過去最高の集客となったHP主催イベント「HP Future of Work AI Conference 2025」のすべてをレポート
2025-11-14
2025年10月3日、東京国際フォーラムにてHP主催のイベント「HP Future of Work AI Conference 2025」が開催された。近年、AIテクノロジーの躍進により、激動が続くビジネスシーンに対し、HPはどのようなメッセージを伝えるのか、会場には過去最高となる1,000人を超す来場者が訪れた。ここでは当日発表された講演、ブース発表のすべてをダイジェストでお届けしたいと思う。
識者による講演で「未来の働き方」が見えた
今回のイベント会場は講演エリアと展示エリアに階を分けた形で構成され、来場者はそれぞれを行き来する中で様々なヒントが得られるようになっていた。講演エリアでは日本HPの岡戸社長の開会のあいさつから始まり、8つの個性的な講演が開催された。
一方の展示エリアではHPのビジネスの中核を担う各部門がそれぞれブースを構え、さらにパートナー企業による展示も用意され、実に多彩な情報を入手することができるようになっていた。
まずは、講演エリアでどのような発表がなされたのかを紹介していこう。
開会のごあいさつ
イベントの開催のあいさつとして壇上に立った岡戸氏。同氏は囲碁AIがトップ棋士に勝利して以降、進歩を続け、今やシンギュラリティを迎えようとしているとAIの確実な進化とその歴史を語った。「AIの急速な進歩のため、5カ月前から始めた本イベントのテーマ決定は困難を極めました」と語り、その渦中で、OpenAIが発表した誰でもダウンロードして使えるローカルLLM「gpt-oss」の発表が大きな転換点になったのだという。
「これにより業界全体がローカルAIおよびハイブリッドAIへ舵を切ることになった決定的なニュースになったと思います」と、岡戸氏は今回のイベントのテーマを語った。
HPはこの流れの中で、「AIエコシステムのプロデュースカンパニー」を目指すとし、「自社のAIワークステーションやAI PCといったハードウェア提供だけでなく、シリコンベンダー、AIモデルベンダー、コンサルティング会社、SIerといったパートナー企業とのエコシステムを構築、主導してまいります」と語り、今後もあらゆる企業、組織、団体のAI活用を全面的にサポートしていくと表明した。
基調講演
AI時代の経営戦略と組織進化
~創造性と競争力を両立する未来の働き方~
早稲田大学ビジネススクール 教授
入山 章栄 氏
基調講演を行った入山氏は冒頭、AIロボティクス社が、AIベースのビジネスを展開して急成長を遂げているエピソードを披露。AIをうまく活用することで企業の収益が飛躍的に伸びることを示唆した。一方でこれからAI活用を始める企業はすべてアフターAI企業となるため、勝ち残るにはよりAIを徹底的に使っていく必要があると指摘する。
「チャンスを迎えている日本企業ですが、その前に重要な概念があります。それは現在、AI活用のために膨大なデータを学習させていますが、それは世界全体で見ると1%に過ぎず、残りの99%はみなさまの会社の中に眠っているという話があります」と入山氏。つまり個々の企業の中には非構造化された状態のデータが大量にあるということになるのだ。入山氏はそれらのデータ活用が進むことを予測し、「おそらく今年の後半はプライベートAIの活用がどんどん活性化していく時代になると思います」と語った。
今後はAIを扱う人事や知の探索がより重要になってくると指摘する入山氏は、その後も、事例を交えながらAI活用について持論を展開。まだまだこれからという余韻を残し、基調講演は幕を閉じた。
主催者セッション
働き方の未来を再定義する:AI PC とそのエコシステムの力
Global Head of Future of Work and
AI Software Ecosystem
Loretta Li-Sevilla
AI PCは働き方の未来を再定義し、生産性向上と人間の可能性を拡張する重要な技術であると語るLoretta氏。AI PCはローカル環境でのAI活用に際して、高速処理、コスト削減、セキュリティ強化、スマートなシステム管理などを可能にし、従来のPCを超えると説明。HPは実際に社内でAI PC活用を進め、時間の節約や分析能力の向上などを実現していると語った。今年の10月に Windows 10 のサポート終了が来ることに触れ、そのタイミングでAI PCへとアップグレードすることを推奨するとしてセミナーを終了した。
次世代AIワークステーション(Zシリーズ)
~ZGX nanoとZ Boostによるイノベーション~
