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2024.05.31

自治体ピッチ第2弾
Day1:日本マイクロソフト株式会社プレゼンテーション

マイクロソフトが考える生成AI時代の学び方と働き方

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生成AI活用の今後は?

「マイクロソフトがWindows、Officeの会社だと思っている方は多いと思いますが、実は現在、AIの会社になっています」と語る宮崎氏。そんなマイクロソフトが提供している生成AIが「Copilot」だ。副操縦士という名前が示す通り、私たちの日常の作業をAIが支援するというコンセプトの元、開発が進んでいるサービスで、世界的に大きな潮流を作った「Chat GPT」のエンジンを組み込んでいるのが特長だ。

OfficeにCopilotが組み込まれた場合の例として、PowerPointにWordの原稿を読み込ませ、Copilotが自動的に最適なプレゼンテーション資料を生成する様子をデモ。「文脈に合わせて区切り、最適な画像を張り付けるといったことをCopilotがやります。これだけでも、時間的な資源が大きく削減できます」と宮崎氏は語る。

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また、宮崎氏は、生成AIを使って、「問いを立てる」「整理・構造化する」「調べる」という一連の学びを解説、「AIを組み合わせることでこのサイクルを何回もまわしていくことができるようになります。これにより自立した学習者が育てられます。まさに学習者主体の個別最適化された学びが実現されると私たちは考えています」と生成AIが学びの中に生かしていけることを説明した。

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同時に「とはいえ、簡単に進めることができないことも認識しています。ですから、Windows OSを採用したGIGA端末を選ばれなかった方にでも、圏域研修の教材を無償で提供させていただきます」と宮崎氏。これらの資料や教育向けのサービスをよく知ってもらうために、イベントなどの他、全国47都道府県へ我々が出向く予定もあるのだという。

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ここで紹介したものは誌面の都合で一部でしかないが、マイクロソフトが発表したすべての内容は世界各国の価値観を持ったGIGA専門チームが議論を重ねて作ってきたのだという。「他社に勝てるとかではなく、どのようにすれば私たちの思いがお届けできるのか、そして児童生徒や先生たちの課題を解決できるのか、そこに尽きると思います。学びに係るすべての人がより多くのことを達成できるように、私たちも尽力していきたいと考えています」と宮崎氏は最後に語ってくれた。

Q&A

その後行われた質疑応答の内容を紹介して、マイクロソフトの講演レポートを閉じたいと思う。ファシリテーターは、合同会社未来教育デザイン代表社員の平井 聡一郎氏が務めている。

平井:起動が遅いという意見については講演の中でご説明いただきました。もう1点、バッテリーの持ち時間についても1st GIGAでは指摘が多かったと思います。

マイクロソフト(仲西):パソコンメーカー様と、私どもの協働によるところが基本となります。Windows 11になり、電気の消費量はかなり削減されています。測定結果にはWindows 10と比較して4割近い削減効果を得た実績もあります。そういったことからもかなり改善できていると考えています。

平井:AI活用について、小学生は使わず、中学、高校生から保護者の許諾を得て使用することになるかと思います。これにはマイクロソフトとしてはどのような捉え方をしているのでしょうか?

マイクロソフト:現時点でいえることは日本という国が生成AIにとって感度が特に高い地域だといえます。個人的な意見ですが、AIと聞いて構えてしまうのはドラえもんなどの影響によるのかなと思っています。現段階では生成AIは基本的に教員を対象にしています。しかし、児童生徒たちが生成AIに準じたプロンプトを使って学んでいくツールもありますから、児童生徒たちも利用できるというのが答えになると考えます。個人による捉え方の違いもありますから、個別に問い合わせていただければと思います。

平井:KPIについて、対応するデータの取得にはどんな方法がありますか?

マイクロソフト:メーカー別、有償か無償かといった違いはありますが、マイクロソフトの管理センターにあらゆるログを集積できる機能が標準搭載されています。ログデータの確認はもちろん、コミュニケーションに関するデータ分析も可能です。そのための研修もしていますし、自治体によって集積されるログの量や質にバラツキがあるので、それらのデータを共有化できるようにしていきたいと考えています。

平井:マイクロソフトさんがサポートしているMIEの先生方が現場で活躍されているそうですが、実際になかなか会えない、マッチングしないという声もあります。

マイクロソフト:MIEの先生方のイベントもやっており、全国を回っていますからそこへ来ていただく場も設けています。そこで交流していただくことも可能ですし、問い合わせいただければいつでもご相談に乗らせていただきます。

平井:最後に、OSのアップデートの問題が先ほども出ましたが、それにはサポート期間の問題もあると思います。今回導入したとして、将来的に十分なアップデート期間があるのかお教えください。

マイクロソフト:Windows 11 Pro Educationのサポート期間に関してですが、こちらはサポート終了の年月日を含めて、今のところアナウンスが一切ありません。今後、みなさまとのコミュニケーションの中で情報が出てきた段階でアナウンスしたいと思います。

平井:ありがとうございました。

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