日本企業、とりわけ中小企業に訪れる事業承継問題。
時代に淘汰される前に次の一歩を踏み出すべく、今、経営者はどのような対策を講じるべきなのだろうか。
本セミナーでは、事業承継案件に特化した独立系M & Aファーム GCAサクセション 常務執行役員の鈴木道夫氏と
食品包装資材の企画・製造・販売を行うパッケージコンバーターである株式会社吉村 代表取締役社長の橋本久美子氏をゲストに招き、
日本企業の事業承継事情やコロナ禍での変化、事業承継を行う上での必要な心構えや事前準備を学び、
株式会社吉村 橋本社長による事業承継の体験談を通して、印刷会社・コンバーターにおける将来の経営を
視聴者の皆様とともに考える1時間を目指します。
経営層の方はもちろん、経営に関わる皆様はぜひご参加ください。
また、上記以外の方にとっても、専門家や経験者のお話しを聞く機会としてぜひお気軽にご参加ください。
ご参加いただく皆様にとって有意義な1時間になることは間違いありません。皆様のご参加をお待ちしております。
タイトル
印刷会社の事業承継、M & Aを考える
~先を見据えて、今取り組むべき術とは?~
開催日時
2021年7月14日(水) 17:00-18:00
視聴申込み締切
2021年7月14日(水) 12:00
開催方法
オンラインにて開催
Q:各企業の経営者についてですが、日本企業は以前高齢化が進んでおり、かつ継承を上手くされていない企業が多く見られています。
一番の理由は、経営者自身、またとりまく従業員の古い考え方などによるものだと思っています。
経営者自身の考え方を変える方法、変わることになったきっかけなどありましたらご教示いただきたいです。
A:私自身が変わったきっかけは二つあります。
一つは、「正解は一つじゃない。自分が考えていることが唯一無二の正解とは限らない」と思い至ったこと。
二つ目は、「ニーズと解決策を分ける」という思考方法を知ったことです。
特に二つ目は、解決策で戦わない。なぜその解決策を選びたいのか、という奥底にある心の声をつかみ率直に伝え合う。
その対話の中で、お互いが歩み寄れると信じるという心のハンドルの持ち方です。
このメソッドを学習したときから、対人関係が怖くなくなりました。
Q:オーナー企業で従業員(一族ではない)に事業継承している印刷会社は増えているのでしょうか?
またそのメリットデメリットなどをお聞きしたいです。
A:オーナー一族でない従業員(含む経営幹部)への承継は増加傾向にあります。理由としては、
1. 創業オーナー一族の想いとして、同社を最も理解する経営幹部へ承継することが創業オーナーのDNAを残し、故に残される役職員へも安心を与える効果がある
2. 創業オーナー一族以外の役職員が承継する場合、どうしても創業オーナー一族から株式を購入する資金負担が生じますが、特に今の金融緩和の環境下において、柔軟な資金調達を可能としていることも、役職員への承継を後押ししております
さて、この場合のメリット・デメリットになりますが、
・メリット:
1. 大きな経営方針転換がなく、大きなリストラの心配もないため、役職員への安心感を与え、更には取引先への説明も納得しやすい。結果事業が円滑に承継される
2. こうしたケースをよく「第二の創業」と言います。役職員のモチベーションが上がり、業績への+効果が期待されます。上場を目指すことも可能で、その場合ストックオプションを役職員へ付与する事例も御座います
・デメリット:
1. 創業オーナー一族から株式承継のための資金調達が必要となります。返済は会社がするものですが、いったんは借入が増加します
2. 創業オーナー一族が経営から退くことで、経営ノウハウ(意思決定の判断ポイントなど)を確かに承継できるかがポイントとなります
15年以上のM & Aアドバイザリー業務を経験。上場、未上場の創業オーナー企業の成長戦略のための買収M & Aや後継者へバトンを繋ぐ事業承継M & Aなど、金融・決済、ITサービス、コンシューマーなどを中心に幅広い業界のM & Aを多く手掛ける。前職の三菱UFJ銀行では主に大企業を中心に企業融資やストラクチャードファイナンスなどを提供。
京都大学農学部卒 1997年 / 三和銀行(現:三菱UFJ銀行)、2006年 / GCA入社
1959年10月19日生まれ。日本女子大学卒業後、吉村紙業株式会社(現、株式会社吉村)へ入社。夫の転勤と出産が重なり、30歳から40歳までの10年間は専業主婦を経験。それ以降は株式会社吉村に企画部長として戻り、5年後の2005年には代表取締役社長に就任。第8回日本でいちばん大切にしたい会社大賞受賞。趣味は乾物料理と芝居。座右の銘は「天知る、地知る、己知る」。
IT業界においてマーケティング職20年。B2C、B2Bそれぞれの特徴を活かす独自のマーケティング施策を実施。途中eコマースビジネスの立ち上げにより、本格的なデジタルマーケティングを経験。以降、ブランド開発からコンバージョンまでフルファネル設計と段階ごとのクリエイティブ開発、評価を得意とする。現在はこれまでに得た知見をもとに、アフターデジタルにおける体験の時代における付加価値創造マーケティングを追求中。AIのマーケティング活用や産学連携の活用法にも取り組む。