Senior Director – Global Business
Development, AI & Data Science
Michael Messier
日本市場におけるHPワークステーションの重要性とイノベーションについて講演したMichael氏。同氏はAIの発展によってデータ量が爆発的に増加し、ワークフローの複雑性も増しているため、適切なテクノロジーとツールの選択が重要だと解説。新たに発表されたソリューション「HP Z Boost」はHP Zシリーズに搭載されたGPUリソースを他のPCが利用できるもので生産性向上が期待できる。また、ワークステーションに新たに加わったAI開発専用モデル「HP ZGXシリーズ」は小型で高性能かつコスト効果の高い製品だとアピールした。Michael氏は、HPは長年の経験と技術開発を背景に、Zシリーズを通じてAIワークフローの未来を支える製品群を展開すると語りセッションを締めくくった。
AIパートナーセッション
Rakuten AIの挑戦:人を中心としたAI体験の創造
AI & Data コンサルティング部
ジェネラルマネージャー
水口 真 氏
水口氏は楽天グループのAI&データコンサルティング部が推進する「AI-nization(エーアイナイゼーション)」(AI化を意味する造語)について説明。楽天はAIの力で人間の想像力を高めることをビジョンに掲げ、データ活用、チャンネル拡大、継続的なチューニングを戦略とする中で、LLMの開発に注力するとともに、日本語の文脈やおもてなし精神を反映したモデルを公開すると語った。直近でリリースした法人向け生成AIサービス「Rakuten AI for Business」の提供を始めたほか、コンシューマ向けには便利なAIエージェントが利用できる「Rakuten AI」を発表している。今後も政府支援を受けた次世代モデルの研究開発やAIエージェントの市場展開を進めていく予定だという。
パネルディスカッション with AI Partner ~AI PC編~
日本語音声認識技術とローカルSLM連携で、ビジネスや業務がどう変わるのか?
~法人や自治体の潜在ニーズと開発アイデアのディスカッション~
株式会社 WEEL 代表取締役 田村 洋樹氏
株式会社 Workstyle Evolution 代表取締役CEO 池田 朋弘氏
株式会社アドバンスト・メディア SDX事業部 DX推進 グループ長 永井 一次氏
株式会社 日本HP エンタープライズ営業統括 営業戦略本部 本部長 松本 英樹氏
このパネルディスカッションでは、日本語音声認識技術とローカルSLMの連携によるビジネスや業務の変革について議論された。音声データの可視化・構造化や、AIによる「知見化」といった視点からの、ビジネス活用事例を紹介。さらにはクラウドとローカル環境の技術的な差異やコスト、セキュリティについて議論した。最後に音声認識とローカルSLMを組み合わせた未来の開発アイデアについて、パネリストたちがそれぞれの見解を述べ、パネルディスカッションは締めくくられた。
パネルディスカッション with AI Partner ~AI ワークステーション編~
“生成AI Beyond” B2Bにおけるローカル生成AIの協創エコシステムについて
株式会社neoAI R&D事業部 部長 大槻 真輝氏
株式会社アルファコード 取締役ファウンダー 兼 CTO 未踏スーパークリエータ/静岡大学 特任教授 水野 拓宏氏
合同会社MetAI 代表 ロザノ・デビット氏
株式会社調和技研 ビジネス開発部事業推進G マネージャー 武藤 悠貴氏
株式会社 日本HP エンタープライズ営業統括 ソリューション営業本部 AI/DS市場開発担当部長 勝谷 裕史氏
こちらのパネルディスカッションでは、ローカル環境での生成AI利用の優位性と、クラウドと組み合わせたハイブリッドAIの重要性を提示。各パネリストが開発したAIソリューションの紹介を交えつつ、HPワークステーションでの開発環境について議論された。HPワークステーションの評価について意見交換がされる中、AI導入の成功にはユーザーへの具体的な活用イメージの提示とサポートが不可欠であり、AIの社会実装に向けて、技術面だけでなく経営戦略や業務変革との連携が重要との結論に達した。
緊急特別講演
来るオンデバイスAIの時代
〜 gpt-ossに見るSLMトレンドの幕開け 〜
小澤 健祐(おざけん) 氏
小澤氏はAIの最新トレンドとしてAIエージェント、ドメイン特化型AI、モデル強化の三つの軸があると解説。特にSLMが注目されており、汎用的なLLMに比べて小型で特定分野に特化しやすい特徴があると述べた。
