運用管理サポートの業務効率化とハイブリッドワーク時の生産性向上にHP eSIM Connectが貢献
2025-07-28

在宅勤務と出社に加え、カフェやコワーキングスペースなど、あらゆる場所を仕事場とする「ハイブリッドワークスタイル」を採用する企業が増えている。そんな中、持ち出した端末に対して安定した通信環境をいかに構築するか、試行錯誤を続ける企業は多い。こうした課題に対する解決策としてHP eSIM Connectを採用するケースが急増している。今回は自社での採用はもちろん、顧客へのサービス提供の商材のひとつとしてこのソリューションを選択している企業の事例を紹介したいと思う。
目的
持ち出しPCの通信環境の改善
アプローチ
HP eSIM Connectの採用
システムの効果
PC単体での常時接続環境により生産性が向上
追加デバイス不要で外出時の負担を軽減
クラウドサービスとの連携強化
ビジネスの効果
追加料金不要でコスト管理がシンプルに
追加デバイスの維持管理が不要
業務効率化・生産性向上の実現
持ち出し用PCへの多様なニーズ
S社※は東京都下に拠点を構える小規模企業だ。代表である酒田氏が幅広い領域に対応できるエンジニアも兼ねており、IT全般のサービスを提供している。「まずは自社で導入し、効果があるものだけを販売・取引をする」という理念を持っており、企業規模を問わず、多くの顧客企業から厚い信頼を得ている。
※ 酒田様より、取引先との契約上の理由から社名非公開のご希望をいただいたため、本記事では「S社」と表記しています。
「私自身がIT担当者であり、開発技術屋、営業、総務、経理まですべて行っています。主にお客様企業の情報システム部のアウトソーシングが業務のメインであり、コンピューターに関する全般のお困りごとの解決策をご提供しています」と酒田氏。
そんなS社が最近課題としていたのが、冒頭で触れた持ち出し用PCの通信環境へのニーズだという。「お客様の中でもハイブリッドワークを採用しているところは多いのですが、大抵はモバイルルーターやテザリングなどによって通信環境を構築しています。しかし、いずれのケースでも通信には課金が必要であり、ハイブリッドワーカーが増えるに従い、コスト面での負担も増加するという悪循環がありました」と語る酒田氏。
その他、PCにデバイス類を接続または同期させるため、バッテリー消費も激しく、業務中に度々充電が必要になるケースなどもあり、酒田氏は従来にはなかったソリューションを探すことにしたのだという。
使い始めて分かったHP eSIM Connectの魅力
そんな中、あるイベントに参加した酒田氏がHPブースに立ち寄った際に気になる広告を見たのだという。「それはPCを購入すると、5年間無制限のデータ通信がついてくる『HP eSIM Connect』のお知らせだったのです。とても気になったので、その場にいたHPのマーケティング担当の日笠さんに話を伺いました」と同氏は振り返る。
これまでもSIMカードによる通信機能の確保はサービスとして数多くのキャリアが提供していた。「しかし、eSIMを利用し、5年間の通信料金を含めた形でそれを提供するというのは一歩先をいくソリューションだと感銘を受けました。SIMカードの管理も不要ですし、毎月の通信料への不安もなく使える、素晴らしいサービスだと感じました」と酒田氏は語る。こうしてHP eSIM Connectを知った酒田氏は早速実機を購入。まずは自社での運用を始めてみることにしたのだという。
「通信開始までの初期設定は非常に簡単でした。eSIMを使っていることもありますが、必要な入力事項といくつかの書類の画像をアップロードするだけで準備が完了できる手軽さに驚きました。法人認証が済むまで2日ほど※待ちましたが、その後も専用ツール『eSIM Enabler Tool』の案内に従って進めるだけでサービスが開始できました」と酒田氏。
※状況により最大3営業日かかります。
初めてHP eSIM Connectを利用したときのファーストインプレッションについて「これまでのモバイルルーターやスマートフォンによるテザリングに対して不満を感じることはありませんでした。しかし、一度でもHP eSIM Connectを使うとそのひと手間が煩わしく感じるようになります。以前のやり方はデバイスが増えるだけでなく、ものによっては充電ケーブルも持ち歩かなくてはなりません。そういった細かい部分でも負担があったことを改めて感じました」と同氏は語る。
