セキュリティ強化もAI活用もできる「Copilot+ PC」 実際どうすごい? 「HP EliteBook X G1i 14 AI PC」を徹底レビュー

ビジネスPCに求められるものが大きく変化している。背景にあるのはテレワークの浸透と生成AIブームだ。オフィス以外の場所で資料の作成やWeb会議をすることが多くなり、PCの紛失や情報漏えいといったセキュリティリスクが高まっている。加えて、生成AIのビジネス活用が急速に進み、多くの企業が生産性向上に役立つとして期待を寄せている。

こうした現状から、ビジネスPCには単なる業務ツールとしての性能だけでなく「強固なセキュリティ対策」と「AI活用による生産性向上」を両立させるという2つの価値が求められている。

転載元: ITmedia NEWS
ITmedia NEWS  2025年9月11日掲載記事より転載
本記事は ITmedia NEWS より許諾を得て掲載しています
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2509/03/news102.html

新たなニーズを満たす選択肢の一つが、日本HPの「HP EliteBook X G1i 14 AI PC」(以下、EliteBook X G1i)だ。

HP EliteBook X G1i 14 AI PC
HP EliteBook X G1i 14 AI PC
HP EliteBook X G1i 14 AI PC

EliteBook X G1iは軽くて剛性が高いマグネシウムボディーを採用し、重さ約1.19キロ、厚さ10.5ミリと持ち運びしやすいサイズ感だ。ボディーには高級感があって手触りも良い。米軍調達基準である「MIL-STD-810H」とHP独自の12万時間もの厳格なテストをクリアするなど堅牢(けんろう)性も備えており、落下や振動、圧迫などにも強い。

32GBのメモリ、高速なNVMe対応SSD(1TBまたは512GB)を搭載。14型WUXGA(1920×1200ピクセル)の液晶ディスプレイは、フルHD(1920×1080ピクセル)よりも縦方向の表示領域が広い。液晶ディスプレイの上部には、500万画素のWebカメラと顔認証用のIRカメラ、2つのマイクがある。カメラはプライバシーシャッター付きだ。

1920×1200ピクセルの14型WUXGA液晶ディスプレイを搭載
1920×1200ピクセルの14型WUXGA液晶ディスプレイを搭載
1920×1200ピクセルの14型WUXGA液晶ディスプレイを搭載

インタフェースも充実している。Thunderbolt 4、USB Power Delivery、DisplayPort 2.1対応のUSB Type-Cポートが2基、USB Power DeliveryとDisplayPort 1.4対応のUSB Type-Cポートが1基ある。USB Type-AとHDMI端子も1基ずつ備えている。無線LANはWi-Fi 7に対応しており、理論上の最大通信速度はWi-Fi 6Eの約4.8倍となる46Gbpsに向上。Bluetooth 5.4対応で、周辺機器と接続中でも電力消費は低い。

(左)左側面にはHDMI端子やThunderbolt 4、USB Power Delivery、DisplayPort 2.1対応のUSB Type-C端子が2基、オーディオ端子がある。(右)右側面にはUSB Power DeliveryとDisplayPort 1.4対応のUSB Type-CとUSB Type-Aがある《クリックで拡大》
(左)左側面にはHDMI端子やThunderbolt 4、USB Power Delivery、DisplayPort 2.1対応のUSB Type-C端子が2基、オーディオ端子がある。(右)右側面にはUSB Power DeliveryとDisplayPort 1.4対応のUSB Type-CとUSB Type-Aがある《クリックで拡大》
(左)左側面にはHDMI端子やThunderbolt 4、USB Power Delivery、DisplayPort 2.1対応のUSB Type-C端子が2基、オーディオ端子がある。(右)右側面にはUSB Power DeliveryとDisplayPort 1.4対応のUSB Type-CとUSB Type-Aがある《クリックで拡大》
(左)左側面にはHDMI端子やThunderbolt 4、USB Power Delivery、DisplayPort 2.1対応のUSB Type-C端子が2基、オーディオ端子がある。(右)右側面にはUSB Power DeliveryとDisplayPort 1.4対応のUSB Type-CとUSB Type-Aがある《クリックで拡大》
(左)左側面にはHDMI端子やThunderbolt 4、USB Power Delivery、DisplayPort 2.1対応のUSB Type-C端子が2基、オーディオ端子がある。(右)右側面にはUSB Power DeliveryとDisplayPort 1.4対応のUSB Type-CとUSB Type-Aがある《クリックで拡大》

