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2024.05.20

マイクロソフトのAIが会議を変える!
Teams Rooms 最新情報のご紹介

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日本HPと日本マイクロソフトによるジョイントカンファレンスが2024年2月に開催され、日本マイクロソフト株式会社 クラウド&AIソリューション事業本部 モダンワークスペシャリスト 松野 健二氏が登壇。GPT-4をベースにした大規模言語モデル(LLM)をOfficeアプリケーションに組み込んだ Copilot for Microsoft 365 の最新動向や Microsoft Teams と生成AIを組み合わせた活用ユースケース、そして Microsoft Teams Rooms 関連のアップデート情報などについて紹介しました。

取材:酒井 洋和

イノベーションを阻害するビジネスの現場

冒頭に、Microsoft のあらゆる製品にAIを導入していくと宣言している Microsoft CEOのサティア・ナデラ氏の話題から紹介した松野氏。具体的には、Microsoft Office 製品ラインのサブスクリプションサービスである Microsoft 365 はもちろん、ソフトウェア開発プラットフォームであるGitHubやインテリジェントなビジネス アプリケーションである Dynamics 365、クラウドプラットフォームとして多くの企業が利用する Microsoft Azure 、そしてセキュリティ領域においても、Copilot の機能をはじめAIベースの支援を行っていくことを目指しています。

そんな生成AI活用が期待されるビジネスの現場では、イノベーションを阻害する要因が多く存在しています。Microsoft が実施したアンケートの結果からは、仕事をするための時間やエネルギーの確保に苦労し、情報の検索に時間を費やしすぎているという回答した人が60%を超える数字に。しかも、イノベーションや画期的なアイデアの欠如が懸案事項になっているリーダー層も60%いることが明らかになっています。

その阻害要因が生産性低下を招いているわけですが、アンケート結果からは非効率な会議やゴールが不明瞭、多すぎる会議といった課題が顕在化している状況です。会議というキーワードで深堀してみると、会議でのブレインストーミングが困難、会議に遅れた時の情報のキャッチアップが遅い、会議の内容を要約するのが難しいといった現実的な課題が見えてきています。この結果からも、会議においてもフラストレーションを感じている人が多くいることが見て取れます。

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Microsoft が提供する Copilot for Microsoft 365 が、そんな課題を解決する一助になってくることが期待されているのです。

Copilot for Microsoft 365 の位置づけ

Microsoft では、Microsoft 365 のサービス全体に保存されているデータへのアクセスを可能にする Microsoft Graph が提供されていますが、LLM(GPT)による言語系の処理を最適化しながら生産性を向上させるツールに変えていく生成AIが Copilot for Microsoft 365 の位置づけです。Microsoft 365 には、WordやExcel、Outlook、PowerPoint、OneNote、Teams などの機能が備わっていますが、これらのサービスで Copilot の機能が利用可能になります。各アプリケーションによって使い方が変わってきますが、あくまで Copilot は副操縦士の役割であり、主体性を持っているのは利用する人間側にあります。忠実なサポーターとして機能するものだととらえるべきだと松野氏は説明します。

Copilot を活用するためにはプロンプトと呼ばれる生成AIから回答を引き出すためのメッセージを使いこなしていくことが必要で、例えば Excel などで「グラフの営業数値列の濃淡で見やすく」といったアプリ特化コマンド系のものから、情報抽出系や翻訳系、分類系、チェック系、文章生成系といったさまざまなプロンプトが存在しています。

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Microsoft Teams における Copilot 活用

今回はHPのブランドとなった Poly (旧Plantronics & Polycom)とのジョイントカンファレンスのため、Microsoft Teams によるミーティング時に Copilot をどう使うのかについて見ていきます。具体的には、Copilot for Microsoft 365 in Teams Meeting における活用例を紹介していきます。

例えば、Microsoft Teams による会議の様子をレコーディングしたものから、ミーティングの内容を要約して掘り下げていくような活用方法です。ミーティングに参加したメンバーがどこで発言したのかがカラーバーで図示化されており、後から会議に参加しても必要なトピックに容易にアクセスできるようになります。また、会議メモの部分に議論の要約が示されており、内容に対して誰が何を行うべきかといったタスクをサジェスチョンしてくれます。

Copilot を呼び出して、チャット形式で“決定は簡単だったか、誰が会議に不満を持っているか”といったことを質問していきながら、会議を深堀していくといった使い方です。決定したことに対するリスクやその後の対策提案なども Copilot にお願いすると回答してくれるだけでなく、途中参加した会議でも経緯の要約をまとめてくれるなど、会議のキャッチアップから次のアクションまで、さまざまな示唆を Copilot から得ることができるのです。