「最近はアプリケーションや業務に使うデータがクラウドにあるという企業がほとんどです。持ち出し用のPCでも業務の際にネットワークに接続されていることが前提となっていますが、多くの通信サービスには契約に上限があり、毎月それを越さないように意識しながら業務にあたる必要がありました。HP eSIM Connectは通信料の上限もないので、ユーザーにプレッシャーを与えることがありません。同時に、上限を超えたユーザーが出た場合の対応についてIT担当者は気にする必要がなくなるので、その点でも『上限なし』という設定は効果が大きいです」と酒田氏は語る。こうした通信サービスの上限設定がないことの優位性はもちろん、5年間は追加料金もなく、通信費の資金繰りも考えずにすむこともメリットといえる。
導入の敷居は低く、効果は絶大
HP eSIM Connectの運用を始めて実際に起こった業務的な変化についてどのようなものがあったのだろう。「弊社では、お客様のIT運用のお手伝いをしている関係上、各社の環境に合わせて1社につき1台以上の専用PCを用意していました。HP eSIM Connectを導入したことで通信コストや使用上限を気にする必要がなくなったためにRDS(Remote Desktop Services)を使ったシステムへ変更することで、運用管理用のPCを1台に集約することが可能となりました」と語る酒田氏。
このようにHP eSIM Connectを活用することで得られるシステム上の変化は、企業ごとに可能性が存在しているといえる。「運用管理の負担が大幅に軽減できたので、その分のリソースをもっと大切な業務、例えばセキュリティ強化などに回せるようになったことは大きいです。HPにはMDM(Mobile Device Management)の『HP Protect and Trace with Wolf Connect』もありますから、両方を導入することでセキュリティもお任せのAll in One体制の構築も夢ではありません」と酒田氏は語る。
また、酒田氏は導入に際して列車を利用した長距離移動時の通信環境を例にHP eSIM Connectの接続テストもおこなっている。「都市部や平野部、山間部などによってもちろん通信状態のバラツキはありました。基地局がいくつあるかという違いはあっても、Pingでいうと40~60msの環境が維持されていることが確認できていますから、日本であればほとんどの地域で安定した通信品質は確保できていることが分かりました。同時に通信用のデバイスを接続していたケースと比較し、バッテリー効率が良くなり、結果的にPCのバッテリー稼働時間が長くなることも体感できました」と同氏は分析する。この指標を前提とすれば、例えば大きなデータはWi-Fi環境下で事前に済ませておき、移動中や遠隔地では軽めの通信を心がけるといったちょっとしたルール設定で、使いやすさはさらに向上するはずだ。
「自社導入をしたことでHP eSIM Connectの良さを確認することができたので、今後はお客様にもご提案していきたいと思います。また、通信環境でお悩みの方は1台でよいですからHP eSIM Connect対応PCを導入してPoC(Proof of Concept:概念実証)を実施してみることをおすすめします。ほとんどの企業で通信環境に関して小さく重なっていた課題が解決できると思います」と酒田氏は導入の感想とアドバイスを語る。
同氏は続けて「今後、NPU搭載のプロセッサー搭載PCを導入する企業も増えますし、ローカルおよびクラウドでの生成AI活用も本格化してくるでしょう。その際に、あらゆる環境で高品質な通信環境が構築できるHP eSIM Connectがどのような形でハブになってくれるのか期待しています」と語ってくれた。HPは今後もS社と酒田氏の活動を支えていく。
※本記事記載のデータなどに関するご質問は、HP Tech&Device TVの「HP製品・サービスに関するお問い合わせ」よりお問い合わせください。
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