キーボードはバックライトを備えており、薄暗い場所でも快適にタイピングが可能だ。MicrosoftのAIアシスタント「Microsoft Copilot」をワンタッチで呼び出すための「Copilotキー」もある。キーボード右奥の電源ボタンには指紋センサーが搭載されており、電源オンと同時に指紋認証でログオンできるのも便利だ。クリックパッドのサイズも大きく、マルチタッチジェスチャーに対応している。

キーボードやクリックパッドの使い勝手も良好だ
キーボードやクリックパッドの使い勝手も良好だ
キーボードやクリックパッドの使い勝手も良好だ

EliteBook X G1iの特徴の一つが、インテルのCPU「インテル® Core™ Ultra プロセッサー(シリーズ2)」(以下、Core Ultra シリーズ2)を搭載したCopilot+ PCであることだ。最大47TOPSという高い性能を誇るNPU(Neural Processing Unit)を搭載している。NPUは、AI処理を高速かつ省電力で実行するために設計された専用プロセッサだ。

Microsoftは、40TOPS以上のNPUを搭載するなどの条件を満たしたハイスペックなPCをCopilot+ PCと定義している。Copilot+ PCなら、PCで行った過去の操作を自然言語で検索できる「リコール」やプロンプトとラフスケッチからリッチな画像を生成できる「コクリエイター」といった専用のAI機能を利用できる。今後のアップデートでさらに機能が拡充される予定だ。現時点でNPUを利用するサードパーティーのアプリケーションは少ないが、クラウドサービスにデータを送らずローカルでAI処理ができるといった利点から、今後は増加すると予想されている。

また、Core Ultra(シリーズ2)はPコア(高性能コア)、Eコア(高効率コア)、LPEコア(低消費電力高効率コア)という3種類のコアを搭載し、負荷に応じてコアの動作状況を細かく制御することで高性能と省電力化を両立させている。こうしたCPUを搭載しているため、EliteBook X G1iの公称バッテリー駆動時間は、動画再生時11時間59分、アイドル時23時間52分と長く、ACアダプターなしで仕事をしてもバッテリー切れの不安がない。

※いずれも「JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver. 3.0)」で測定。

EliteBook X G1iは、MicrosoftがCopilot+ PC向けに提供するAI機能に加えてHP独自のAI機能も利用できる。その一つが、パーソナライズアシスタント「HP AI Companion」だ。

HP AI Companionは本稿執筆時点ではβ版で、一部の機能が使える状態だ。「ホーム」ではローカルまたはクラウドで情報の検索、長い記事の要約、文章の作成といったLLM機能を利用できる。

HP AI Companionのホームで、クラウドまたはローカルのLLMを利用できる《クリックで拡大》
HP AI Companionのホームで、クラウドまたはローカルのLLMを利用できる《クリックで拡大》
HP AI Companionのホームで、クラウドまたはローカルのLLMを利用できる《クリックで拡大》

「ライブラリ」は、ライブラリに登録したファイルの内容を踏まえて質問に回答する機能だ。最大で10のライブラリは10個まで作成可能で、各ライブラリには最大100MBのPDF、テキスト(.txt)、Microsoft Word(.docx)ファイルをアップロードできる。

ライブラリに登録したファイルの内容を踏まえた回答を得られる《クリックで拡大》
ライブラリに登録したファイルの内容を踏まえた回答を得られる《クリックで拡大》
ライブラリに登録したファイルの内容を踏まえた回答を得られる《クリックで拡大》

「Perform」を使うと、システムドライバやBIOSといったファームウェアの状態を最適に維持する他、「キーボードが動作しません」「音量を100%にしてください」といったプロンプトを入力するだけで設定を変更できる。

Performは設定変更やパフォーマンスの最適化が手軽にできる《クリックで拡大》
Performは設定変更やパフォーマンスの最適化が手軽にできる《クリックで拡大》
Performは設定変更やパフォーマンスの最適化が手軽にできる《クリックで拡大》

