に合わせた導入もできる。

また、豊富なポート類を持つのもこのモデルの特長だ。Mini DP、USB-A、USB-Cはもちろん、LANポートも搭載しており、まさにデスクトップタイプのワークステーションと同等の拡張性を持っているのは大きな強みといえる。

イベント風景
イベント風景

「このサイズのワークステーションがあることに驚かれるお客様も多いです。Miniサイズでありながら、可用性の高さと確かなパフォーマンスを提供できるので、超小型筐体と合わせて使い方は無限に広がります。3DCADまでなら、このモデルで十分こなせますし、日常の作業のメインマシンとしてもご活用いただけます」と若宮氏は語る。

このモデルのメリットとして、従来のMini PCにありがちだった巨大なACアダプタを持たない点が挙げられる。消費電力が少ないという特長を活かし、このサイズに電源ユニットを組み込むことができたのはHPの技術力あってのことだ。極端な話、PC本体を持ち歩くこともできるので、拠点間の往復をしてもこのサイズならさほど負担にはならないだろう。

まさにアイデア次第で多様な使い方が可能なスペシャルマシンといえる。

―HP Z Captis

圧倒的な存在感で来場者の目を奪っていたのが、デジタル・マテリアル・スキャナーの「HP Z Captis」だ。最大32 TOPSのAIパフォーマンスを備えた NVIDIA® Jetson AGX Xavier モジュールで動作する偏光光分析型コンピュータービジョンシステムを使用して、最大8Kの解像度で素材を取り込むことが可能。取り込んだデータは「Adobe Substance 3D Sampler」へと送られ、その場で編集や加工ができるという革新的な製品だ。

イベント風景
イベント風景

「建築業で活躍する内装デザイナーに最適な環境を提供するのがHP Z Captisです。取り込むことが難しかった加工前のファブリック素材などを簡単にデジタル化できるので、すぐに内装データにデザインを反映できます。これまでは内装データをメーカーから預かり、そこからデザインするといった手間がありましたが、HP Z Captisがあればその負担は大きく低減されます。デモンストレーションではHP ZBook Ultra G1aに接続して運用していますが、ご覧のとおり、ストレスなく作業することができます。この手軽さも魅力ですね」と若宮氏は語る。

多くの建築業関係者が来場したArchi Future 2025は大盛況のうちに終了した。HPブースには多くの来場者が訪れ、HPワークステーションやソリューションの最新情報をスタッフから入手していた。当日は様々なデモもおこなわれており、来場者はHPワークステーションのポテンシャルを十分に感じることができたようだった。HPワークステーションは量販店などで見ることができないので、こうしたイベントは実際に製品に触れるチャンスでもある。各種デモはもちろん、ワークステーション内部の考え抜かれたレイアウトや、稼働中のファンの静かさなど、目と耳で得られる情報は非常に貴重だ。HPは積極的にイベントへ参加しているので、気になる方はぜひ来場していただきたい。

イベント風景
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HPワークステーション
https://jp.ext.hp.com/prod/workstations/
イベント・セミナー情報
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