Windows 11 の修復方法は?実施時の注意点も解説
2026-03-04
Windows 11 の使用中、不具合が生じることがあります。パソコンが起動しない、動作が不安定になる、といったときのために、Windows 11 を修復する方法と、修復時に気を付けたいポイントをお伝えします。
1.Windows 11 の修復が必要なタイミング
Windows の修復とは、動作不安定、起動不可、ブルースクリーンなどの問題が発生した際に、システムファイルや設定を修正し、データを保持したまま OS(オペレーティングシステム)を正常な状態に戻す機能や作業のことです。既存の設定やデータ、不要なファイルをすべて消去し、OS やソフトウェアを完全に初期の状態からインストールする「クリーンインストール」とは違い、ドライブ内のファイルに影響を与えることなく OS の状態のみを改善できます。
Windows 11 で修復が必要になるのは以下のような場合です。
- Windows が起動しない
- Windows が正常に動作しない(「ようこそ」画面で止まる等)
- Windows が突然フリーズすることが頻繁に起こる
- Windows が突然ブルーバック画面になり電源が落ちる
- その他、Windows の動作で不安定な状態が継続している
起動に問題があるケースでは、多くの場合、Windows の起動時にスタートアップ修復が起動し、自動的にファイル修復を図ってくれます。
2.【修復方法1】スタートアップ修復
スタートアップ修復とは、Windows が正常に起動できないときに利用されるシステム修復機能です。システムファイルの欠落や損傷など、Windows の起動を妨げる問題を診断・修復します。
あくまで主に OS が正常に起動しない(起動処理に失敗する)トラブルを解決するための機能であり、Windows 11 が起動した後に発生するエラーを修復するものではありません。
スタートアップ修復の手順は以下のとおりです。
- Windows 回復環境に入ったら「トラブルシューティング」「詳細オプション」「スタートアップ修復」の順に選択
- 対象アカウントを選択してパスワードを入力し、「続行」を選択すると、診断がスタート
- 問題点の検出と自動修復を待つ
詳しくは HP LIVE サポートナビの「自動修復の画面を繰り返し、Windows が起動できない」でも解説しています。
3.【修復方法2】コマンドプロンプトを使った修復
コマンドプロンプトとは、プログラムに命令文を送ってパソコンの設定を行うツールです。コマンドプロンプトを実行すると、黒い背景のプロンプトが表れて、コマンド入力による操作が可能になります。手順は以下のとおりです。
- 「Windows」キーと「R」キーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」画面で「cmd」と入力
- 「sfc /scannow」と入力し、「Enter」キーを押す
- スキャン結果が表示
正常に対処されれば「Windows Resource Protection で破損したファイルが見つかり、正常に修復されました。」と表示されます。
一方で、「Windows Resource Protection で破損したファイルが見つかりましたが、その一部を修正できませんでした。」と表示された場合、手動での修復が必要です。その場合は、処理の詳細を表示して破損ファイルを確認し、正常ファイルのコピーに手動で置換しましょう。置換する場合には、管理者特権のコマンドプロンプトに以下のコマンドを入力していきます。
- 「takeown /f <Path_And_File_Name>」を入力し、Enterキー(管理所有権を取得)
- 「icacls <Path_And_File_Name> /grant administrators:F」を入力し、Enterキー(破損ファイルへのフルアクセス権が付与)
- 「コピー先 <Source_File> <コピー先>」を入力しEnterキー(置換完了)
コマンドプロンプトの使い方については「Windows 11:コマンドプロンプトの概要と使い方」もご覧ください。
4.【修復方法3】システムの復元
システムの復元は、ソフトウェアのインストール、ドライバーの更新、システム設定の変更など、最近の変更で問題が生じた場合に有効な方法です。個人用ファイルに影響を与えずに元の状態に戻せるため、重要なデータを失わずに問題を解決できる可能性があります。
4-1.Windows から復元ポイントを適用する
- コントロール パネルから「回復」「システムの復元を開く」の順に選択
- 「システムのファイルと設定を復元する」ボックスで、「次へ」を選択し、結果の一覧で使用する復元ポイントを選択
- 使用する復元ポイントが表示されていない場合、「他の復元ポイントを表示する」を選択して他の復元ポイントを表示
- 適切な復元ポイントが見つかれば「次へ」「完了」の順に選択
- 復元ポイントが適用されると、Windows 11 が自動的に再起動
4-2.Windows 回復環境から復元ポイントを適用する
