日本HPがAIを活用した従業員のデジタルエクスペリエンスを向上する新プラットフォーム「HP Workforce Experience Platform(WXP)」発表、2025年7月31日(木)にサービスイン。

「HP Workforce Experience Platform(WXP)」発表
「HP Workforce Experience Platform(WXP)」発表

日本HPが「HP Workforce Experience Platform(WXP)」のサービスインを発表しました。働き方が変化し、さまざまなデジタル機器が混在して使われるようになり、IT環境が複雑化する中で、従業員の生産性を最大化するためのプラットフォームです。多岐にわたる項目を数値化し、業務に影響を与えるような問題が起こる前に検知、予測、解決に導きます。ここでは7月25日(金)に開催されたメディア向けの発表会で披露された、プラットフォームの概要について紹介します。

取材:山田祥平

DEXは従業員が仕事で使うデバイス類、テクノロジー、アプリなどをどれだけ効果的に活用できるかを示す指標です。この値が高ければ高いほど、従業員は業務に集中でき、生産性を高めることができます。

発表会の冒頭に登壇した日本HPの前田 悦也氏(ワークフォースソリューション事業本部長)は、今、HPが全社をあげてFuture of Workの実現に向けて動いているなかで、AI搭載PCとPoly製品を含むポートフォリオ全体でのよりよいエクスペリエンスに注目し、CIOを支援する適切なツールの提供が求められているとサービス開始の背景を説明しました。

前田氏によれば、ナレッジワーカーのうち、自分が成功するために必要なツールを会社が提供していると回答したのは36%なのだそうです。逆に言えば、残りはストレスをためているということでもあります。

だからこそ、CIOがDEXに注目することは急務であり、もし、2028年までにそれを最優先の課題として取り組まなければ、自分の職務の価値を失うだろうという調査会社ガートナーの予想について言及しました。

日本HPワークフォースソリューション事業本部長の前田 悦也氏
日本HPワークフォースソリューション事業本部長の前田 悦也氏
日本HPワークフォースソリューション事業本部長の前田 悦也氏

日本HPの中 宏樹氏(ワークフォースソリューション事業本部サービスビジネス部長)は、WXPをDEXの最適化をもたらすAIベースのモジュール式クラウドSaaSであると説明します。たとえばPCとプリンタとビデオ/オーディオデバイスを統合的に管理することができます。もちろん、マルチベンダー、マルチOSに対応し、スマートフォンやMacまでをフルにカバーします。

各デバイスからテレメトリデータを収集し、従業員からは定期的なアンケートを集め、今、使っているデバイスをどう感じているのかを分析します。こうして従業員のデジタルエクスペリエンスを見える化します。これによってDEXを最適化することができれば、IT部門の役割をコストセンターからビジネスの戦略的な推進力へと変革することができると中氏は訴求します。

日本HPワークフォースソリューション事業本部サービスビジネス部長の中 宏樹氏
日本HPワークフォースソリューション事業本部サービスビジネス部長の中 宏樹氏
日本HPワークフォースソリューション事業本部サービスビジネス部長の中 宏樹氏
PCやプリンタ、ビデオ/オーディオデバイス等を統合的に管理。従業員のデジタルエクスペリエンスが可視化される
PCやプリンタ、ビデオ/オーディオデバイス等を統合的に管理。従業員のデジタルエクスペリエンスが可視化される
PCやプリンタ、ビデオ/オーディオデバイス等を統合的に管理。従業員のデジタルエクスペリエンスが可視化される

中氏はプラットフォームとしてのWXPが提供するソリューションを4つの要素に分類して説明しました。これらはすべてが現在のIT部門が直面する具体的な課題です。

DEXの変革

独自のスコアで満足度を測定し、AIを活用してパーソナライズされた洞察を得る。

ITコストの削減

プロアクティブな問題解決の自動化を実現、問題を検知したらすぐに自動的に修復アクションを実行。また、実際の日常データに基づいてPCリフレッシュのタイミングや台数を決定する。

セキュリティとコンプライアンス改善

IT環境全体でデバイス、アプリ、ドキュメントを保護。電源がオフだったりインターネットに接続されていない状態でもPCをリモートで追跡、ロック、消去することでデータ漏洩リスクを最小限に。

ITオペレーションの効率化

フリートエクスプローラーによるAIベースの意思決定支援では自然言語でデバイスに関する分析結果やインサイトが得られ、意思決定を迅速化。特定のデバイスグループで頻発する問題の傾向を自然言語で把握し、対策を検討できる。

発表会のデモでのサービスダッシュボード。この時点では日本語未対応でブラウザ翻訳が使われていた。もちろんサービスイン時には日本語に完全対応する。
発表会のデモでのサービスダッシュボード。この時点では日本語未対応でブラウザ翻訳が使われていた。もちろんサービスイン時には日本語に完全対応する。
発表会のデモでのサービスダッシュボード。この時点では日本語未対応でブラウザ翻訳が使われていた。もちろんサービスイン時には日本語に完全対応する。
発表会のデモでのサービスダッシュボード。この時点では日本語未対応でブラウザ翻訳が使われていた。もちろんサービスイン時には日本語に完全対応する。
発表会のデモでのサービスダッシュボード。この時点では日本語未対応でブラウザ翻訳が使われていた。もちろんサービスイン時には日本語に完全対応する。

WXPはStandard、Pro、Eliteの3種類のプランで提供されます。中氏によれば、数万台規模のエンタープライズはもちろん、50台を超える程度のデバイス管理でも十分に貢献できるとのことでした。

提供は、7月31日(木)からで、現時点ではプリンタとビデオデバイスについてはHP製品のみの対応となりますが、順次、マルチベンダー対応が進められるということでした。また、他社製のPCやMac、スマートフォンなどにはエージェントアプリをインストールする必要があるとのことです。

販売方法も、HPからの販売、認定パートナー各社からの販売があり、そのマネジメントについても、顧客自身が運用するか、HPやHPの認定パートナー各社に運用を委ねるかなど、各種の形態が用意されます。

WXP販売方法
WXP販売方法

WXPはすでに世界で数百社に導入され、各社のIT部門が従業員の生産性を向上させるサポートを提供しているそうです。具体的には世界中にある2,480万を超えるエンドポイントから収集されるデータを、AIの活用によって分析、高い精度の洞察を各社に提供しています。日本においては、待望のサービスインとなるWXPですが、エンドユーザーである従業員の生産性にどれだけ影響を与えることができるかに注目が集まっています。

HPは、ビジネスに Windows 11 Pro をお勧めします。

Windows 11 は、AIを活用するための理想的なプラットフォームを提供し、作業の迅速化や創造性の向上をサポートします。ユーザーは、 Windows 11 のCopilotや様々な機能を活用することで、アプリケーションやドキュメントを横断してワークフローを効率化し、生産性を高めることができます。

組織において Windows 11 を導入することで、セキュリティが強化され、生産性とコラボレーションが向上し、より直感的でパーソナライズされた体験が可能になります。セキュリティインシデントの削減、ワークフローとコラボレーションの加速、セキュリティチームとITチームの生産性向上などが期待できる Windows 11 へのアップグレードは、長期的に経済的な選択です。旧 Windows OSをご利用の場合は、AIの力を活用しビジネスをさらに前進させるために、Windows 11 の導入をご検討ください。

※このコンテンツには日本HPの公式見解を示さないものが一部含まれます。また、日本HPのサポート範囲に含まれない内容や、日本HPが推奨する使い方ではないケースが含まれている可能性があります。
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