SLMは低コストで高速応答が可能であり、セキュリティ面でも優れ、オンデバイスでの利用が進んでいると語り、専門性の高い分野ではLLMを上回る精度を発揮し、ファインチューニングが容易であることも強調した。最後に小澤氏は生成AIの情報と人間の知識を組み合わせることが今後の成功の鍵であると語った。
協賛パートナーセッション
AI エージェントの最前線
~ Copilot × Azure AI サービスで実現する ハイブリッド AI
デバイスパートナーセールス事業本部
シニア パートナー テクノロジー
ストラテジスト
平井 健裕 氏
日本マイクロソフトの平井氏は、AIエージェントの最前線としてCopilotとAzure AIサービスを活用したハイブリッドAIについて講演した。特に、デバイス上のAIとクラウドAIを組み合わせた「ハイブリッドAI」戦略、AIエージェントの統一UIとしての「Copilot」、そしてそれを最適に体験するための「Copilot+ PC」の要件が中心的なテーマであるとした。また、安定性を重視したWindowsの最新アップデートや、開発者がハードウェアの差異を意識せずにAI開発を行える「Windows ML」などの新たな仕組みも紹介した。
閉会のごあいさつ
閉会のあいさつに立った日本HPの柳澤真吾氏により、HPが本日を機にハイブリッドAIエコシステムのプロデュースカンパニーとしてのスタートを切ることが宣言され、イベントは終幕となった。
展示コーナー パートナー企業ブース編
ここからは、本イベントのもう一つの見どころ、展示コーナーの紹介をしていきたいと思う。
日本マイクロソフト株式会社
マイクロソフトブースではHPスタッフがCopilot+ PC向けのAI機能を解説。高度な検索を可能とする「セマンティック検索」、リアルタイムの文字起こしをする「ライブキャプション」、過去に行ったPCでの作業を検索、再確認ができる「リコール」、タスク管理機能を提供する「Microsoft To Do」について、デモを交えながら紹介した。
株式会社WEEL
AIシステム開発を得意とするWEELは、自社開発ツールの例として「ローカルRAGチャットボット」と「ローカル完結の商談要約AI」を展示。製品名からもわかるように、クラウド型のAIサービスに頼らず、自社ネットワーク内で完結するローカルSLM / LLM、ローカルRAGによるシステムを中心に開発力をアピールした。
楽天グループ株式会社
楽天グループが提供するAIサービス「Rakuten AI」。楽天が提供しているECや金融、通信などの各サービス専用の楽天AIエージェントを用意することで、それぞれをより使いやすくするために自然言語処理や画像認識、レコメンドエンジンなどのテクノロジーを提供する。AI検索や動画、画像生成などの便利ツールも用意されているので、一般用途でもぜひ使っていただきたい。
株式会社アドバンスト・メディア
ローカルで処理できる音声認識エンジン「AmiVoice SDK/API」を提供するアドバンスト・メディア。当日はHPのAI PCにシステムを構築し、PC 1台の中でプロンプトに従って議事録を生成する様子を紹介した。会場では実際にデモも行われており、来場者からはその精度のよさに賞賛の声が集まっていた。
Upstage AI株式会社
日本企業向けに開発された次世代LLM「Syn」を展示したUpstage AI株式会社。シングルGPUでも動作する14BというローカルLLM構築に最適な製品で、世界的に評価の高い同社の「Solarシリーズ」の日本語対応ローカライズ版という位置付けになる。企業内に蓄積されているフォームや斜めになってしまった文書、複数ページにまたがる表、画像付き文書などの非構造化データを構造化データに変換する機能も持っている革新的なソリューションだ。
株式会社日立システムズ
人気の高い対話型AIツールの多くはクラウド型サービスとなるが、日立システムズの「neoAI」はオンプレミスでそれを可能にするサービスを提供する。いわゆるオンプレミスRAGアシスタントなので、情報が外部にアップロードされる心配がなく、セキュリティは保たれる。非構造化データの活用もできるので、必要な回答が得やすいのも特長となっている。
株式会社調和技研
HPワークステーションを活用したローカルSLM/LLMのPoCを広く実施している調和技研。今回は例として製造業のローカルLLMのデモを行い、ハイレスポンスと回答の精度の高さで来場者にアピールしていた。同社はそれぞれの事業形態に合わせたローカル環境での生成AI開発において豊富な実績とノウハウを持っているため、あらゆる業種に対応できる強みも持っている。
株式会社GxP