- Windows 回復環境で「トラブルシューティング」「詳細オプション」「システムの復元」の順に選択
- 結果の一覧で使用する復元ポイントを選択。使用する復元ポイントが表示されていない場合、「他の復元ポイントを表示する] チェックボックスを選択して他の復元ポイントを表示
- 必要に応じて「影響を受けるプログラムのスキャン」を選択
- 適切な復元ポイントを見つけたら「次へ」「完了」を選ぶ
- 復元ポイントが適用されたら「再起動」をクリック
5.インストールメディアを使った修復
インストールメディアとは、OSをコンピュータにインストールするために使用する記録媒体のことです。一般的には8GB以上のUSBメモリやDVDを使用し、新しいコンピュータへのOSインストールや既存システムの再インストール、クリーンインストールの実行に用いられます。
インストールメディアを使用した Windows 11 の修復方法には、インプレースアップグレードと、クリーンインストールがあります。まずは、以下の手順でインストールメディアを作成しましょう。
- Windows 11 のダウンロードページを開き、「 Windows 11 のインストールメディアを作成する」にある「今すぐダウンロード」をクリック
- ダウンロード完了後は、メディア作成ツールファイルを開いてライセンス条項に「同意する」をクリック
- 「このPCにおすすめのオプションを使う」チェックボックスをオフにして、適切な言語とエディションを選ぶ
- 準備しておいたUSBメモリなどのメディアを選び、「次へ」「完了」をクリック
5-1.インプレースアップグレード
インプレースアップグレードは、一括アップグレードのことです。以下の手順で行います。
- インストールメディアをパソコンに接続し、エクスプローラーを開く
- インストールメディアを含むドライブを選択したら、ドライブのルートディレクトリからsetup.exeファイルを開く
- アプリによるデバイス変更の可否を確認したら「はい」を選択
- 「保持する内容を変更する」からオプションを選択し、「次へ」
- 「インストール」選択で、Windows 11 の再インストールが開始
5-2.クリーンインストール
クリーンインストールとは、既存の設定やデータ、不要なファイルをすべて消去し、OSやソフトウェアを完全に初期の状態からインストールすることです。以下の手順で行います。
- 作成したインストールディスクをパソコンにセットして起動し、Windows 11 のセットアップを開始
- 「インストールする言語」「キーボードの種類」などを選択し、「次へ」をクリック
- 「今すぐインストール」をクリック
- 「Windows のライセンス認証」ページで「プロダクトキーがありません」を選択(Windows が再インストールされると、Microsoft アカウントにリンクされているプロダクトキーに基づいてプロダクト キーが自動的に適用される)
- デバイスにインストールされている Windows のエディションを選び、「次へ」をクリック
- 「ライセンス条項」ウィンドウで「同意する」を選択
- インストールの種類を選ぶ画面で「カスタム:Windows のみをインストールする(詳細設定)」を選択
- Windows 11 をインストールするパソコンのハードドライブを選び、「次へ」を選ぶと、クリーンインストールが開始
クリーンインストールされたら、パソコンが再起動。その後は、画面の指示に従ってデバイスのセットアップを完了させる
6.Windows 11 の修復を行うときの注意点
Windows 11 の修復を行う場合は、以下の点に注意してください。
- 環境によっては非常に長い時間が必要・行う作業によって設定情報や個人用ファイルが残るかどうかが異なる
- Windows の修復は完全ではない
- インストールメディアやプロダクトキーが必要になる場合に備え、しっかり保管しておく
Windows 11 の修復には、数時間から半日以上かかることも珍しくありません。その間に電源が落ちてしまったり、衝撃などが加わったりしないように作業環境に注意して行うとともに、十分な時間を確保する必要があります。また、作業によって大事なファイルが失われないよう、事前にバックアップを取ることが大切です。
この他、Windows の修復は、システムファイルの問題にはある程度対処できるものの、レジストリの破損やハードウェアやデバイスの物理的な破損に対しては効果がないことも注意したい点です。
7.Windows 11 の修復はこれで安心
Windows 11 は動作が安定しており、自動修復の機能も備えていますが、なかには修復が必要なケースもあります。しかし、修復方法を理解し、インストールメディアやプロダクトキーの管理をしっかり行っておけば安心して運用できます。
もし、Windows 11 を使用していてトラブルが起きたら、今回お伝えした内容を実践して修復してみてください。
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