EliteBook X G1iは単体で利用してもビジネスの強力な味方となるが、日本HP独自のサービスやインテルの機能と組み合わせることで、その価値はさらに高まる。従業員の利便性を向上させるだけでなく、PCを管理する情報システム部門の業務を円滑にする。

日本HPのビジネス向けサービスの中でも注目したいのが「HP eSIM Connect」と「HP Protect and Trace with Wolf Connect」だ。

HP eSIM Connectは、4G LTE/5G接続サービスを5年間、無制限に利用できるサービス。利用料金は、ハードウェア購入時に一括して払う形だ。これを使えばフリーWi-Fiを提供している店舗を探したりスマートフォンのテザリングでしのいだりする必要がなくなり、いつでもどこでもインターネットに接続できる。

情報システム部門にとっても、このサービスは大きなメリットをもたらす。エンドユーザーがフリーWi-Fiに接続することがなくなり、セキュリティリスクが大幅に低減されるからだ。eSIM対応なので物理SIMの管理の手間も削減できる。

HP Protect and Trace with Wolf Connectは、電源オフやオフラインの状態でも利用できる画期的なMDM(Mobile Device Management)ソリューションだ。MDMの多くは、PCをリモートで監視・制御するにはインターネット接続が必要だった。そのため、PCが盗難に遭ってSIMが抜かれたり電源がオフの状態だったりするとロックやデータ消去が不可能になるという課題があった。

HP Protect and Trace with Wolf ConnectはIoTデバイス向けに設計されたLTE Cat-M対応モジュールを搭載することで、電源オフでもインターネットに接続されていなくてもPCの位置情報を探索し、遠隔からロックやデータ消去ができる。データ消去はNIST(米国国立標準技術研究所)が定めるパージ(除去)レベルなので、PCの廃棄と同等の対応が可能。エンドユーザーがPCを紛失した際も情報漏えいを防止できる、情報システム部門にとって心強いサービスだ。

なお、HP eSIM ConnectおよびHP Protect and Trace with Wolf Connectは標準搭載ではなく対応モデルでのみ選択できる。

セキュリティ対策の強化と管理業務の効率化に貢献するのが「Intel vPro® プラットフォーム」だ。Intel vPro® プラットフォームは、ファームウェアやアプリケーション、データの保護といった強固なセキュリティ機能を提供するだけでなく、遠隔からのPCの監視や操作、アプリケーションの一斉インストールやアップデートといった管理機能も提供する。これを使うことで、情報システム部門はPCのセキュリティ対策と管理業務の負担を大幅に軽減できる。

intel vPRO
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ここまで見てきたように、EliteBook X G1iはAI時代のビジネスPCに求められる「強固なセキュリティ対策」と「AI性能」を高いレベルで両立させた完成度の高い製品だ。AI時代はまだ始まったばかりであり、PCのローカルでAI処理をするアプリケーションが今後増えるだろう。EliteBook X G1iは、まさにそうした未来を見据えた先進的なビジネスPCであり、Windows 11搭載PCを新たに購入する際の有力な選択肢となる。

HPは、ビジネスに Windows 11 Pro をお勧めします。

Windows 11 は、AIを活用するための理想的なプラットフォームを提供し、作業の迅速化や創造性の向上をサポートします。ユーザーは、 Windows 11 のCopilotや様々な機能を活用することで、アプリケーションやドキュメントを横断してワークフローを効率化し、生産性を高めることができます。

組織において Windows 11 を導入することで、セキュリティが強化され、生産性とコラボレーションが向上し、より直感的でパーソナライズされた体験が可能になります。セキュリティインシデントの削減、ワークフローとコラボレーションの加速、セキュリティチームとITチームの生産性向上などが期待できる Windows 11 へのアップグレードは、長期的に経済的な選択です。旧 Windows OSをご利用の場合は、AIの力を活用しビジネスをさらに前進させるために、Windows 11 の導入をご検討ください。

※このコンテンツには日本HPの公式見解を示さないものが一部含まれます。また、日本HPのサポート範囲に含まれない内容や、日本HPが推奨する使い方ではないケースが含まれている可能性があります。
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