2021.09.29
Windows 7のサポートが2020年1月14日に終了して以来、Windows 10への乗り換えが進んできました。Windows 10には「Home Premium」「Professional」「Enterprise」「Ultimate」の4つのエディションがあります。一般的な中小企業向けにはProfessionalが向いているといわれますが、特に難しいことをしなければHome Premiumでも良さそうな気がします。この両者は一体どこが違うのでしょう?今回はこのふたつのエディションの違いを注目ポイントごとに解説していきます。
Windows 10で特に人気のエディションが、Home Premium(Home)とProfessional(Pro)です。この両者は1アカウントごと※に購入できる点や、PCを買うとどちらかがプリインストールされていることが多いので、特に広く普及しています。一般的には家庭向けやプライベート利用ではHome、ビジネス利用にはProという棲み分けになります。まずはMicrosoft公式の比較表があるのでそちらをご覧ください。
※Enterprise、Ultimateはボリュームライセンスとなり、企業や教育機関、官公庁といった大規模組織向けです。
【別表:WindowsHome_Pro比較表】
※Microsoftオフィシャルサイト「Windows 10 HomeとProの違い」より。個別の機能解説はリンク先をご確認ください。
Microsoftが比較している項目をみると、ProはHomeと比べて多くの機能が追加されていることが分かります。特に管理機能は企業利用を前提としているものが多く、ビジネス用途に向いているといわれる大きな理由となっています。そのすべてを比較対象とするのは大変なので、注目してほしい4つの機能から、Proがビジネスにオススメな理由を説明していきましょう。
BitLockerはWindows10を搭載しているパソコンのストレージに対して暗号化する機能です。パソコンに内蔵または接続されているストレージに対して有効で、USBメモリに対しても暗号化することができます。テレワーク時代でパソコンを持ち歩くケースが増えているだけに、万が一の紛失や盗難時でもデータを守ってくれます。
外出先からパソコンを遠隔操作することができる機能です。この場合、操作される側のホストコンピューターになれるのがPro搭載のマシンということになります。遠隔地からPro搭載のデスクトップマシンにアクセスして、アプリケーションを動かしたり、データの編集をしたりすることができます。操作する側のデバイスにはスマートフォンも利用できるので、あると非常に便利な機能のひとつです。
Pro搭載のパソコンの中に仮想マシンを作ることができます。アカウントによるOSの共有とは違い、仮想マシンは追加も削除も簡単にできます。この機能があると、動作検証が済んでいないアプリケーションがきちんと動作するかテストするといったことができるだけでなく、セキュリティ上怪しいファイルを開かなければならないケースでも完全に分離されているので実際のOSには影響が出ない点などがあります。安全なパソコンの運用ができる機能です。
Windows Serverによって構築されたシステムで使われるディレクトリサービスで、ユーザー管理に役立つ機能を提供します。企業のシステムにアクセスする際の「ドメイン」と呼ばれるものがその機能のひとつです。逆にいうと、ドメインを使っている会社のシステムに繋げるのであればProしか選択できないということになります。安全なシステム運用に欠かせない機能なので、自社システムに接続する場合は必ずProを選びましょう。
まとめ)
Homeには無く、Proだけが持っている機能はまだまだたくさんあります。しかし、この4つの機能だけを見ても、ビジネス用途にはProが向いていることはお分かりいただけたと思います。こうした機能を知ることで、パソコンをより安全に、そして便利に使うことができます。今すぐ必要なくても、仕事で使う可能性がある場合はぜひその点も考慮して自分にとって最適なOSを選んでください。
HP Elite Dragonfly G2
1kg※を切る軽量ボディにインテル® Evo™ プラットフォームを採用したハイエンドモデルです。13.3インチタッチ対応パネルで表示領域も広く、モバイル時の作業を快適にしてくれます。5G通信モジュールタイプも選べるので、いつでもどこでもネットワークに繋がる環境が創れます。テレワーク時代に最適なパソコンです。
(※構成により質量は異なります。)
HP EliteDesk 800 G6 DM
手のひらに乗る1リットル容量の超小型デスクトップPCです。設置場所を選ばず、わずかなスペースしかとらないほか、ディプレイの背面に搭載することも可能です※。第11世代インテル® Core™ i7プロセッサーを搭載するなどスペックも高く、マルチタスクや複雑なマクロ処理などでもスムーズな操作環境を提供します。コンパクトさを活かし、持ち運びすることもできるデスクトップPCです。
※専用オプションが必要です。