2024.07.31

HPに聞く、AI活用に適したビジネスPCの選び方 “つながりやすい”AI PCは仕事をどう変える?

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PCで4G LTE/5G通信が使える スマホのようにつながる「HP eSIM Connect」

HP Elite x360 830 G11が対応しているのが、HPのソリューション「HP eSIM Connect」だ。対応モデルを購入すれば、データ通信が追加料金不要で5年間使い放題になるというもので、4G LTEと5G通信に対応している。HPが2023年11月に発表して以来、問い合わせが殺到していると松本氏は振り返る。

「HP eSIM Connectはこの半年間で、私たちの予想をはるかに上回る反響をいただいています。すでに数千にも上る企業からお問い合わせをいただき、すでに導入されたお客さまからも好評です」

背景には、在宅勤務やハイブリッドワークの浸透で、オフィス外での通信環境に個人差が出てしまうという課題がある。例えば集合住宅の場合、Wi-Fiはコアタイムになると遅延が起こりがちだ。外出先ではスマートフォンのテザリングを利用するのにもひと手間かかる上、カフェなどのフリーWi-Fiにつなぐのは情報セキュリティやガバナンスの観点から懸念がある。

「在宅勤務やハイブリッドワークを採用している企業が、全ての従業員に高速で安定したセキュアな通信環境を用意するのは簡単ではありません。こうした理由から、高品質で手軽に使えるLTEや5G通信に対するニーズはこれまでも根強く存在していました。しかし、使用料金が高額であるという点がネックとなり、導入を見合わせていた企業が多かったのです。HP eSIM Connectはこうした課題を解消します」

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(出典:日本HP提供資料)

またPCを管理するIT部門にとってもうれしいポイントが、eSIMタイプであるということだ。物理SIMカードを管理する手間が不要なので、紛失や設定ミス、破損といったトラブルを防げる。回線の開通手続きもオンラインで完結するため、スムーズに利用を開始できる。

AI PC × HP eSIM Connectのインパクト

AI PCとHP eSIM Connectの組み合わせによって、ビジネスにはどのような影響があるのだろうか。

「AI PCがローカルでのAI活用に強みがあることは先にも触れた通りです。しかし、実際にはクラウドのAIサービスも並行して使うケースが多いはずです。HP Elite x360 830 G11はオフィス外に持ち出すことが多いPCです。その際にHP eSIM Connectがあれば、高品質な通信環境を確保できます。ハイブリッドな環境において、生産性向上や業務効率化を実現するための環境構築が可能な製品とソリューションの組み合わせといえます」

また、HP Elite x360 830 G11はHPのモバイルデバイス管理(MDM)ソリューション「HP Protect and Trace with Wolf Connect」にも対応している。

これは、電源がオフになっている状態のPCに対して、遠隔操作で「探す」「PCをロックする」「データを消去する」といった命令を実行できる。

日本では、PCを使っていない時には電源をオフにする文化が根強く、その状態で盗難や紛失があった際、従来のMDMでは対処が遅れる可能性が高かった。しかしこの機能を使えば、GPSをはじめとした複数の技術によって探査開始時点の位置が特定できる。

「この『探す』機能は、LTE Cat-Mという低消費電力で広域通信が可能な通信技術の採用によって実現しています。場所の特定も、基地局が多い日本の場合、都心部であればかなりの精度で特定できます」

PCロックについては、BIOS/ファームウェアレベルの強固なもので、管理者以外はOSや初期画面すら見られない。そのため第三者が簡単にログインすることは難しい。データ消去はNIST(米国国立標準技術研究所)が定めている「Purge」レベルの処理をするので、復旧は不可能でPC廃棄と同等の対応ができる。

これだけの機能が備わっていれば、ハイブリッドワークでAI活用を進めながら、安全かつ快適に作業ができて、IT部門にとっても管理しやすい環境が実現できる。

「今後もHP eSIM ConnectやHP Protect and Trace with Wolf Connect対応モデルは拡充していく予定です。AIを上手に活用しながら、HPのサービスによってさらなる価値を加え、ビジネスを加速したいと考えている企業のお役に立てると確信しています」

ビジネスにおいてAIを活用していく流れはもはや止めることはできない。変化に適応し、AI活用のノウハウを蓄積するためにも、一日でも早い環境整備は必然といえる。その環境を実現するPCとサービスを手に入れたいなら、ぜひ一度HPの製品群に触れてみるといいだろう。

※コンテンツ中の固有名詞は、一般に各社の商標または登録商標ですが、必ずしも「™」や「®」といった商標表示が付記されていません。

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