Windows 11 は安く購入できる?ダウンロードや購入後の設定について解説

2025-12-16

Windows 11 は安く購入できる?ダウンロードや購入後の設定について解説
Windows 11 は安く購入できる?ダウンロードや購入後の設定について解説

いざ Windows 11 を購入しようとしたときに、やはり価格は気になるところでしょう。この記事では Windows 11 はお得に購入することができるのか、また販売形態の種類やそれぞれの特徴を注意点と併せて紹介します。そして購入を決めたあとの設定がスムーズできるように、ダウンロード方法やセットアップのやり方についてもわかりやすく解説します。

Windows 11 には4種類のエディションがあります。エディションは、豊富にある機能を使用目的にあわせて組み合わせた Windows のパッケージのことです。個人向けや企業向けなどのエディションがあります。Windows 11 には、Home、Pro、Enterprise、Education の4種類のエディションが用意されています。

一般的に Windows 11 Home は個人向け、Windows 11 Pro は個人・企業向けとされています。両者の基本的な性能は同じですが、Pro ではリモートデスクトップ機能や BitLocker による暗号化機能など、業務で使用するうえで便利な機能が搭載されています。

Enterprise は企業向けのエディションで、Pro と比べるとライセンスの考え方と購入方法、機能などが異なります。機能面だけみると、Pro に搭載されている機能をベースに、セキュリティや互換性を強化する機能が Enterprise には搭載されています。

最後に、Education は教育機関向けのエディションで、Pro の機能に加えて教育機関に関わる教員や児童・生徒たちが使用しやすい機能が搭載されています。例えば、画面の色味を調整できる機能などです。

このように4種類あるエディションですが、個人用なら Home か Pro、企業なら Pro か Enterprise、教育機関で使用するなら Education を選びましょう。

Windows 11 にはダウンロード版、通常のパッケージ版、DSP版、OEM版などがあります。新たに導入を検討しているのであれば、賢く無駄なく自分のニーズに合致するものにしたいでしょう。そのためにはまず購入方法や販売形態ごとの特徴を把握しておくのが大事です。それぞれの特徴とメリット・デメリットなどをわかりやすく説明します。

2-1.ダウンロード版

ダウンロード版はインターネットで購入するタイプで、価格はパッケージ版とほぼ同等です。ライセンス認証に必要となるプロダクトキーが付与されているため、購入後すぐにOSをパソコンにインストールできます。Microsoft のストアではダウンロード版という名称ですが、販売サイトによってオンラインコード版と呼ばれることもあります。

ダウンロード版のメリットは、商品が届くまでの待ち時間がない点です。また、サポート面とコストパフォーマンスの良さが挙げられます。OSのインストールについて不明な点があれば、Microsoft のサポートが無償で受けられるので安心です。もし今後パソコンを替えることがあっても、新しいものに同じOSをインストールできるので無駄がありません。また、光学ドライブがない13インチ以下のノート型パソコンでも使えます。

一方、ダウンロード版は、ISOファイルをDVDメディアもしくはUSBメモリにダウンロードする必要があり、その手間がかかるのはデメリットといえます。

2-2.パッケージ版

パッケージ版はお店やインターネットで購入でき、USBメモリが付属しているものを指します。インターネットの販売サイトによっては、価格が日により大幅に変動することがあるため、タイミングをみると良いでしょう。

パッケージ版のメリットは、ダウンロード版と同様にパソコン乗り換え時に再インストールできることや、光学ドライブのないノート型パソコンでも使用可能なことが挙げられます。他には、インストールデータが付属のUSBメモリに入っているので、別のDVDやUSBを準備しなくても良いのがメリットです。もちろんパッケージ版でも、OSをインストールするときには無償で Microsoft のサポートが受けられます。

パッケージ版のデメリットは他のタイプより少し価格が高めなことと、アップグレードに手間がかかることです。作業自体は難しいものではありませんが、パソコンをたちあげる順番の設定をHDDからUSBドライブに切り替える必要があります。

