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2023.08.31

HP Elite Dragonfly G3 + Windows 11 Pro のPOC(実証実験)プログラム
設計事務所が検証するモバイルノートPCの可能性

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今回、 Windows 11 への移行を考えている企業にHPのビジネスノートPCのフラッグシップモデル「HP Elite Dragonfly G3」を試してもらう企画を実施。建築設計、都市開発などをメイン業務としている株式会社東急設計コンサルタントの栗崎氏にPOC(実証実験)を依頼した。コンピューターに対する厳しい目を持つ同氏はHP Elite Dragonfly G3をどのように感じるのか、話を伺ってきたので紹介しよう。

取材:中山 一弘

株式会社東急設計コンサルタント
建築設計本部 第3設計統括室
チーフマネージャー
栗崎 洋一(一級建築士)

――東急設計コンサルタント様はどのようなビジネスをされているのですか?

社名が示している通り、東急グループの一員として、建築設計と土木設計をメインの業務としている企業です。グループからの依頼と民間企業様それぞれから依頼を受けています。私個人としては「グランツリー武蔵小杉」等の都市型大型商業施設を中心に高層ビルなどを担当しています。

――栗崎様のご担当されている部署ではPCはどのように使われていますか?

弊社では、全社的な標準PCの調達と、部署によって必要なコンピューターを調達する二つの方法があります。私は部署内のコンピューターを起案する立場にあるので、今までもたくさんのPCに触れてきた経緯があります。

設計業務ですから、日常的に使うのはワークステーションですが、働き方改革という点ではBIMを扱うにしても自宅からリモートで会社のワークステーションにアクセスするなど、利用方法は多岐にわたるようになってきました。そういった意味で、HP Elite Dragonfly G3のキャンペーンを拝見して、このような最先端のモバイルノートPCが私たちの業務の中でどのようなパフォーマンスをもたらしてくれるのかとても楽しみにしていました。

OSに関しても、現在はWindows 10をベースにしています。いずれは Windows 11 へ移行しなくてはいけませんが、CADソフトなどの中には、まだ正式に Windows 11 対応していないものもあるため、現在は議論中といったところです。そうした意味でも、今回お借りしているHP Elite Dragonfly G3は貴重な Windows 11 マシンとなるので、そちらの検証もできると考えています。

――BIMというとやはりかなりハイエンドなデスクトップタイプのワークステーションが必須というイメージがありますが、在宅ワーク中のノートPCでも対応できるのですか?

実際の制作やレンダリングといった高負荷作業はスペック的にノートPCでは耐えられません。ですから、必然的に在宅ワークでもリモート接続でオフィスのワークステーションと連携して作業を進めることになります。

ですから、私個人としては持ち歩くPCにハイスペックは要求しておらず、どちらかというとモビリティの高いノートPCが好みです。しかし、人によってはやはり手元にあるPCで実際に作業したいというユーザーもいるので、そういった方にはモバイルワークステーションを貸与するといった形で振り分けています。

――そうなると、普段使いのノートPCはずいぶん幅広くお使いのようなイメージがありますね。

確かにおっしゃる通りです。私は薄型でスタイリッシュなモデルが好きですが、ユーザーの中には17インチクラスで、ハイエンドのディスクリートグラフィックスが選択できるものを指定する方もいます。

モバイルノートPCを選択するユーザーは増えていますが、問題なのは無線LAN環境ですね。在宅ワーク時などは問題ないですが、移動中や客先、出張などの際にはつながりづらいこともあります。そのような時にはテザリングを使う人もいますが、最近ではLTE/5Gにつながる機能があるPCもラインアップしているので、SIM/eSIMモデルにも興味があります。

――実際に検証していただきましたが、HP Elite Dragonfly G3にはどのような手応えを感じられましたか?

Windows 11 Pro 環境にしていろいろと試させていただきました。第12世代インテル® Core™ i5-1255Uプロセッサーは、省電力でありながらとてもパワフルで気に入りました。スレッドを効率的に振り分けるハイブリッド・アーキテクチャはこれまで使っていたWindows 10での同等スペックと比較してもパフォーマンスが高く感じます。それでいて、バッテリーがほぼ1日使っても余裕があるのはすごいと思いました。

AutodeskのRevit 2022をインストールして動作させてみましたが、小さなデータなら、読み込みからプレビューまで問題なくこなせました。さすがにレンダリングや巨大データ群を扱うのは無理ですが、単体でもある程度の編集ができそうなのは頼もしいですね。そのほか、MicrosoftのOfficeツールを中心としたマルチタスクでも不満はまったくなかったです。

Windows 11 に関しては、UIが変わった点を除けば、違和感はほとんどないですね。まだ不慣れなので正直、操作には苦労していましたが、これは時間が解決してくれるはずです。

――パフォーマンスの部分ではご満足いただけた感じですか?そのほか気になるところはありましたか?

パフォーマンスは良好だと思います。今までのモバイルノートPCは、リモート端末的な意味合いが大きかったですが、これなら打ち合わせ時のプレビューや軽い編集にも使えそうです。

ただし、使っていくうちに画面サイズはやはり気になりましたね。これまでモバイルノートPCの最小サイズが14インチだったので少し小さく感じるのです。とはいえ、Thunderbolt4(USB-Type-C)が採用されているので、簡単に外部ディスプレイに画面を出力できるので、拠点で長時間使う分には問題ないですね。この辺はインテル® Evo™ プラットフォーム準拠のバッジがあると、それらに対応していることが分かるので便利だと思いました。

ディスプレイに関してサイズ以外は色調も良いですし気に入っています。一度キャリブレーションして実際の業務でも使ってみたいと思っています。

もう一点、Web会議の品質はとても良いと思いました。カメラはとても映りが良いですし、スピーカーからの音質もクリアです。自分が動くとカメラも追従してくるようですが、これによって常に対話している方から見えやすいという感想をもらいました。

――部署の担当者として、HP Elite Dragonfly G3は導入のための検討機種に入りそうですか?

業務を考えると、メインとはなりませんが、自分で図面を書かない企画系の職種や、いつもは高負荷な作業をしているけど、使い分けでうまくHP Elite Dragonfly G3を活かせていける人には使ってもらっても良いかと考えています。

また、今回は試すことができませんでしたが、HP Elite Dragonfly G3が採用しているインテル® vPro® プラットフォームにも興味があります。リモート環境での利用が増えることになるため、拠点からリモート管理ができるこのテクノロジーが、様々な課題を解決してくれると期待しています。まだ企画の段階ですが、機会があればぜひトライアルをしてみたいです。

個人的にもHP Elite Dragonfly G3はとても気に入っていて、タッチパッドの感度や使い心地が良くて、非常に操作性が高いと感じています。ただし、キーボードは英語版が好きなのですが、現在は日本語版しかないのが少し残念ですね。ここが選べればもっと使いたくなると思います。

私は出張が多いので出先で使うのに最適なコンピューターだと思っています。HPのワークステーションも現場では使っているので好きなメーカーでもあります。これからも良い製品を出していただき、業務を後押ししていただけるとうれしいですね。

――ありがとうございました。

こちらでご紹介しているインタビューのダイジェスト版はこちらの動画からご確認ください。

※このコンテンツには日本HPの公式見解を示さないものが一部含まれます。また、日本HPのサポート範囲に含まれない内容や、日本HPが推奨する使い方ではないケースが含まれている可能性があります。また、コンテンツ中の固有名詞は、一般に各社の商標または登録商標ですが、必ずしも「™」や「®」といった商標表示が付記されていません。

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