Windows 11 の再インストール方法と準備すべき6つのこと
2025-12-16
社内で Windows 11 を使っているとき、不具合が起こる場合があります。そんなときには、再インストールを行うのも解決方法の一つです。しかし、再インストールをしたことがないと、いきなり実行するのは不安かもしれません。そこで、この記事では、再インストールを行う方法と注意点、事前に準備しておきたいことなどについて詳しく紹介していきます。
1. Windows 11 の再インストールとは何か?
Windows の再インストールとは、ハードディスクを初期化することで、Zパソコンを工場出荷時の状態に戻す作業のことです。ハードディスクを初期化することは、不具合が起こったときに実行することの多い解決方法なので、覚えておくといいでしょう。
Windows 11 を再インストールするには「クリーンインストール」「インプレースアップグレード(一括アップグレード)」の2つの方法があります。通常はさまざまなデータが保存されていますから、「データを引き継ぎたい」場合や「なるべく時間をかけずに行いたい」といった目的に応じてインストール方法を選びます。
互換性の問題やトラブルシューティングに対応したい場合にはシステムを完全に新しい状態に戻すクリーンインストール、ファイルやアプリ、設定を保持したまま再インストールしたい場合にはインプレースアップグレード(一括アップグレード)がおすすめです。
2. Windows 11 で再インストールを行う目的とは?
Windows 11 を再インストールする目的にはさまざまなものがあります。再インストールするのは、主にPCの動作が遅くなった場合や不具合が生じている場合などに、その原因となっている問題を改善するために実行します。解決方法といっても、工場出荷時の状態に戻すものなので、そう頻繁に行うものではありません。どうしても解決できないような不具合が起こったときの方法として限定しておきましょう。
不具合が起こったとき以外にも、ハードディスクの中のデータをすべて綺麗な状態に戻して新しく使いたいときにも実行されます。
3. Windows 11 の再インストールを行う前に準備しておくこと
Windows 11 の再インストールを行う前には準備が必要です。ここでは、Windows 11 の再インストールを行う際、事前に準備しておきたいことについて紹介していきます。
3-1.ディスク領域を確認しておく
デバイスが期待どおりに動作しない、Windows で問題が発生しているなどの場合は、ディスク領域が不足している可能性が考えられます。その場合には、Windows 11 を再インストールする前にディスク領域を解放し、問題が解決するかどうかを確認しましょう。
デバイスの合計ディスク領域の確認方法は、まずタスクバーからエクスプローラーを起動します。左側で「PC」を選択し、「デバイスとドライブ」に、ドライブの使用可能な空き領域が表示されます。
引用:Microsoft「Windows でドライブの空き領域を増やす」
3-2.ファイル・データのバックアップを行っておく
Windows 11 の再インストール前にはバックアップをとっておくことが重要です。特にクリーンインストールは、一度保存したデータはすべて失われてしまいます。アプリなども消えてしまうので、クリーンインストールをした後で参照できるように、大切なデータやファイルのバックアップは必ず行っておきましょう。
インプレースアップグレードの場合、データはそのまま引き継がれますが、万が一に備え、念のためバックアップをとっておくと安心できます。
3-3.周辺機器をすべて外しておく
Windows 11 の再インストールを実行する前には、パソコンの周辺機器は外しておきましょう。外付けのハードディスクなどはもちろん、キーボードやマウスも外しておきます。再インストールをする際にキーボードやマウスなど周辺機器を接続したまま行うと、失敗してしまう可能性があるからです。
3-4.ライセンス認証のためにプロダクトキーの確認をしておく
Windows 11 の再インストール前には、プロダクトキーを確認しておくことも忘れてはいけません。ただし、ライセンス認証されているパソコンを再インストールする場合なら、インストールが完了した後も自動的にライセンス認証されるため、プロダクトキーを必要としないこともあります。ライセンス認証とは、Windows が正規品であるかどうかを確認するために必要なものです。
マザーボード(パソコン内部にある各種パーツを接続する基盤)を交換した場合や、パソコンのハードウェアを変更した場合には、プロダクトキーが必要になるケースが多いので、必ず確認しておきましょう。
3-5.インストールディスクを作成しておく
Windows 11 を再インストールする事前準備として、インストールディスクを作成しておきましょう。インストールディスクとは、「クリーンインストール」と「インプレースアップグレード(一括アップグレード)」を行うために必要になるもので、インストールメディアとも言います。インストールディスクは、マイクロソフト社が提供しているツールを利用して作成します。利用するメディアはUSBメモリかDVDディスクで作成が可能です。作成には起動可能なパソコンが必要なので、ない場合には他の人のパソコンで作成してもらいましょう。作成手順を以下に説明します。
- まずマイクロソフト社の公式サイト「Windows 11 のダウンロード」のページへ進みます。そこから作成用のツールをダウンロードしましょう
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次に「MediaCreationTool」の実行ファイルを開いて「ライセンス条項」を確認します。ここでは「同意する」を選択し、次に進みます
