2024.09.11

Zoom Experience Day SummerにアライアンスパートナーとしてHP / Polyが出展

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2024年7月18日、東京ポートシティ竹芝ポートホールでハイブリッドイベント「Zoom Experience Day Summer」が開催された。“未来の働き方に向けたAIの活用とコミュニケーションの総点検”をテーマに、Zoomの最新ソリューションの紹介やAI活用について、数々の展示や多彩なセッションで紹介する1大イベントとなった。どのような内容だったのか、さっそく紹介していこう。

AIによるコミュニケーションの可能性を示した基調講演

ZVC JAPAN株式会社 代表取締役会長兼社長 下垣 典弘氏

基調講演では、Zoomの日本法人 ZVC JAPAN株式会社の代表取締役会長兼社長 下垣 典弘氏が登壇した。「Zoomは、今までのIT企業では実現することができない未来の働き方を変革していきます」と冒頭のあいさつで語った下垣氏。同氏は未来の働き方に向けていくつかのポイントを解説した。

「ハイブリッドワークの定着している企業で働きたいというトレンドがあります。また75%以上のビジネスリーダーが2年以内に働き方を変えていかなければ良い人材が取れないと考えています。そして生成AIの活用に関して、75%の人が新しい効率的なやり方ができないか模索を開始しています。さらにAIに対する投資は今後2年で70%増加するという数字も出ています」と下垣氏。これらの結果から、AIを使って何ができるのかということを考えていくことが重要なのだという。

続いて、ZoomにおけるAI機能を語り始める下垣氏。同氏はその中心となるテクノロジーについて「『Zoom AI Companion』はZoomのすべてのプラットフォームで使える共有の生成AIです。Zoomに関係するすべてのデータをAIが素材にできるので、生産性も高く、何よりもコストも抑えられます」と説明する。実際のAI機能はミーティング、チームチャット等のZoomの根幹であるコミニュケーションプラットフォーム機能群「Zoom Workplace」と、Zoom Events、Zoom Contact Center等の「Business Service」に紐づくように体系化されており、優れた従業員体験と顧客体験を実現することに成功している。

特にZoom Contact Centerは、コンタクトセンターにおいてZoom Phoneへの移行が進んでいる、いわゆるPBXの領域に関してAIがかなり入っているのだという。「交換機がいらない、新しいシングルプラットフォームを採用したコンタクトセンターがすでに始まっています」と下垣氏は語る。

この後、Zoom Workplaceの導入事例や、Zoom Contact Centerの構築事例を紹介。さらに基調講演の最後にはZVC JAPAN自らが働き方の変革を実現している姿を見ることができる新社屋の話題もあるなど、会場が大いに盛り上がる中、セッションは終了した。

Zoomとの連携が強化されたPolyブース

Zoom Experience Day Summerでは、HPソリューションのひとつである「Poly」も出展。ブースには常に人が集まる盛況ぶりだった。今回はどのような製品に注目が集まっていたのだろう。「Zoom様のイベントでもあることからも、やはりZoom Phoneに注目が集まっています」と説明してくれたのはHPの是枝氏。

当日展示されていたのは単体でもZoomによるWeb会議もできる高性能なIPデスクトップ電話機「Poly CCX 700」、Zoom Phoneとの連携に最適な「Poly Edge E400」、そしてDECTタイプのワイヤレスIP電話機ソリューション「Poly Rove」シリーズだ。

「ご相談が多いのはPoly Roveシリーズですね。ワイヤレスなので、取り回しもよいですし、丸1日使っても余裕の大容量バッテリーなどの特長があるモデルです。店舗や工場などですでにお使いの構内PHSの代替えとしてご検討いただくことも多いです」と是枝氏。スタイリッシュで使いやすいデザインであるだけでなく、2mの落下耐性があるので衝撃に強く、IP65の防塵・防水性能も持っている。業務用途で使用するハンディフォンは壊してしまいやすい面もあるが、Poly Roveなら、安心して運用できそうだ。すでに発表されていた製品だが、本イベントのタイミングでいよいよ出荷が始まったということもあり、特に注目されていたのだという。

そして、もちろん、Polyのヘッドセットも用意されている。「ワイヤレス、有線、共にZoom Meetings等のご利用時に欠かせない、クリアな音質とノイズ除去機能があるので、Web会議の品質が向上します。より高品質なコミュニケーションをお求めの企業様に大変好評を得ています」と是枝氏は説明する。

注目モデルとして最後に紹介してくれたのは、USBビデオバーの新製品「Poly Studio V52」だ。「USBビデオバーはこれまでも小会議室向けの製品がございましたが、もう少し大きな10人程度の会議室向けにご用意した製品です。4K対応で、Poly Director AIスマートカメラテクノロジーで、参加者や話者の自動トラッキングなどにも対応します。高品質で接続が簡単なので、扱いやすい製品です」と是枝氏は語る。

ブースには常に人だかりができており、取材時にも各スタッフが対応に追われるなど、Zoomソリューションとの連携というだけでなく、Polyへの人気をうかがうことができるブースだった。

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