2-3.DSP版

DSP版はハンドルセットとも呼ばれるタイプで、販売サイトなどが Microsoft が出しているOSをインストールディスクとして扱い、独自で組み合わせを決めたパソコンパーツとセット販売するものです。インターネットで購入でき、他の販売形態に比べてやや安い傾向にあります。

DSP版は、価格が低めという以外に、パソコンを替える際にもセット購入したパーツを一緒に移せるのであれば、OSの再インストールができる点もメリットです。その場合もライセンス認証を通す必要があり通常はインターネット経由で行いますが、場合によっては Microsoft へ電話で認証依頼をします。

一方、DSP版は、セットで使わないとライセンス認証の対象外となります。パソコンパーツが壊れてしまうと、ライセンス認証が通らなくなるのがデメリットです。そのため、セット購入するパソコンパーツは故障しにくいものが望ましいでしょう。

2-4.OEM版

OEM版は「Original Equipment Manufacturer」の略で、主にパソコンメーカーが製造する完成品パソコンにプリインストールされた形で提供される Windows ライセンスを指します。一般的に店頭や通販で単体販売はされず、新品パソコンを購入した際に最初から入っている Windows がOEM版です。パソコン代が加算されるため、上記3つの購入方法よりも費用は高くなります。

メリットは、パソコンと一体で提供されるため初期設定やドライバーとの互換性が確保されている点にあります。メーカーサポートの範囲内で利用でき、ユーザー自身がライセンス認証の作業を行う必要もありません。また、プリインストールで提供されるため価格面でも割安で、パソコン全体のコストパフォーマンスを高める役割を果たしています。

一方のデメリットは、購入したパソコンにライセンスが紐づくため、基本的に他のパソコンへ移行できないことです。パソコン本体が故障した場合はライセンスも使えなくなる可能性があり、再利用の柔軟性は低くなります。そのため、複数台のパソコンで使い回すことはできず、必ず対象パソコン専用として利用する点を理解しておく必要があります。

Windows 11 を少しでもお得に購入したいのであれば、通販を利用するのも良いでしょう。ただし通販は価格が安い傾向にある分、偽物やライセンスが不正に入手されたものが売られている可能性もあるので十分に注意が必要です。確実な信頼性を考えると、やはり正規のルートで Microsoft や店頭販売から直接購入するほうが安心感が高いといえます。

販売サイトで購入する場合は、金額だけで決めず、出品元のレビューをしっかりと読むようにしましょう。

DSP版についてはパソコンパーツをセット購入し、一緒に使うことがライセンス認証のルールなので必ず商品の内容を確認します。受け取り時にもパーツがそろっているか注意が必要です。

購入した Windows 11 をスムーズにインストールするには、事前に必要なものや手順を確認しておくことが大事です。インストールメディアのセットやライセンス認証の流れなど、インストールの方法を順を追ってわかりやすく紹介します。

4-1.step1:USBやインストールメディアをセットする

Windows 11 を新規でインストールする際には、最初にインストールメディアのセットをします。パッケージ版やDSP版であれば商品に同梱されてきたUSBメモリを使います。

もし付属していない場合にはインターネットよりダウンロードしてインストールメディアを作成する必要があります。8GBの空き領域を備えた空のUSBメモリを用意した上で、「Windows 11 のダウンロード」ページの「Windows 11 のインストール メディアを作成する」にある「今すぐダウンロード」をクリックし、画面の指示に沿って作成しましょう。

Windows 11 のメモリ・DVDなどをメモリスロットやDVDドライブにセットしたら、パソコンの電源を入れます。パソコンの起動とともに Windows 11 のインストールおよびセットアップが始まるので「次へ」を選択します。

