自治体主催のICTイベント「TOHOKU DX GATEWAY 2025」にHPが出展
2026-02-12
あらゆる自治体にとって歩みを止めない取り組みといえばDXだ。よりよいデジタル環境を構築するためには、最新情報の入手がなによりも必要となる。ICT活用に積極的な仙台市は率先して自主イベントを開催。東北を中心とした自治体、あるいは自治体と民間企業のコラボレーションによる最新事例やテクノロジーが集結した。そのイベントにHPも出展、自治体のDX促進をサポートする製品やソリューションを提案した。さっそく当日の模様をお届けしよう。
取材:中山 一弘
自治体DXに最適な製品・ソリューションを提案
2025年11月26日、仙台国際センター展示棟にて自治体向けDX展示会「TOHOKU DX GATEWAY 2025」が開催された。このイベントは仙台市が主催するもので、東北地方の自治体を中心にしたITベンダーとの共同によるDX事例や、ソリューションの紹介などを展示するほか、自治体関連のICT活用における有識者によるセミナーなど、情報盛りだくさんの内容で実施された。来場者も非常に多い中、HPはブース展示という形でこれに参加。多くの自治体関係者の注目を浴びていた。
今回の展示は次世代AI PCの「HP EliteBook X G1i 14 AI PC」や、超小型デスクトップPC「HP Elite Mini 800 G9 Desktop PC」、GIGAスクール向け端末の軽量モデル「HP Fortis Flip G1m 11 Chromebook」などの実機を展示。
そのほか、PCの料金のみで5年間データ通信が使い放題となる「HP eSIM Connect」、電源がオフの状態でも「探す」「PCをロックする」「データ消去する」といった指令をリモート環境から行えるMDM(Mobile Device Management)の「HP Protect and Trace with Wolf Connect」、仮想空間に悪意を封じ込め、エンドポイントセキュリティを大幅に強化する「HP Sure Click Enterprise」といったソリューション群も紹介していた。
「Copilot+ PC」に分類されるHP EliteBook X G1i 14 AI PCを初めて見るという来場者も多く、製品への説明を求める声が非常に多かった。「Copilot+ PC ならではの AI 機能として、『リコール』や『Click to Do(クリックして実行)』をデモでご紹介しました。リコールでは、過去に画面に表示した内容を『〇〇を見つけて』といった自然な表現やキーワードで検索したり、タイムラインを使って時系列に参照したりすることで、必要な情報を素早く見つけ出すことができます。Click to Do では、画面上のテキストや画像を選択するだけで、コピーや Web 検索などの操作を、これまでよりも少ない手順で直感的に実行できます。どのように操作できるかをお見せしたところ、みなさま興味津々のご様子でした」とHP 日笠氏は語る。
また、働き方改革や在宅ワークに最適なHP eSIM Connect、HP Protect and Trace with Wolf Connectについても説明を求める来場者が多かったという。「仕事をする環境が庁舎内だけに限定されなくなってきたこともあり、PCを持ち出すことを前提にした利便性向上やセキュリティに関してはみなさんとても興味があることがわかりました。ご説明申し上げると、とても前向きなフィードバックをいただきました。また、こうしたソリューションは使ってみないとその実力が推し量れないこともあると思います。まずは1台から導入してみることをおすすめしたところ、具体的なモデル選びまでご相談いただいたケースもありました」と、日笠氏は手応えを語る。
「今回のイベントでは同じ東北地方の自治体同士で情報を共有しようということで来場いただいていることもあって、来場者のみなさんは感度が高い方たちばかりでした。業務効率化についてお悩みということもあり、私たちの製品やソリューションで解決できることを説明させていただきました」と当日の印象を語る斉藤氏。
東北地方では市民サービスを幅広く取り入れるため、インターネットサービスの活用が進む一方で、三層分離の基幹システムによって外部との通信が非常にやりづらいといったジレンマを持つ自治体が多い。その中でインターネット活用を進めるにはエンドポイントのセキュリティを強化する必要があるが、それに最適なソリューションとしてHP Sure Click Enterpriseを導入するケースが増えているのだという。「ゼロトラストを実現するために、手堅く、導入しやすいソリューションだというお声をいただいています。HP Sure Click Enterpriseは特に自治体様が抱えていらっしゃる課題を導入するだけで解決できるので、東北地方を中心に多くの自治体様にご導入いただいています」と斉藤氏は説明する。
また、GIGAスクール構想第2期も終盤に差し掛かっているが、こちらもHP端末への注目が高まっているのだという。「今、GIGAスクール向け端末として大人気となっているHP Fortis Flip G1m 11 Chromebookは、重量が1.19kgとほかのChromebookと比較してとても軽量です。児童生徒のみなさんが毎日持ち帰ることを考えると、この軽さは大きなアドバンテージです。また、セットされるタッチペンは感圧式のUSIペンとなっていてChrome OSがサポートしているタイプになっています。ディスプレイに手のひらが乗っている状態でも画面に書き込むことができるパームリジェクションに対応、4,096段階の筆圧感知にも対応しているため、「てん、とめ、はらい」を再現することも可能です」と斉藤氏は解説する。
このほか、教員向け端末も同じChrome OSが良いというニーズがあることからビジネスクラスの性能を持った「HP Elite c640 14” G3 Chromebook」も人気が高まっている。「今、学校ではGoogleベースのソリューションが多く使われているので相性の良いChromebookへのニーズが高まっているのだと思います。このモデルの場合、指紋認証機能も搭載しているのでセキュリティも万全ですし、生徒と同じ環境が使えるということでお客様が増えているのが最近の動向です」と斉藤氏は語る。
当日の展示はなかったが、PolyのビデオバーとHPのパートナー企業であるさつき株式会社の電子黒板『MIRAI TOUCH』のコラボレーションも注目が集まっていた。学校でのオンライン授業はもちろんだが、災害発生時には避難所に設置してリアルタイム情報共有を可能にするなど、自治体の活動と相性がよいソリューションとなっている。
「今回のイベントでは自治体の方々がICTの課題解決やDXに対して意欲的に取り組んでいらっしゃることがよくわかりました。今後も展示会やイベントを通じてHPが持っているポートフォリオを紹介し、自治体様と私たちで実現した事例なども積極的に発信していきたいですね」と斉藤氏は最後に語ってくれた。
取材後記
HPブースが大盛況のうちにイベントは終了。来場者の多くは最後まで残り、できるだけ多くの情報を持ち帰ろうという姿勢を見せていた。HPブースにも様々な課題を抱えた関係者らが訪れたが、解決の糸口となる良い情報を持ち帰れたと思う。
また、会場では様々なセミナーが開催されたが、特に人気となったのは「生成AI&システム標準化で変わる自治体業務のこれから」と題されたトークセッションだった。有識者らによるディスカッションでは生成AIの行政実装とシステム標準化を進める必要があることや、様々な開発手順やAI機能の段階的導入により、人手不足の中でも公共サービスの維持に期待が掛かっている現状、導入に際してはトップダウンと現場起点の両論で生産性向上と業務効率化を実現する方法などが語られた。満席となったセッション会場には立ち見が出るほどの盛況ぶりで、生成AI活用に活路を見出したい自治体が非常に多かったのも印象的だった。
このようなイベントは最新情報の入手やソリューションが体験できる貴重な場となっている。特に生成AIの実際の挙動などは手に取り、目で見ないと理解できないことも非常に多い。HPは今後も様々なイベントに参加していくので、足を運べる機会があればぜひ実際に製品やソリューションを体験していただきたい。
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