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「別のPCのインストールメディアを作成する」をクリックしたら、「言語」、「エディション」、「アーキテクチャ」と選択します。エディションは「Windows 11」選択してください
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続いて、作成するメディアとして「USBフラッシュドライブ」または「ISOファイル」のいずれかを選びます
- パソコンにUSBメモリを接続して「次へ」をクリックしたら、作成は完了です
ISOファイルをダウンロードする場合は、作業が問題なく完了したところで、DVDにISOファイルを保存しておきましょう。
4. Windows 11 の再インストールを行う方法
事前準備ができたところで、Windows 11 の再インストールに入ります。ここでは、Windows 11 の再インストールを行う方法と手順について説明していきます。
4-1.クリーンインストールを行う場合
はじめに、クリーンインストールを行う方法を説明していきます。
- 作成したインストールディスクをパソコンにセットして起動させると、Windows 11 のセットアップが開始されます
- 「言語設定の選択」のウィンドウで、言語とローカライズの設定を選び、「次へ」をクリックしましょう
- その後、「キーボード設定の選択 」ウィンドウで、「キーボード設定」「次へ」の順に選択します
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「セットアップオプションの選択」ウィンドウが出たら「Windows 11 のインストール」を選択し、「ファイル、アプリ、設定など、すべて削除されることに同意する」「次へ」 をクリックします
- 「プロダクトキー」ウィンドウが表示される場合には、「プロダクトキーがありません」を選択してください。Windows が再インストールされると、Microsoft アカウントにリンクされているプロダクトキーに基づいてプロダクト キーが自動的に適用されるため、「プロダクトキーがありません」を選択しても問題ありません
- 「イメージの選択」ウィンドウでデバイスにインストールされている Windows のエディションを選び、「次へ」をクリックします
- 「該当する通知とライセンス条項」ウィンドウが出たら「同意する」を選択しましょう
- 「インストールする場所の選択」を行い、「インストールの準備完了」ウィンドウで「インストール」を選択すると、 Windows 11 の再インストールが開始されます
4-2.インプレースアップグレード(一括アップグレード)を行う場合
次に、インプレースアップグレード(一括アップグレード)の手順を紹介します。
- まず、インストールメディアをパソコンに接続し、エクスプローラーを開きます
- インストールメディアを含むドライブを選択したらドライブのルートディレクトリからsetup.exeファイルを開き、アプリによるデバイス変更の可否を確認したら「はい」を選択しましょう
- その後、「保持する内容を変更する」からオプションを選択し、「次へ」を選択します
「インストール」を選択すると、Windows の再インストールを開始します
5. Windows 11 の再インストールを行うときの注意点
Windows 11 の再インストールの手順を説明してきましたが、再インストールにはいくつかの注意点があります。どのような点に注意して行うべきか説明していきます。
5-1.再インストール完了まで時間がかかる場合がある
Windows 11 の再インストールの完了までにかかる時間は、パソコンの状態や環境次第で大幅に延びてしまう可能性があります。再インストールに、予想以上に時間がかかってしまうと、それだけ業務にも影響します。Windows 11 の再インストールを実行するときは、必ず忙しい時期を避け、十分時間に余裕を持って行いましょう。
速度が遅いなどの理由で再インストールする場合、そのパソコンがなければ困るような業務はないかなどを考慮し、あらかじめスケジュールを組んでおくと慌てることがありません。パソコンを使う仕事だけではなく、他の予定についても確認してから行いましょう。
5-2.インストールディスクの作成は起動できるパソコンが必要になる
インストールディスクの作成は、正常に起動できるパソコンで行わなければなりません。部署に1台しかないパソコンが起動しなくなった場合には、再インストールのためのインストールディスクの作成ができなくなります。他の Windows 11 が使えるパソコンでもDVDやUSBメモリなどがあればインストールメディアを作成できるため、他の部署でインストールディスクを作成させてもらうなどの方法をとりましょう。
6. Windows 11 の再インストールで不具合を改善しよう
再インストールは時間がかかるもので、そう頻繁に行うものではありませんが、それでも、パソコンに不具合が起こったときには改善する有効的な方法です。企業で使っている Windows 11 のパフォーマンスが低下したら、再インストールしてみるのもいいでしょう。事前に準備をしっかり行い、業務の予定なども考慮して日程を組んで行えば、余裕を持って完了できます。
事前に準備をしておいても、実際に再インストールをしてみて何か不具合があった場合や、疑問を感じる場合には、日本HPのカスタマーサポートへ手順などを問い合わせすることをおすすめします。
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