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なお、これまで紹介した機能の一部は、ミーティング時に誰が発言したのかを正確に把握しないと使えないものもあります。話者を識別するためには、専用のインテリジェントスピーカーと呼ばれるハードウェアを利用する方法が考えられますが、いずれは2024年前半にはクラウド上の Microsoft 365 内で処理するようなサービスも出てくる予定です。

Microsoft Teams Rooms 関連のアップデート情報

Copilot for Microsoft 365 の活用方法について見てきましたが、会議室に設置するためのソリューションとなる Microsoft Teams Rooms 関連のアップデート情報についても紹介します。

【BYODデバイス関連】
Microsoft Teams Rooms の用途として、会議室にメンバーが集まってミーティングを実施するケースを想定していますが、個人所有のBYODデバイスとなるPCも利用することがあるはずです。ここで Poly Studio のようなUSBビデオバーとPCを接続することで、外部ディスプレイとの接続も含めてMicrosoft Teams が自動的に認識し、室内の参加者に向けてギャラリーと共有コンテンツが最適化される共有ディスプレイモードと呼ばれる機能が実装予定です。この共有ディスプレイモードを使えば、PowerPoint Live を使ったプレゼンテーションで、参加者にはスライドショーを見せ、発表者だけがメモを見ることができるといった、実運用に合わせた使いやすい画面制御が実現します。

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またBYODとして持ち込まれたデバイスは、管理者側からは見えないものですが、それら持ち込まれたデバイスも含めて識別子を Teams Rooms Pro 管理ポータルに送信することで、配備されたデバイス数の数を把握したうえで予約可能なアカウントに割り当てるなど、BYODデバイスの情報も管理できるようになります。

【エクスペリエンス】
ユーザー体験となるエクスペリエンスの領域では、フロント・ローと呼ばれる会議室内で会議風景を表現するビューがありますが、アクティブなスピーカーが目立つように表示されるなど、最適化された体験を提供する機能が新たにリリースされました。これまで以上に没入感の得られるミーティング空間を演出してくれるものです。

また、会議室にいるメンバーを表示するスペースを優先的に拡大することで、リモートから参加しているメンバーにその様子が分かりやすくする機能もすでに実装しています。ビューを自動的にコントロールすることで、ミーティングの雰囲気を分かりやすく伝えていくといったエクスペリエンスに関するアップデートも行われています。

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エクスペリエンスという意味では、Teams Display デバイスにQRコードを新たに追加しています。各会議室に Teams パネルを設置している場面で、画面上にQRコードを表示させます。このQRコードを活用すれば、煩雑なパネル操作をすることなくスマートフォンをかざすだけでスペースの予約やカレンダーおよびチャットに素早くアクセスできるようになります。情報へたどり着くための導線をシンプルにする機能も追加しています。

【Android版 Microsoft Teams Rooms 】
Android版の Microsoft Teams Rooms に関するアップデートも紹介しました。すでにWindows 版では提供されていたセキュアな会議のための、エンドツーエンドの暗号化ミーティングや秘密度ラベル、画面キャプチャしたものを流通させないための透かしなどの機能がAndroid版にも実装されます。すでに透かしのサポートは実装済みとなっています。

コンソールカレンダービューもアップデートされ、複数の日付表示や異なる時間帯の追加情報が確認できるなど、カレンダーがより使いやすい形に強化されています。また、会議チャットなどの表示方といった会議レイアウトのコントロールも強化されます。

【展開・管理】
展開や管理の面では、Microsoft が提供するクラウドベースのデバイス展開ツールであるWindows Autopilot に Microsoft Teams Rooms が対応します。ネットワークに Microsoft Teams Rooms デバイス(Windows版)を接続して電源を入れるだけで数時間以内にデバイスがプロビジョニングされ、サインイン可能な状態にすることが可能です。

また、セットアップ時に Windows Autopilot を利用できないデバイスに対しては、ワンタイムパスワードを利用した導入も可能です。さらに、Microsoft Teams Rooms デバイスをクラウド上で管理する管理ポータルへのリモートアクセスがサポートされ、リモートからのトラブルシューティングやプロアクティブなメンテナンス環境が提供される予定です。なお、管理ポータルにて、問題点や改善手順がまとめられたインサイトレポートの提供が開始されています。管理者にとっては役立つ機能になるはずです。

※このコンテンツには日本HPの公式見解を示さないものが一部含まれます。また、日本HPのサポート範囲に含まれない内容や、日本HPが推奨する使い方ではないケースが含まれている可能性があります。また、コンテンツ中の固有名詞は、一般に各社の商標または登録商標ですが、必ずしも「™」や「®」といった商標表示が付記されていません。

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