4-2.step2:ライセンス認証をする

Windows 11 のインストールとセットアップが始まってから、「次へ」を選択すると「今すぐインストール」という表示が出ます。これを選択してから、ライセンス認証に入ります。プロダクトキーを入れる画面が表示されるので入力してから「次へ」を選びます。わからないときや入力を省きたい場合には、ここで「プロダクトキーがありません」を選び、あとで入力することも可能です。

インストールするオペレーティングシステムの選択画面に切り替わるので、Windows 11 Pro もしくはWindows 11 Home を選び「次へ」をクリックします。

4-3.step3:Windows 11 をインストールする

Windows 11 のインストールに必要なライセンスに目を通し「同意する」を選んでから「次へ」をクリックします。インストールの種類とドライブを選択する画面になります。ちなみに新規インストールであれば、「カスタム:Windows のみをインストールする」を選択します。ドライブを選ぶとインストールが始まります。そのまましばらく待っているとインストールが終了し、再起動され Windows 11 の準備画面に切り替わります。

Windows 11 をインストールするときにはいくつか注意点があります。

まず、必ずバックアップを取りましょう。万が一の場合でもバックアップさえ取っておけば復元できるので安心です。次に大事なのは外付けしている機器をすべて外しておくことです。データが消えてしまうような予期せぬ事態を避けるために、USBメモリやその他の外付け機器を一旦外しましょう。

また、インストールするパソコンのスペックもチェックしておきます。マイクロソフト社では、Windows 11 をパソコンにインストールするための最小システム要件を、以下のように定めています。

システム要件 詳細
プロセッサ 1ギガヘルツ(GHz)以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサ、または System on a Chip(SoC)
メモリ 4GB
ストレージ 64GB以上の記憶装置
システムファームウェア UEFI、セキュアブート対応
TPM トラステッド プラットフォーム モジュール(TPM)バージョン2.0
グラフィックスカード DirectX 12以上(WDDM 2.0ドライバー)に対応
ディスプレイ 対角サイズ9インチ以上で8ビットカラーの高解像度(720p)ディスプレイ

参照:Microsoft「Windows 11 の仕様、機能、コンピューターの要件を確認する

Windows 11 のデバイスへのログインに使用可能なアカウントには、ローカルアカウントと Microsoftアカウントの2種類が設定されています。Windows 11 の購入後に行う、それぞれの初期設定のやり方について紹介します。

6-1.ローカルアカウントでセットアップする場合

ローカルアカウントとは、アカウントを作成したパソコンだけで利用できるものを指します。初期セットアップ時は、アカウント作成時に Microsoft アカウントの作成を求められますが、インターネットに接続しなくてもアカウントを作ることが可能です。

ローカルアカウントでセットアップする場合には、「国または地域はこれでよろしいですか?」の画面から「Microsoftアカウントを追加しましょう」の画面の間に「Shift」キーと「F10」キーを押します。するとコマンドプロンプトが表示されるので、そのウィンドウをマウスでクリックなどしてアクティブにします。

「oobe¥BypassNRO.cmd」と入力しEnterキーを押してください。この時点でパソコンが再起動されます。

再起動後、もう一度セットアップ画面が表示されるのでネットワークのセットアップはしないよう注意しながら設定を進めていきます。最後に、ローカルアカウントに必要な情報の入力を求められます。これでローカルアカウントを作成できます。

6-2. Microsoftアカウントでセットアップする場合

Microsoft アカウントは使用するデバイスを自由に決められます。地域を選択し、キーボードのレイアウトを決めると、ネットワーク接続の画面に移ります。ライセンス契約同意画面を確認し「同意」するをクリックすると、Windows 更新プログラムの確認画面に切り替わり自動的に確認が始まります。次にネットワーク接続の方法を選んでから、Microsoft アカウントおよびパスワードの入力をします。PINのセットアップについてはあとで入力もできます。その場合はPINのセットアップ画面で「キャンセル」を選びます。