より広く情報収集がおこなえるクラウド型の生成AIと、AI PC上で完結するローカルSLMを融合させて、より精度の高い回答を導くことを可能とした「GxRaptor Edge」を展示したのはGxPだ。情報の探索はもちろんのこと、自動的にレポートを作成することも可能。社内にとどめておきたい情報が外部に出ることはなく、セキュリティも担保されている。より幅広い範囲から情報を集めたいというニーズに合ったサービスで、来場者も興味深くデモを見守っていた。
株式会社アルファコード
メタバースの構築で豊富な実績とノウハウを持つアルファコード。ここでは、メタバースの中のデジタル空間に生成AIを組み込んだサービス「VRider COMMS」を展示していた。メタバースの中にAIの人格を持ったアバターが用意されており、その人格と対話をすることでロールプレイができるというもので、観光宣伝や教育分野をはじめ、応用次第であらゆる業種に対応できる可能性を秘めている。デジタル体験と生成AIのコラボレーションは来場者に貴重な体験を与えていた。
株式会社Aww
ディスプレイ上に描画されている生成AIによる人格を持ったバーチャルヒューマンと対話することで回答を得るシステムを展示したのはAwwだ。クラウド型の生成AIと連携させると一般的な回答が返ってくることになるが、これをローカルLLMと連携させて学習することで企業特有の質問にも答えられるようになる。例えばホテルのロビーに設置して施設案内をさせるなど、可能性は無限だ。
合同会社MetAI
生成AI開発だけでなく、個人や学校、企業向けの教育プログラムの提供もおこなっているMetAI。今回は多言語対応のリアルタイム対話が可能なバーチャルヒューマンの生成デモを展示し、リアルなキャラクターを短時間で生成する様子や、それらが対話をするシーンを来場者に体験させた。このテクノロジーの発展形として、作ったキャラクター自らがゲーム画面を作りながらその世界をAIが自律プレイするといった驚きのシステムも披露。技術力の高さをアピールしていた。
展示コーナー HPブース編
コンシューマPCブース
コンシューマ向けPCからは「HP OmniBook Xノートパソコンシリーズ」と「HP OmniBook Ultraノートパソコンシリーズ」が登場。AMDおよびIntelそれぞれのプロセッサーラインがあり、Polyテクノロジーを採用したWebカメラやオーディオ、AIで簡単にPC管理ができる「HP AI Companion」が利用可能など、現在のムーブメントをけん引するハイスペックを提供する。
WXPブース
7月に発表されたデジタルエクスペリエンス(DEX)ソリューション「HP Workforce Experience Platform(以降、WXP)」。企業内で使われているPCやプリンターをはじめとした様々なデジタル資産をひとつのWXP上で可視化し、社員の満足度や業務に与えている影響をAIが判断、改善策を提案する。企業の生産性をさらに高めることが可能になるソリューションだ。
Wolf Securityブース
HPのビジネス向けPCなどに標準で採用されている統合セキュリティソリューション「HP Wolf Security」。AIによる先読み検知や悪意が含まれるファイルを仮想空間に封じ込める機能などを提供する。このソリューションをマルチプラットフォームでも使えるように製品化した「HP Wolf Pro Security」もラインアップしており、HP以外のPCにもインストールが可能だ。エンドポイントのセキュリティ強化に最適なソリューションといえる。
Polyブース
Polyブースでは代表的なヘッドセット製品群やWeb会議向けのビデオバーなどのほか、現在企業から熱い注目を浴びているクラウド電話などを展示。今回が初登場となるのは「HP Poly Studio A2 卓上マイク」で、Web会議の際にホストと接続してテーブル上に設置するだけで、聞き取りやすい高品質スピーカーと4エレメントの多指向性マイクにより、明瞭な音声のやり取りが可能になる。この製品は8台までデイジーチェーンすることができるので、大会議室でも利用可能だ。
ワークステーションブース
HPワークステーションでは注目のmini筐体を採用したデスクトップモデルや、AI開発に最適なハイエンドモデルHP Z8 Fury G5 Workstationなどを展示。特にHP Z8には話題の最新のNVIDIA Blackwellグラフィックスを4基搭載できるほか、「HP Z Boost」を活用すれば、ワークステーションのリソースを複数のPCでシェアすることも可能だ。また、今回が初登場となるコンパクトサイズPCからはAI開発向けの「HP ZGX Nano G1n AI Station」も登場し、早速注目を集めていた。
