2024.06.18
自動的に発言者の姿を切り取ってくれる
AIの精度はどれほどのものかと、2人が並びで映るところにあとから1人がやってくる、という動きの要素をくわえたところ、何事もないかのように認識され3人がフレームに収まるよう画角が広がった。発言者が歩くとフォーカスが追従、トラッキングも適切に機能している。まるでカメラマンが撮影しているかのような、自然な映像だ。
音声面も抜かりない。3基のビームフォーミングマイクが最大4.5mの範囲で集音、 “発言者の声だけ” をビデオ会議で届けられる。環境ノイズや周囲の会話を遮断する「Poly NoiseBlockAI」と「Poly Acoustic Fence」技術により、多少ザワついた会議スペースでも雑音に遮られることなく会議を進行できる。
正面のネットを取り外したところ。3基のマイクが搭載されている
たとえば、キーボードをタイプする音。誰かが発言しているときに「カタカタ、ターン!」といった音が聞こえ続けるとリモート参加者はストレスを感じるものだが、それを器用に低減してくれる。かといって発言者の声色が変わるようなことはなく、自然な印象。他所のグループビデオ会議参加者も、静かな環境を勝手に想像してくれるはずだ。
セットアップの容易さも、多くの企業向け会議システム製品を手掛けてきたPolyの知見を感じさせるところ。PCにはUSBケーブルで繋げるだけで認識される。また、付属のモニタークランプはディスプレイ上部に引っ掛けるだけ、アナログな機構だが微妙な角度調整がしやすい。底面には標準・1/4インチサイズの三脚穴も用意されているから、ディスプレイ前への設置もかんたん。オプションの壁面マウント/VESAマウントキットを利用すれば、壁掛けディスプレイにも対応可能だ。
引っ掛けるだけで画面に固定できる
底面端子部。三脚が固定可能なネジ穴も備える
クラウド管理と監視をサポートする管理ソフト「Poly Lens」の提供も、Studio R30という製品のアドバンテージだ。PCに接続していないときを含め、会議室に常時設置されているデバイスのWi-Fi機能を利用して遠隔監視が可能になるため、他の支店・事業所のビデオ会議を準備する、といった離れ技もやってのける。これでグループビデオ会議の準備にまつわるイライラも、かなり少なくなるはずだ。
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