その後アプリでスマホと連携させるための MicrosoftLauncher、ファイルのアクセスに関する OneDrive、Cortana・デバイスプライバシー設定の画面に進んでいくので、順番に内容を確認します。

パソコンの調子があまり良くないときに、初期状態に戻すと問題が解決できる可能性があります。初期状態に戻す方法とその際に必要なオプションの選択について紹介します。

7-1.step1:設定から初期状態に戻すを選択

Windows 11 を初期状態に戻すには設定から選びます。手順は、「スタートボタン」>「設定」>「システム」>「回復」と順に選択していきます。次に「PCをリセットする」を選ぶとオプションの選択画面が表示されます。

7-2.step2:オプションを選択する

オプションの選択画面では、「個人用ファイルを保持する」と「すべて削除する」という2つの選択肢が表示されるので、好きなほうを選びましょう。「個人用ファイルを保持する」を選択した場合には、写真や音楽、ビデオなどライブラリは削除されずに残ります。「すべて削除する」を選択してしまうと、ライブラリの内容も含めすべて削除されるので、注意しましょう。

7-3.step3:リセットを開始する

リセットを開始する際に、「追加の設定」が表示されます。問題がなければ「次へ」をクリックします。次に、「このPCをリセットする準備ができました」という表示がでるので、内容を確認し「リセット」をクリックします。

初期化処理が始まるので、そのまま待ちましょう。

Macで Windows 11 を使用したい場合は、Parallels Desktop(Microsoft 認定ソリューション)といった仮想デスクトップでの利用が必要です。Windows 10 では、MacのBoot Campという機能を利用して Windows が使用できていましたが、Windows 11 でのサポートは限定的で、Boot Campでの Windows 11 の利用は非推奨とされています。

ここでは、Parallels Desktopを使用してMacで Windows 11 を運用する方法を解説します。

8-1.Parallels Desktopを購入する

まずは、Parallels Desktopを購入する必要があります。3つのプランがあり、個人の場合は Standard Edition、開発者の場合は Pro Edition、企業や組織の場合は Business Edition を選びましょう。

8-2. Windows 11をインストールする

次に、Windows 11 をMacにインストールします。Parallels Desktopを起動し、手順に沿って Windows 11 のインストールを進めます。

8-3. Windows 11 のライセンス認証を行う

インストールが終われば、次は Windows 11 のライセンスコードの認証を行います。

MacにはIntel版とAppleシリコン版の種類があります。パッケージ版やDSP版はIntel版のMacでもライセンス認証が可能ですが、Appleシリコン版のMacで使用できるライセンスは、購入後に認証用のコードがメールで送付されるライセンスコードの製品を選ぶようにしてください。

Windows 11 は種類や販売形態が豊富です。価格だけに着目し、安いからと安易に決めることは偽物を入手してしまうなどリスクが高いです。販売元の信頼性も考慮する必要があります。Windows 11 についてよく概要を知り、それぞれのタイプのメリットやデメリットを理解しましょう。そのうえで価格も比較しつつ、慎重に購入を決めることが大切です。

HPは、ビジネスに Windows 11 Pro をお勧めします。

Windows 11 は、AIを活用するための理想的なプラットフォームを提供し、作業の迅速化や創造性の向上をサポートします。ユーザーは、 Windows 11 のCopilotや様々な機能を活用することで、アプリケーションやドキュメントを横断してワークフローを効率化し、生産性を高めることができます。

組織において Windows 11 を導入することで、セキュリティが強化され、生産性とコラボレーションが向上し、より直感的でパーソナライズされた体験が可能になります。セキュリティインシデントの削減、ワークフローとコラボレーションの加速、セキュリティチームとITチームの生産性向上などが期待できる Windows 11 へのアップグレードは、長期的に経済的な選択です。旧 Windows OSをご利用の場合は、AIの力を活用しビジネスをさらに前進させるために、Windows 11 の導入をご検討ください。

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