ビジネス向けデスクトップPCブース
こちらでは最新モデルの「HP EliteStudio 8 All-in-One G1i 27 inch Desktop AI PC」が初展示となっていた。インテル® vPro® プラットフォーム対応のインテル® Core™ Ultraプロセッサーを搭載。27インチWQHD液晶を採用した一体型ボディなので大画面でありながらデスクに設置しやすいのが特長。近年のトレンドでは文字が見やすいようにディスプレイが大型化していることもあり、生産性を高めるPCとしても注目されている。
シンクライアントブース
シンクライアントブースはモバイルモデルの「HP Elite mt645 G8 Mobile Thin Client」と「HP Pro mt440 G3 Mobile Thin Client」などを展示。シンクライアント環境でモバイルノートPCタイプを選ぶ理由としてハイブリッドワーク対応などが挙げられるが、HPの製品価格のみの追加料金無しで5年間データ通信使い放題になる「HP eSIM Connect」対応版が登場している。セキュアな環境でのハイブリッドワークと相性がよい組み合わせとなるので要注目だ。
POS/ロングライフPCブース
POS/ロングライフPCブースの注目はなんといっても「HP Engage Flex Miniシリーズ」などに対応する「HP AIアクセラレーター M.2カード」のサポート開始が発表された点だ。これにより、店舗の防犯カメラや品質管理のための監視モニターなどの性能が格段に向上することが期待でき、エッジコンピューティングなどでのAI活用が加速される。
プリンターブース
絶好調のHP Smart Tankプリンターシリーズやモバイルプリンターシリーズが展示されたプリンターブース。ここで来場者の注目を浴びたのは抜群のコストパフォーマンスを発揮するHPのA4モノクロレーザープリンター「HP LaserJet Pro 4003dw」の発表だ。機能やパフォーマンスはもちろんだが、本体価格は驚きの19,800円。しかも3年のオンサイト保守付きなので、ビジネスはもちろん、自治体、教育機関などあらゆるニーズをかなえる製品となっている。
大判プリンターブース
世界的なシェアを持つHP大判プリンター。今回の注目はコンパクトサイズでありながらA1対応の「HP DesignJet T870」だ。本体サイズが1100 × 690 × 935mmと省スペースにできており、設置場所が最小限で済むのもポイントで「大判プリンターをもっとフレンドリーに」という思いがこもったモデルとなっている。製品デモなども申し込めるのでまずは大判プリンターの魅力を体験してもらいたい。
HP SitePrintブース
会場でひときわ目立っていたのはHPのロボティックテクノロジーによって開発された「HP SitePrint」によるデモだ。これは建築現場などで使われる施工のための「墨出し」を自動化するためのロボットで、レーザーによる精密な描画が可能なだけでなく、曲線にも対応することから現場での生産性向上や業務効率化を実現することができる。建築現場にとっても待ち望まれたソリューションといえる。
HP AIアプリブース
HPのAI PC製品群の紹介とともに、HPがプロデュースするAIアプリケーションのデモを発表していたのがこちらのブース。特に注目されたのは「HP AI Companion」で、専門知識がないと設定が難しいファームウェアの最適化などが行える。それらを実際にHPのAI PC、Copilot+ PC上で動作させるデモもおこなっており、来場者にこれらのテクノロジーの有用性を示していた。
取材後記
非常に多くの来場者が訪れたHP主催イベント「HP Future of Work AI Conference 2025」は大盛況のうちに幕を閉じた。会場のにぎわいからもHPの豊富なポートフォリオがリードするAIシーンへの注目度がいかに高いのか確認することができた。これから本格的なAI活用が日本の各企業ではじまるのだという予感を会場に訪れたすべての来場者も感じられたのではないだろうか。ビジネスを次のステージへと導く、HPの今後の活躍に期待したい。
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※このコンテンツには日本HPの公式見解を示さないものが一部含まれます。また、日本HPのサポート範囲に含まれない内容や、日本HPが推奨する使い方ではないケースが含まれている可能性があります。
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